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春アニメ『さらざんまい』久慈悠役・内山昂輝インタビュー

春アニメ『さらざんまい』久慈悠役・内山昂輝さんインタビュー|幾原邦彦監督に出会って感じた役者としてのあれこれ

『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』などの名作を生み出してきた日本を代表するアニメ監督・幾原邦彦監督の最新作は、まさかのカッパが主人公!? そんな衝撃作『さらざんまい』が2019年4月よりフジテレビのノイタミナ枠で放送中です。

第1話から幾原監督ならではのとんでも展開で視聴者を驚愕させた本作。実際にキャラクターを演じた声優陣はどんな心境でアフレコを行ったのでしょうか?

今回はメインキャラクターのひとりである久慈悠を演じた内山昂輝さんにインタビューを行いました。

以前掲載したインタビューで登場した矢逆一稀役・村瀬歩さんと陣内燕太役・堀江瞬さんとは違い、幾原監督作品は見ずに収録に挑んだという内山さん。そこでは、新たな感動が遭ったようで……。

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◆春アニメ『さらざんまい』村瀬歩&堀江瞬インタビュー

よくできたストーリーだなぁって思いました

――まずはオーディションのお話をお聞かせください。

内山昂輝さん(以下、内山):オリジナルアニメで、新しいことに挑戦する作品だということがいただいた資料からひしひしと伝わってきました。

キャラクターたちも興味深いですし、関われたらいいなと思っていたので、決まった時はとても嬉しかったです。

――台本を最初に読まれた時の印象はいかがでしたか?

内山:序盤は奇想天外な導入なので、台本だけでは全ての内容を理解できませんでした(笑)。

とにかく色々なものがギュッと詰まっているので、情報量も多いですし、最初はまだ明かされていない秘密もたくさんあるんです。

でも、分からないことに関しては、アフレコ中に幾原邦彦監督が丁寧に説明してくれました。

――演じられていくうちに段々とわかっていくという感じでしょうか?

内山:毎話毎話、アフレコが始まる前に幾原監督がその回の物語やキャラクターの背景についてかなり深く説明してくれたんです。

キャストからの質問にもすぐ答えてくれて、全体を通してコミュニケーションをかなり取っていきました。

なので、よく分からないままセリフを言うようなことは一切なくて、みんなが作品の仕掛けに乗っていく雰囲気で、とてもやりやすかったです。

――悠だけでなく他のキャラクターも1つの秘密が暴かれると畳みかけるように他の秘密が暴かれていきます。この演出に関してはどのように思われましたか?

内山:シンプルに、よくできたストーリーだなぁって思いました(笑)。

その狙いについても監督が説明してくれました。「今回のエピソードではここまでしか視聴者に情報を与えない」とか、「後々のエピソードでこういうことを語る予定で、この話でチラッと見えたあれは実はこういう意味で……」とか、かなり細かく演出の意図を教えてもらいました。

こういうものを表現したいんだ! っていうしっかりとした意志があって、そのドラマやテーマを語るために全体の尺をどういう風に使うか、深く考えられています。

――今回、演じるにあたって幾原監督のこれまでの監督の作品は観られましたか?

内山:恥ずかしながら、一本も観たことがありません。でも、『さらざんまい』のアフレコも全て終わったので、気を楽にして観てみようかなと思っています。

というのも、作家性の強い監督とお仕事をするとき、事前に過去の偉大な作品を観てしまうと「こんなに素晴らしいものをつくった監督の、待望の新作に出られるんだ!」という余計なプレッシャーや、緊張を感じてしまうことを恐れて、観たことがないときはそのままアフレコに入ることが多いんです。

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