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映画『デジモン ラスエボ』02メインキャラ声優インタビュー

“デジモンチルドレン”の新キャストが自信を持って送り出す一作――映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』連続インタビュー第2回│本宮大輔役・片山福十郎さん、井ノ上京役・朝井彩加さん、火田伊織役・山谷祥生さん

好きだった作品ゆえに出演するプレッシャーも!?

――20周年記念の映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』への出演、『02』シリーズのメインキャラの10年後を演じることについての感想は?

朝井:自分が大好きだった作品であり、長く続く名作なので、出演するという実感が湧かなくて。もちろん責任やプレッシャーは感じていますが、まだふわっとしているところもあって。

山谷:それほど、いっぱいしゃべったという感覚もないし。

片山:僕は決まった時、うれしいという感動よりも先に驚きがあって。その後に責任の重さをひしひしと感じて。自分自身、役を引き継ぐ事も初めてだったし。

――新キャラではない分、難しさもありますよね。

片山:僕らが見ていた作品のキャラのその後を演じてくださいと言われたら「えっ!? 俺が? 大輔を?」ですよね。その状態からアフレコまで持っていくのが大変でした。みんなもそう?

山谷:不安とか怖い気持ちのほうが強かったですね。最初は『デジモン』に出られるうれしさがあるけど、実際に先輩たちと一緒に演じることを想像したらすごく怖かったです。

――今作の設定やストーリー、絵についての印象をお聞かせください。

朝井:子供の時、『デジモン』を見ていたことを思い出して、「そうそう!」と納得したり、童心に戻れました。でもちゃんとキャラたちの成長や変化も感じられる、バランスがとれた作品になっているなって。

山谷:懐かしさを感じたけど、今の時代に合わせて作られているのでまったく古くなくて。新鮮だけど、見ていた当時の記憶がよみがえってきて、素晴らしい作品になったと思います。

片山:初めてキービジュアルや映像を見た時、「ああ、こんなふうに大人になったんだ!」とみんなの成長した姿をいちファンとしても自然に受け入れられました。ちょっとカッコよくなったかなと思う部分はあるにしても、あの伊織君だったら大人になったらこうなるのかなと。

山谷:当時は小さかったからね。

片山:違和感がないからスッと入り込めたし、納得できるから役にも入り込めました。あと映画を見て思ったのは、テーマ的には深いものがあるけど、子供たちはデジモンが動いたり、進化して戦う姿を見て、ワクワクすると思うし、僕らと同じように当時見ていた人や親になって子供と一緒に劇場に来る人なら大人になった姿を見て、当時見ていた頃を思い出して感慨深くなるだろうし。

そして「大人になる」や「ずっと一緒」というテーマも自分自身に重ねたり、思うところもあるだろうし、どんな年齢の人でも感情移入できたり、楽しめる作品になっていると思います。

――現代の東京でデジモンたちのバトルが展開するシーンもテンションが上がりました。

山谷:アレもすごかったよね。

朝井:東映さんのビルも壊れていたのでビックリしました。

片山:リアルだから「これ、修復するのにいくらかかるんだろう?」と心配になりました(笑)。

朝井:「きっと今、デジモンたちが現れたらこんなふうになるのかも?」と想像も膨らんで。

片山:でも今の『デジモン』感が出ていて、すぐに作品の世界に入れた気がします。

 

京が先陣を切ってセリフを言うシーンはドキドキ。緊張の中でもファン目線でのうれしさも

――収録は今回初参加の方に、無印と『02』のキャストの方が混在する形だったそうですが雰囲気はいかがでしたか?

朝井:ただでさえ緊張するのに、ストーリー上、『02』組の中では京が一番最初にセリフを発するのですごくドキドキしました。

片山:継続で出演されている方から注目されるだろうし。

朝井:他のキャストの方の前で京として声を出すのが初めてで。先輩方にごあいさつした時も「あなたが京なのね」と声をかけていただいて。きっと「どんなお芝居をするんだろう?」と思われていることは感じていたし、注目されているのはわかっていましたが、切込み隊長として気合を入れて、ホークモン役の遠近(孝一)さんの力もお借りして、お芝居させていただきました。

山谷:京さんに空気を作ってもらってやりやすかったです。

――自分が見ていた作品のキャラを、自分が演じるのは不思議な感覚では?

片山:そうですね。更に伊織に関しては当時、演じられていた浦和(めぐみ)さんがいらっしゃったわけですから(浦和さんは『02』では伊織とアルマジモン役を担当。今作ではアルマジモン役を担当)。

朝井:こんなこと、人生に1度あるか、ないかじゃない?

山谷:うん。きっと最後だと思う。僕自身はいまだに信じられないんですけど。緊張感と責任感を持って収録に臨みましたが、一方でファン目線になってしまうところもあって。アグモン役の坂本(千夏)さんがしゃべっているセリフに聞き入ってしまったり。テンションが上がったけど、「これは仕事だから」と自分に言い聞かせつつ、冷静になろうと(笑)。

片山:無印や『02』のキャストの方にはとても助けていただきました。無印の方々は温かい空気で迎えてくださったし、『02』の継続キャストの皆さんは自然に導いてくださって。だから緊張はしたけど、楽しんで収録を終えられました。

――先輩方からアドバイスはあったのでしょうか?

朝井:収録の前に、『02』組で読み合わせがあったんですけど、その後の飲み会でキャストの先輩方とお話させていただきました。決起集会的な感じで、みんなでお客さんに楽しんでもらうためにできることを精一杯やろうという気持ちで全員が1つになれたし、一員になれた気がしました。

山谷:現場や作品に臨む空気づくりは本来なら僕たち若手がしなければいけなかったと思うんですけど、『02』の座長である(ブイモン役の)野田(順子)さんをはじめ、先輩方が作ってくださって。他の作品ではなかなかお会いできないような、キャリアのある先輩方なので、新しいパートナーという意味でも緊張したし、すごい先輩との共演という点においても緊張していた僕らを察してくれて、先輩方からいろいろ話しかけてくださったり、聞いてくださいました。先輩たちが寄り添ってくださったおかげで、わからないところを教えていただいたり、回を重ねるごとに仲良くなれたかなと思っています。

朝井:キャラとパートナーデジモンのコンビごとに話している内容が違うのもおもしろかったです。

(C)本郷あきよし・東映アニメーション
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