音楽
結城アイラ7年振りミニアルバム『Leading role』インタビュー

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』で愛について考える機会をもらえたことがキーポイントに──結城アイラ7年振りミニアルバムで音楽人生を振り返る

豪華クリエイター、ミュージシャンによるバックアップも

──気になったことをいくつかおうかがいさせてください。まずアイラさんがシンガーに徹した2曲目の「Flower Gears」なんですが、これは造語なのでしょうか?

結城:そうですね。「自分は世の中にとって歯車かもしれないけど、どうやって生きていくのか」……そういったことを考えている女性を男性目線で書いてほしいというオーダーを坂井さんにさせてもらったんです。たとえ歯車だとしても、花のように凛として生きる女性を応援したいという思いがタイトルに入っているんじゃないかなと思っています。

──坂井さんのお名前をアイラさん楽曲で見るのは初めてなのですが、以前どこかでご一緒になったことがあったんでしょうか?

結城:いえ、実は初めてなんです。ここでもし自分の過去を振り返るのであれば、それこそデビュー曲を書いてくださった畑亜貴さんに書いていただくのが良いのかなと思ったのですが……これまでお世話になった作詞家さんを誰かひとり選ぶことができなかったんです。だったら皆さんに書いていただきたいので。

また、コンセプトがジャズということもあって、違う視点でもいいのかなと思い、坂井さんにお願いしました。そしたらすごくいい歌詞を書いてくださって。大好きな曲になりました。でも歌うのが難しいんですよ。高橋諒さんが、めちゃくちゃドSな曲を作ってくれました(笑)。

ドラムは波多江 健さんが叩いてくれたんです。波多江さんはCHEMISTRYさん、Jazztronikさんなどの楽曲を叩いている方で、高橋さんとよくお仕事をされていて、そのご縁で来てくださったんです。

──ほかに参加したクリエイター陣についても教えてください。

結城:「LOVE&GAME」は、ギターでDIMENSIONの増崎 孝司さんが参加してくださったんです。増崎さんはB.B.クィーンズのメンバーとしてや、浜田麻理さんなどのツアーにも参加されていて、前回からの私のライブのサポートもお願いしているんですが……。

実は結城アイラとしてデビューする前に増崎さんにサウンドプロデュースをしていただいてジャズを歌っていた時期があったんです。増崎さんのギターが大好きなので、どうにか弾いていただける機会がないかと思っていたところ今回のミニアルバムが決まったので、ぜひ弾いてほしいとお願いしました。

絶対に増崎さんがステキなギターを弾いてくださるだろうと思っていたので、ラウンジのライブのような空気感にしたいなと。編曲はEFFYさんにお願いしました。彼のジャズピアノもとてもレベルが高いのはライブでサポートしていただいた時にわかっていたので基本お任せでした。

実は原曲の編曲を手掛けているのは「Leading role」で編曲をしている陶山隼さんなんです。「LOVE&GAME」でステキな編曲をされるかただなと思って、「Leading role」をお願いした経緯がありました。

──「Paradeが生まれる」のオシャレな編曲も印象的だったのですが、編曲の矢野達也さんともそういった繋がりが?

結城:カフェボサノバのようなステキな雰囲気ですよね。矢野さんとお仕事したのは初めてだったんです。ただ、私はいろいろなところでボーカルディレクションをさせていただいているんですが、そのなかで矢野さんの曲を聴く機会が多くて、すっかりファンになってしまって(笑)。「Paradeが生まれる」のコーラスワークをステキにしてくださるんじゃないかなと思ってお願いしました。

あと「Paradeが生まれる」、「LOVE&GAME」に関しては、原曲のオリジナルのエンジニアさんと一緒にしてもらいました。

──愛を感じますね。

結城:ふふ。愛を含ませたかったので、そういったことをお願いしました。

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