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【夏アニメ特集】『戦姫絶唱シンフォギアXV』立花響役・悠木碧インタビュー

【夏アニメ特集】『戦姫絶唱シンフォギアXV』立花響役・悠木碧さんインタビュー│7年前の不安が覚悟に変わった「響であることは誰にも負けません」

「吹っ切れた響は強いですよ?(笑)」

――そして第5期ですが、キービジュアルやキャッチコピーを見る限りでは物々しいと言いますか……。

悠木:私もキービジュアルを見て、とても不安に感じました。星空を見上げる響と未来……。

流れ星を見ることって、ふたりにとって幸せの象徴だったはずなんです。流星として落ちていくシンフォギアのカラーリングと、ふたりの背中、そしてキャッチコピーを踏まえて、きっと察していただけるところがあると思います。

第5期では普通の人じゃ乗り越えられないような、恐ろしく悲しい出来事が降りかかり続けますが、ここまで成長してきた彼女たちなら絶対に乗り越えられると信じながら演じています。

(インタビュー時は)私たちもアフレコの途中なので、どんな結末が待ち受けているのか分からない状態でお答えしていますが、覚悟だけは持って収録を進めています。

響も何があってもへこたれない覚悟で頑張っていると思うんです。

それこそ第4期ではプロ意識を持って戦うようになった装者たちなので、第5期ではより高い意識で臨んでいるのかなと。

もはやプロというか……“匠”みたいな?(笑) 日本に6人しかいない“シンフォギア職人”のようになっている節がありますから(笑)。

――(笑)。

悠木: 今のところ響自体はスタンスを変えずに「どうしてこんなことするんですか?」「分かり合うことはできないんですか?」と呼びかけていますが、分かり合うことは難しいんですよね。

――他の装者についてはいかがでしょうか。

悠木: 個人的に注目してほしいのは翼さんです。これまで以上に重要なポジションを担っています。

いろんな事件が起こりますが、響は周りの面々と比べると安定しているので、芝居についてもそのニュアンスが表れるといいなと思いつつ演じています。

それに響をはじめとする各キャラクターの境遇も、どこかちらつかせるようなニュアンスがありますが、今の彼女たちには仲間がいるんです。

どんな境遇に陥ったとしても、今は一緒に戦える仲間がたくさんいるので、その点は第5期ならではの強みだと思います。

だから、第1期と第5期を比べてみると、「大人になってる!」と絶対に思ってもらえるはずです。特に響は大人になっています!

第1〜3期では、ずっと「ヒーローってなんだろう」「私はヒーローになりたくないのに」と、特別な存在ではないと否定し続けてきた彼女ですが、第5期では諦めてヒーローになっていると言いますか(笑)。

きっとみんなの期待のようなものを自分の中で消化し終えたと思うんです。で、一度消化できれば超強い子なので、頼もしいんです!

台本を読んでいて、きっとこの先に怖いことがあるんだろうなと悠木碧個人として感じていますし、響も不安に思っている節はあるかと思いますが、「きっと乗り越えるから大丈夫!」という気持ちでいられるくらいに、とにかく響は安定しています。

――迷いが消えた響は向かうところ敵なしだと。

悠木:きっとみなさん、キービジュアルやキャッチコピーから第5期に対してビビっているかと思いますが、吹っ切れた響は強いですよ?(笑) もう人間超えてますからね!

――それこそ第4期のラストでは黄金に光り輝いてオラオラしてましたからね(笑)。

悠木:あのシーンも『シンフォギア』っぽくて面白いかなと思ったんですけど……怒られなくて良かったなと思いました(笑)。

作品に全然関係のない『シンフォギア』を観てる方々から、「オラオラはないと思う。だからこそ最高に面白かった」と言っていただけて。「あれは台本だったの?」と聞かれましたが、「いいえ、あれはアドリブです」と(笑)。

よく監督もOK出したなって思いました! でも『シンフォギア』って、スカッとする要素と、情熱的な要素と、ちょっと面白い要素が重要じゃないですか。

「これでしょ!」と思ってやってみたら、通っちゃって(笑)。

――第4期の第1話は、翼がバイクで敵地に突っ込んだと思いきや人間凧で緒川と響とクリスが奇襲を仕掛けていましたし(笑)。

悠木:そうそう(笑)。

――やっぱり、そういった部分も『シンフォギア』の魅力だと思います(笑)。

悠木:みなさんに「かゆいけど気持ちいい」と言っていただけています(笑)。

――アフレコやレコーディングの方はいかがでしたか?

悠木:もう第1話は響が出ずっぱりで、めっちゃ歌いました! 第5期の敵はこれまで戦ったことのないタイプの相手で、装者たちはかなり苦戦を強いられるんですよね。ヒントを出すとすれば、“人の敵は人”でしょうか……!

レコーディングは「今回もバリバリ入れるぞ!」と思いつつ、マイクを倒しかけるくらいの勢いで臨みました。

――響として歌う上で軸にしていることなどはあるのでしょうか。

悠木:7年もやっていると、響という存在が無定形でも型にハマるようになっていると言いますか。「こうすると響になる」という積み木が要らない状態で。

むしろ、楽曲と歌詞をもらったら、どうやったって響になるんですよね。

ちなみに、第1話のアフレコの歌録りが終わった後に上松(範康)さんが「良い第1話だったと思う。まさに『シンフォギア』って感じがした」と言ってくださったことがとても嬉しくて。

――上松さんもそうおっしゃるくらい、この7年間で響というキャラクターを完璧に掴むことができたと。

悠木:ど、どうでしょう……(笑)。逆に言うと、音が外れようがリズムが外れようが、周りの大人を信じて響であることにだけ特化すればいいんだと作品を通して教えてもらいました。

まぁ演者なので、そこができないと逆に問題があると言いますか……歌が歌えない声優は良いとしても、芝居ができないのはマズいかなとは思うので(笑)。今は歌も芝居の一環として楽しんでいます。

それにせっかくの第5期ですし、ここで『シンフォギア』が折れるわけにはいかないので。放送を通して、お客さんに「『シンフォギア』の第5期が始まった!」と実感してもらえたら良いですね。

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