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『映画スタプリ 星のうたに想いをこめて』田中裕太監督インタビュー

『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』田中裕太監督インタビュー|映画主題歌「Twinkle Stars」の力を信じて作ったクライマックス

テレビアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』(毎週日曜朝8:30~ABCテレビ・テレビ朝日系列)の初の単独映画となる『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』が現在全国の劇場で公開中!大人の観客からも反響を呼んでいます。

今作の監督は、『Go!プリンセスプリキュア』や『映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』などを手がけた田中裕太さん。ひかる(CV:成瀬瑛美)やララ(CV:小原好美)を中心にプリキュアと、未知の存在・ユーマとの交流を、壮大なスケールで感動的に描き出しました。

アニメイトタイムズでは、そんな田中監督にインタビュー。ネタバレありで、映画オリジナルキャラクターのユーマや、映画主題歌「Twinkle Stars」、そして話題を呼んでいるクライマックスシーンなどについて語っていただきました。


 

アニメイトタイムズからのおすすめ

「老若男女がちゃんと楽しめる映画」を目指した

――田中さんが監督に決まったとき、映画のコンセプトなどはどこまで決まっていたのですか?

村瀬プロデューサーから最初に提示された要素が「地球人と宇宙人の二人の話」「歌を使う」、そし「ロマンチック」という断片的なキーワードでしたが、それ以外は特に固まっていませんでした。


 
『映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』のときは、「モフルンをプリキュアにする」という大きくてわかりやすい着地点があったので、そこに向かって作ればよかったのですが、今回はまず着地点を探るところからでしたね。

 
 
まずは、(東映アニメーションの)村瀬亜季プロデューサー、ABCアニメーションの田中昂(あきら)プロデューサー、脚本の田中仁さん、自分の4人で集まって、どういう映画にするか話し合っていきました。みんなで最初に共有したのは、「老若男女がちゃんと楽しめる映画にしよう」でしたね。

 

――歴代のプリキュア映画もそれに漏れない気はしますが、なぜそういったお話になったのでしょう?

映画の着地点を探る手がかりとして、まず近年のプリキュア映画のアンケート結果を検証したんです。

その中で、「保護者たちはプリキュア映画の内容に対して興味が薄いのではないか」というデータが出てきました。そこで、子どもたちが見て楽しいのは大前提として、まずは一本の映画として完成度を高めようと。

決して大人向けということではありませんが、子どもの付き添いで見てくれたお父さんやお母さんたちも思わず一緒にのめり込んで、親子で何かしらの「気持ち」を持って帰ってもらえる映画を目指そう、ということになったんです。

更に今回は単独映画なので、去年のオールスター映画と差別化を図る意味でもそういう方向性の方が適しているのでは、と。その延長で、ひかるとララの視点を中心に置いた物語となりました。


 
 

――そのあたりで、「未知との遭遇」的なテーマが出てきた?

そうですね。老若男女みんながちゃんと楽しめる映画ってなんだろうと話し合うなかで、最終的には、サイエンスフィクションではないけれど、いわゆる“すこしふしぎ”に近い、「未知との遭遇」に落ち着きました。

女児向けアニメのモチーフとしては変わっていますけど、『スタプリ』世界観なら可能ですし、「星の誕生を描けば映画的なスケールの話にできるのでは」と仁さんが提案してくれて、そこから本格的に動き出しました。


 

ふしぎな宇宙生物「ユーマ」の成り立ち

――「星の誕生を描こう」とする発想が斬新です。

映画オリジナルキャラクターは当初、「星の王子さま」みたいな人間っぽいキャラクターの案もありました。とある星の王子さまと一つの星がリンクしていて、王子さまが成長すると星も成長する……という。

ただ、ちょっとわかりづらいですよね。もっと素直に、成長すると星になる生き物というほうが分かりやすいのではないかという話になり、星の子であるユーマを作っていきました。


 

――ユーマはどういったコンセプトで作っていったのでしょう?

フワ(CV:木野日菜)やプルンス(CV:吉野裕行)のようなかわいい妖精とは、ちょっと違う方向性でしたね。宇宙生物というか、自分のなかでは「キャラ」じゃないと思っていた部分もあります。半分はかわいいけど半分は不気味、というコンセプトで作りました。

だから、顔や表情もよくわからない。最終的には緑色の部分が目みたいになりましたけど、当初のイメージでは、くぼみというか影みたいな感じで考えていました。そこが動いて、なんとなく表情が変わっているようにも見えたらなと。意思の疎通ができているような、できていないような、読めない感じを目指しました。


 

――声というか、発する音も独特ですよね。

今回は「キャラ」じゃないから、声じゃないなと思ったんです。人の声ではなく、文字にも起こせない、形容しがたい不思議な音にしたかった。セリフというよりも、音楽みたいな扱いですね。

当初はテルミン奏者の方に演奏してもらうことも考えていたんですが、最終的には映画主題歌(作編曲)の高木洋さんにお願いして、シンセサイザーと高木さんの声を重ねて作ってもらいました。


 

――ユーマの最終的な見え方として、身近な何かを想定した部分はありますか? たとえば、赤ちゃんとか、小さな子どもとか。

あまりないですね。が、僕と仁さん、ABCアニメーションの田中さんは現在小さい子どもを持つ父親なので、そういう親目線はおのずと入っていると思います。だからこそ逆にそれだけに限定しないよう注意しました。子どもにも、きょうだいにも、友だちにも、拾ったペットにも…色々な見え方ができればいいなと考えました。

ユーマはあくまで、未知の存在。生物なのか無生物なのかもわからないところから始まって、序盤は不思議な要素を押し出しつつ、ひかるやララとの交流を経て、だんだん生きものになっていく。そして、ひかるやララの愛着もだんだん深まってくる。そのあたりは、割とうまくいったんじゃないかと思います。


 

――ユーマとの交流を通じて、ひかるとララの対比も描かれました。ひかるとララを中心に物語が描かれることとなったのはどんな理由からですか?

地球と宇宙の両サイドがいるスタプリだからこその対比を描こうと思いました。ただララを主役レベルまで推したのは、割と個人的な好みかもしれません。ララは常識人で、視聴者から見てわかりやすいし、成長をきちんと描けるんじゃないかと思ったんです。ひかるは地球人ですけど、思考がぶっとんでいて宇宙人っぽい。宇宙人のララのほうが、すごい常識人なんですよね。

ひかるのぶっとんだ部分、考えるより先に行動する部分が、ララのなかにだんだん入ってくる。逆に、ララの立ち止まって考える部分が、ひかるのなかにだんだん入ってくる。ユーマとの交流を通じて、そういう話ができたらなと思いました。

もちろん、それはテレビシリーズの延長なんですけれど。映画が公開される30数話のタイミングなら、そういう関係性になっていてもおかしくないだろうということで、この路線に落ち着きました。


 

――ララはユーマと離れたくなくて感情を爆発させ、ラストでは、ひかるが噛みしめるように「キラやば……」と言っていましたね。

ユーマと別れるシーンのコンテがララ偏重になってしまったので、バランスを取る意味で「キラやば……」を足しました。あれはおそらく芝居というより、成瀬さんご本人が泣いていたのでは、と思います。でも泣くのを堪えながら演じるその声の雰囲気がすごく良くて。

「地球は楽しかった?」のあたりからもう半分泣き気味で、そこは頑張って抑えてもらったんですが、泣いている「キラやば……」はアリだと思って生かしました。コンテ段階では泣く予定はなかったので、声の芝居を受け、作画時に涙を足しています。「プリキュア」現場の“ライブ感”が生んだカットですね(笑)。

(C)2019 映画スター☆トゥインクルプリキュア製作委員会
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