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『スパイダーマン:スパイダーバース』注目ポイントをご紹介

映画『スパイダーマン:スパイダーバース』が本気で面白い! 観るなら人気声優参加の吹替版、注目ポイントとあらすじを紹介!

『スパイダーマン:スパイダーバース』(以下、『スパイダーバース』)が、本気で面白いです!

観たらわかりますが、全米公開初登場1位を獲得し、各メディアが「スパイダーマン映画史上最高傑作!」と空前の大絶賛され、アカデミー賞にノミネートされた他、アニメーション界のアカデミー賞と言われるアニー賞で最多7部門を受賞、ゴールデン・グローブ賞(アニメーション作品賞)も受賞した全てに納得がいきます。

そんな、大注目の映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(以下、『スパイダーバース』)が、2019年3月8日(金)より日本公開となります!

スプレーで塗りたくった黒いスーツに身を包んだまったく新しいスパイダーマンが大活躍。まるでアメコミの世界に飛び込んだような、アーティスティックな味わいがある世界を舞台に、少年・マイルスの成長を描く本作。注目ポイントを大きく4つにわけてご紹介。この機会にぜひ、アメコミの魅力に触れてください!

また、見るなら絶対に日本語吹き替えがおすすめです。そんなポインを含めて紹介します。

目次

あらすじ

ニューヨーク、ブルックリン。マイルス・モラレスは、頭脳明晰で名門私立校に通う中学生。彼はスパイダーマンだ。しかし、その力を未だ上手くコントロール出来ずにいた。そんなある日、何者かにより時空が歪められる大事故が起こる。その天地を揺るがす激しい衝撃により、歪められた時空から集められたのは、全く異なる次元=ユニバースで活躍する様々なスパイダーマンたちだった――。

ピーター・パーカーの意志を受け継ぐ“新生スパイダーマン”誕生

マイルス・モラレス/スパイダーマン(CV:小野賢章)

『スパイダーバース』の主人公、マイルス・モラレス(CV:小野賢章)は、スプレーアートが趣味の13歳。これまで、映像作品では、スパイダーマン=ピーター・パーカーとして描かれることが殆どだったので、マイルスという名前にぴんと来ない方も多いかもしれません。

アメコミの世界では、ヒーローの名前が継承され、代替わりしていくイベントがそれなりの頻度で発生します。それまでヴィラン(敵)だった存在が改心し、ヒーローの名前を受け継ぐということも珍しくなかったりします。

マイルスも、ピーター・パーカーからスパイダーマンの名前を受け継いだ一人。天井、壁への吸着や、クモ糸を発射する“ウェブ・シューター”で摩天楼を跳び回る“スイング”などなど、お馴染みの能力に加えて、触れた相手に電気ショックを流す“ヴェノム・ストライク”と透明になる“カモフラージュ”というオリジナル能力で敵を翻弄。一味違ったアクションを披露してくれます。

マイルスはまだ力を上手にコントロールできず、精神的にも技術的にも未熟な若者です。それに、ヒーローとしての宿命である“「正義とは?」の問いかけに対するの目覚めの試練”を済ませていません。物語を通して、マイルスは、ヒーローとしての責任と覚悟を学んでいきます。『スパイダーバース』は、彼の成長を見守る物語なのです。

次元を超えて、スパイダーマンたちが集結

本作の見どころのひとつが、様々な次元のスパイダーマン&スパイダーウーマンが呼び寄せられ、作品の垣根を超えたクロスオーバーを展開する点です。マイルスの次元によく似たパラレルワールドだったり、もしもの可能性でまったく別の歴史を歩んだ次元だったり、そもそも設定からしてまるっきり違ったり。

性別も性格も種族もばらばらなスパイダーマンたちが、マイルスを支える頼もしい仲間として活躍します。ここで、登場するスパイダーマンたちを簡単にご紹介します!

ピーター・B・パーカー/スパイダーマン(CV:宮野真守)

マイルスの住む次元とよく似たパラレルワールドから呼び寄せられた、もう一人のピーター・パーカー(だから、“B”)。ヒーロー活動を優先するあまり私生活が恵まれず、マイルス次元のピーターと比べてちょっとやさぐれてしまっている残念な中年オヤジです。

しかし長年スパイダーとして活躍していた技術は本物。マイルスとはなし崩し的な師弟関係から始まるのですが、そんな中で熱意を取り戻していく彼の姿も、『スパイダーバース』の見どころになっています。



 

グウェン・ステイシー/スパイダー・グウェン(CV:悠木碧)

本家の『スパイダーマン』では悲劇のヒロインだったグウェン。蜘蛛の力を手に入れたのが彼女だったら、という“もしも”の次元からやってきたスパイダーウーマンです(その場合、悲劇的な最後を遂げたのは……)。

所謂メインヒロインであり、覚悟が決まりきらず能力を上手く扱えないマイルスの尻を叩いてくれる存在でもあります。スパイダーウーマンとしては、ピーター・パーカーに勝るとも劣らない実力者。“スイング”を駆使して踊るように跳び回る姿は必見です!


 

ピーター・パーカー/スパイダーマン・ノワール(CV:大塚明夫)

1993年という過去が舞台となる次元で、ナチスを相手に活動しているピーター・パーカー。黒のロングコートに身を包み、亡きベン叔父さんのリボルバーを手に悪人を成敗する、冷徹でハードボイルドなスパイダーマンです。

一方で、フィルム・ノワールなモノクロ世界の住人であるノワールは、『スパイダーバース』の絵の具をひっくり返したような色鮮やかな世界に戸惑ったり、ルービックキューブに興味を示したりとコミカルな一面も見せてくれる、魅力的なキャラクターになっています。


 

ペニー・パーカー(CV:高橋李衣)/Sp//dr

未来のニューヨークを舞台とした次元で、亡き父が残したパワースーツ「Sp//dr」を駆使して戦う14歳の少女。日本的な“萌え”を詰め込んだデザインが印象的です。喜怒哀楽の感情表現も豊かで、観ていて飽きないキャラクターに仕上がっています。

スパイダーマンとしての能力は「Sp//dr」に集約されていて、パワースーツならではのダイナミックなアクションは見応え充分。この辺りにも、日本のロボットアニメ的なニュアンスも含まれているのがポイントです。


 

ピーター・ポーカー/スパイダーハム(CV:吉野裕行)

1983年にトム・デファルコさんとマーク・アームストロングさんによって生み出された、豚のスパイダーマン。こういう変化球的な存在も受け入れてくれる懐の広さが、アメコミというジャンルの魅力でもあります。

見た目のとおりカートゥーン世界の住人のため、リアリティをかなぐり捨てたアクロバットな動きでヴィランを翻弄します。例えば、背中からハンマーを取り出したり、壁を貫通してみせたり、とにかく掴みどころがありません。


モノクロ世界のノワール、日本アニメ風のペニー、カートゥーン調のハムという明らかに作風が異なる3人(2人と1匹?)が同じ画面に収まっているシュールな面白さは『スパイダーバース』でないと味わえません。

余談ですが、『スパイダーバース』の原作となったコミックには、地獄からの使者、もとい日本の東映版『スパイダーマン』も参戦しています。レオパルドンを引き連れて大暴れしているので、気になる方はぜひチェクしてみましょう。

大スクリーンで体感するアート的な画作り

アカデミー賞の長編アニメーション賞にもノミネートされている本作。その画作りは革新的で、イラストそのものが動いているように錯覚してしまうほど。

グラデーションや明度など、手作業でひとつひとつ描き込まれた背景からは、CGで作られたとは思えない、イラストのような暖かさが感じられます。キャラクターも同様です。スクリーントーンや網掛けなどの手描きのひと手間が加えられていて、アメコミ的な印象を強めています。

キャラクターの動きにあわせて吹き出しやSEが表示されたり、コミックのようにコマ割りされた背景の上を駆け回ったり、アメコミ独特の演出が盛り込まれているのも特徴です。コミック、手描きアニメ、3DCGそれぞれの良いところが効果的に使われていて、これから先、アメコミ作品をアニメ化する際の模範解答と言っても差し支えないレベルに仕上がっています。

見るなら絶対吹替版! 声優陣の熱のこもったコメントも紹介! 

『スパイダーバース』の日本語吹替版には、アニメ業界の一線で活躍している人気声優陣が出演しています。

マイルス・モラレス役を小野賢章さん、ピーター・パーカー役を宮野真守さん、グウェン・ステイシー役を悠木碧さん、スパイダーマン・ノワール役を大塚明夫さん、スパイダーハム役を吉野裕行さん、ペニー・パーカー役を高橋李衣さん、さらに本作のメインヴィラであるキングピン役を玄田哲章さんが担当します。

また、以前にも紹介した、メイン3人のコメントを改めて掲載します!

マイルス・モラレス/スパイダーマン役・小野賢章さんコメント

本当に嬉しかったです。吹き替えでマーベルヒーローになる事が声優としての1つの夢だったので、夢が叶った瞬間でした。マーベルの中でもスパイダーマンが好きなのですが、日本にもスパイダーマンファンが沢山いると思います。そう思うと…嬉しい感情の後は物凄いプレッシャーが押し寄せてきました。笑

いつも面白いしカッコいい、僕にとってはお兄さん的存在の宮野さんですが、今回のパーカーを宮野さんがどういう風に演じられているのかとても楽しみにしています。残念ながら一緒に収録できなかったので、宮野さんならこういう風に演じるかな。と想像しながら楽しく収録させていただきました。

親愛なる隣人であるスパイダーマン。茶目っ気たっぷりで、失敗しながらも、いろんな経験をして成長していく姿は、観ていて応援したくなります。今回のスパイダーバースの主人公、マイルス君も本当に可愛いです!!! ぜひ、映画館の大スクリーンでご覧ください!! マーベル最高!!!

ピーター・パーカー/スパイダーマン役・宮野真守さんコメント

まさか自分が、あのピーター・パーカーを演じる日が来るなんて思っても見なかったので、すごく驚きましたし、とても光栄です。しかしながら、みなさんのよく知るピーターとは、ちょっと雰囲気が違うかもしれないのです…。そして、今回の僕の役どころは、なんと、主人公の少年「マイルス」の師となるような立ち位置。ついに僕も、こんな大人の役をやるようになったのかと…勝手に感慨深いです(笑) どうぞ皆様、公開をお楽しみに!

グウェン・ステイシー/スパイダーグウェン役・悠木碧さんコメント

グウェンは、マーベルファン新人者の私でも目にしたことのあるスパイダーウーマンでした。まさか自分が担当できると思っていなかったので、本当に嬉しいです。いつか子供が生まれたら、「お母さん、本当はスパイダーグウェンなんだ」と真実を明かしたいと思います。

音楽も注目! 主題歌は“TK from 凛として時雨”が担当

日本語吹替版では主題歌を、“TK from 凛として時雨”が担当。楽曲の「P.S. RED I」は、本作のアーティスティックな魅力を引き立てる内容になっています。

字幕版、吹替版、それぞれに違った味わいがある、両方で本作を楽しんでみることをオススメします。マーベル映画作品の常連である“あの方”が登場したり、隠れたファンサービスが散りばめられていたり、一度では追いきれないほど小ネタも満載です。ぜひ、繰り返し劇場に足をお運びください!

[文/原直輝]

『スパイダーマン:スパイダーバース』作品情報

原題:Spider-Man: Into The Spider-Verse
全米公開:12月14日
日本:2019年3月8日(金)全国ロードショー!


 
■製作:アヴィ・アラド、エイミー・パスカル、フィル・ロード&クリストファー・ミラー(『LEGO(R)ムービー』『くもりときどきミートボール』)、クリスティーナ・スタインバーグ
■監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン
■脚本:フィル・ロード、ロドニー・ロスマン

映画『スパイダーマン:スパイダーバース』公式サイト
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』公式ツイッター(@SpiderVerseJP)
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』公式Facebook

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