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「AD-LIVE 2020」演出・川尻恵太インタビュー

「AD-LIVE 2020」演出・川尻恵太さんが語る即興劇の苦労&初参加キャストに期待すること|インタビュー

9月5日に開幕する「AD-LIVE 2020」。鈴村健一さんが総合プロデューサーを務める即興劇プロジェクトで、今年は「リアル脱出ゲーム」で知られるSCRAPとコラボレーションし、即興劇をしながら謎解きに挑戦するという今までにない公演を作り上げます。

そこで、演出の川尻恵太さんにインタビュー。2016年から参加し、中枢で「AD-LIVE」を見てきた川尻さんに、「AD-LIVE 2020」の成り立ちや、今年初参加となる出演者へ期待することなどを聞きました。

「面白くするために」思い切った方向転換

――「AD-LIVE」と「脱出」の組み合わせは、最初に聞いたとき驚きました。どんなふうにこのアイデアが生まれたのでしょうか?

川尻恵太さん(以下、川尻):毎年「どんな設定でいこうか」と鈴村さんも含めてみんなで話し合うのですが、そこでほぼ毎回候補として挙がるもののなかに「閉じ込められている2人」という設定があるんです。

今年はその設定が結構最後のほうまで残っていて、「じゃあ、やってみようか?」となったのがはじまりですね。

そうして、「閉じ込められた2人が脱出する話にしよう」という大枠を決めて、脱出するための“試練”を考えようとなったとき、自分たちで試練を考えるのもいいけれど、いっそのことその試練を“謎”にして、「謎が解けたら脱出する流れにしたらどうだろう」「ならば、謎制作のプロの方たちとやってみよう」という意見があがったんです。

――なるほど。謎といえばSCRAPさんですものね。

川尻:なのでまずは、鈴村さんやスタッフさんたちとSCRAPさんのリアル脱出ゲームを体験してみました。

「ある沈没船からの脱出」という2人でチャレンジするゲームで、僕は鈴村さんと一緒にやらせてもらったんですけど、そこで気づいたのは“協力しないと解けない”こと。

「AD-LIVE」も舞台に立っている2人で協力して、お互いの設定を取り入れながら舞台を作っていくので、きっと脱出ゲームと「AD-LIVE」は相性がいいだろうなと感じました。

――体験したことで、イメージが膨らんだのですね。そうして本格的に組むことになると。

川尻:はい。実は、今年の春前くらいまでは別の設定で進めていたんです。それで本番を迎えるつもりで昨年から準備していたんですけど、「やっぱり変えよう」となったんですよ。

――「閉じ込められた2人」のほうが面白くなるかもしれないと。

川尻:そうですね。

――長い期間をかけて準備していたのに、そのタイミングで方向転換するものなんですね……!

川尻:実は「AD-LIVE」ではよくあることなんです。それこそ「閉じ込められた2人」は2年前くらいに1度採用されたんですけど、途中で方向転換をしたため使わなかった設定なんですよ。実現していないけど挑戦してみたい案はたくさんストックされていて、年々増えています。

――そうして作り上げられた「AD-LIVE 2020」ですが、どういった構成になっているのでしょうか? ネタバレできないので言いづらいかもしれませんが……。

川尻:今までの「AD-LIVE」でも、舞台上のドラマを進める上で2人が協力しないといけない部分があったと思うのですが、今回はさらに謎解きも加わります。

謎解きをいくつかこなしつつ、今まで通りに2人でストーリーを進めていかないといけない。これが、今年の「AD-LIVE」の難しいところであり、チャレンジな部分になりますね。

――豪華客船という世界観はどのように?

川尻:これまでは、洋館など固定された場所であることが多かったので、「場所自体が移動しているのはどうだろう?」というアイデアは初期段階からあったんです。ならば、飛行機でもいいけれど、豪華客船のほうがいいだろうとわりとすんなり決まりました。

――飛行機だと舞台上に座席が置かれ殺風景になりそうですが、豪華客船ならそんなことはなさそうですね。

川尻:はい。それに、移動していると【どうしても届けたい物がある人】と【どうしても会いたい人がいる人】という個々のストーリーもつけやすいですね。

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