『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』我妻善逸役下野紘さんインタビュー｜TVアニメでは言えなかった善逸のあのセリフを遂に!?【第3弾】

炭治郎は善逸や伊之助と出会い、信じられる仲間を得て、年齢相応の子供らしさも

――炭治郎の変化や成長を感じた点は？

下野：炭治郎は優しかったり、懐が広かったり、大人っぽいところがあるけど、善逸や伊之助といる時はムッとしたり、知らんぷりしたり、子供っぽさが見えるところがありますよね。信じられる仲間には、いい意味で甘えられるようになったのかなと。

長男として、妹を支えたり、鬼から人間を守らなければならないという責任感を背負っていたけど、善逸や伊之助と出会ってからは、年相応の面が出てきたように思います。全部自分で抱え込んでしまうと、心が折れてしまうと思うので、心を許したり、バカを言い合える仲間を得られたことは大きいと思うし、それはそれで、いい形で大人になっているのかもしれないなと思います。

▲『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』場面カット

―― 一緒に行動を共にする炭治郎、禰豆子、伊之助の魅力とは？

下野：炭治郎には過酷で厳しい状況にあっても折れることない強さ、そして信念をもって戦い続けるだけではなく、鬼の感情を汲み取ってあげられる懐の広さがあります。そんな強さと優しさが魅力かなと思います。

伊之助は荒々しくて力強いキャラだけど、どこかコミカルでかわいらしいですよね。弟的な雰囲気や、子供っぽさも垣間見えて。炭治郎たちと出会ったことで、仲間を思いやる感情も芽生えてきているような。そういう意味では、今が成長期かなと（笑）。

禰豆子ちゃんはかわいい！かわいくて、強くて……全部のせ！と言いたいくらい、いろいろな魅力がありますね。しゃべらなけれど、表情が豊かだったり、体のサイズが変わったりします。鬼になっても「人を守る」ということを彼女なりに理解した上で、炭治郎と一緒に戦っている気がします。そういう意味では「カッコかわいい」キャラクターですね（笑）。

▲『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』場面カット

印象的だった炭治郎から託された箱を伊之助から守ったシーン

――今まで演じてきた中で印象に残っているシーンやエピソードは？

下野：善逸は10話のラストに登場してからずっと出続けています。「霹靂一閃」を放つ時はカッコいいけれど、普段は情けない姿を見せることが多いですよね。でも伊之助にボコボコにされながらも、禰豆子が入っている箱を必死に守り続けたシーンは印象的でした。

箱を守り続けた理由は、炭治郎から今まで聞いたこともないくらい優しい音がして、箱の中身が鬼であることを薄々感じながらも、彼が間違っていることをしているわけがないと信じたからです。善逸の優しさが垣間見えたシーンで、普段は怖がりで、いつもビクビクしているけれど、守ることへの強さが見えました。

――ご自身のキャラ以外のお気に入りのキャラを挙げるとすれば？　ちなみに花江夏樹さんはアオイを挙げていました。

下野：すーぐアオイちゃんって言うもん、ズルいよなあ（笑）1人しか挙げられないなら、善逸の師範である「じいちゃん」が好きです。オーディションを受けるにあたって「どうやって善逸を演じようかな」とか「このセリフをどう叫ぼう」と考えた時、千葉繁さんのイメージが最初に浮かびました。声が裏返るくらいはっちゃけて、使えるものを全部フル活用して演じるのが善逸っぽいなと思って、オーディションに臨みました。

そして、まさかじいちゃんを千葉さんが演じられるとは……すごく驚きました。善逸がどんなにヘタレでも叱咤激励して、鬼殺隊士になるまで育ててくれたじいちゃんは魅力的です。一番嬉しかったのは、参考にしていた声の裏返り方を実際に真横で聞けたことで。それも含めてお気に入りのキャラクターです。

劇場版は炭治郎たちにとって大事なチェックポイント

――劇場版の収録でTVアニメとは変わった点はありますか？

下野：ないです。全力以上の力を出し続けてきた作品なので。1話の頃から劇場にふさわしいくらいのクオリティだったし、演じている我々も常に「よりいいものを！」という気持ちと覚悟でやってきたので。劇場版だから特別なことをしようとか、気合を入れようというより、「TVアニメの時の覚悟や熱を思い出せ！」という感じでした。

――劇場版の「無限列車編」はファンの間でも人気のエピソードですが印象をお聞かせください。

下野：炭治郎たちにとってポイントとなる大事なエピソードの1つかなと思います。
那田蜘蛛山での戦いも大きなポイントだったと思うのですが、今回は柱である煉?獄（杏寿郎）さんと共に任務にあたることで、その影響を受けるエピソードだと思います。

TVアニメの中で炭治郎、善逸、伊之助は共に修業をして、切磋琢磨して、絆を深め、信頼が置ける仲間になりましたが、今回はそういう関係になった彼らの初任務でもあるので、お互いの関係値も見どころだなと思っています。

煉?獄から溢れ出す包容力とアニキ感。不気味な魘夢(えんむ)に平川大輔さんの声と雰囲気はピッタリ！

――劇場版のキーキャラクターである煉?獄と魘夢(えんむ)の印象を教えてください。また演じられる日野聡さんと平川大輔さんのお芝居についてどう感じられましたか？

下野：煉?獄杏寿郎というキャラクターの人気が高いことは、作品イベント『鬼滅の宴』で実感しました。舞台上で特報第二弾が流れて、日野さんが登壇したとき、それまでとは違う空気感が会場に満ちたのを感じました。それだけみんなが『鬼滅の刃』が好きで、キャラクターが好きで、劇場版に期待してくれているのが分かりました。

その中でも煉?獄に対しての期待値の高さ。日野さんのハキハキしたしゃべり方に加えて、鬼と対峙したときのセリフは、実際にアフレコで聞いたときに包容力を感じました。ああ、これはみんな好きになるわって（笑）。

魘夢は原作を読んだ時から「男なの？　女なの？　どっち？」と思っていました(笑)。他の下弦の鬼とも違う、異質な感覚や感情を持っている存在だなと思ったし、下弦の壱ということは下弦の伍の累よりも強いわけで。

更にあのやわらかい言い方が不気味さを醸し出して。それを演じる平川さんの中性的でやわらかい声がマッチしていて。ここからどんな戦いが繰り広げられるのかと思うとワクワクするし、僕も早く劇場で観たいなと思っています。

――劇場版の善逸的な見どころを挙げるとすれば？

下野：表情の豊かさはTVアニメ以上かもしれません。今までも人間らしからぬ表情をたくさんしてきましたが（笑）、コロコロ変わる善逸の表情にご注目ください。またずっと演じたかった、オーディションの時以来となるセリフを言うシーンがあります。どんなセリフやシーンなのか、想像しながら劇場公開をお待ちいただけると。

――皆さんへのメッセージをお願いします。

下野：原作からの『鬼滅の刃』ファンの方にとっては、待ち望んでいた「無限列車編」ではないかなと思います。そしてTVアニメをご覧になっていた方は、その続きをとても楽しみにされていたのではないかなと思います。

皆さんの期待に応えるべく、スタッフ、キャスト一丸となって、TVアニメと同様……いやそれを超えることができるように、劇場版に臨みました。無限列車の中の戦いや、熱いドラマなど、さまざまなものが感情を呼び起こしてくれるのではないかなと思います。是非、たくさんの方に観ていただけると嬉しいです。

《インタビュー記事バックナンバー》
□01　竈門炭治郎役花江夏樹
□02　竈門禰?豆子役鬼頭明里
□03　我妻善逸役下野紘
□04　嘴平伊之助役松岡禎丞
□05　猗窩座役石田彰
□06　煉?獄杏寿郎役日野聡×魘夢役平川大輔

作品情報

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

10月16日（金）公開
配給：東宝・アニプレックス

【ストーリー】
果てなく続く
無限の夢の中へ―
蝶屋敷での修業を終えた炭治郎たちは、次なる任務の地、《無限列車》に到着する。
そこでは、短期間のうちに四十人以上もの人が行方不明になっているという。
禰豆子を連れた炭治郎と善逸、伊之助の一行は、鬼殺隊最強の剣士である《柱》のひとり、炎柱の煉?獄杏寿郎と合流し、闇を往く《無限列車》の中で、鬼と立ち向かうのだった。

【スタッフ】
原作：吾峠呼世晴（集英社ジャンプコミックス刊）
監督：外崎春雄　
キャラクターデザイン・総作画監督：松島晃　
脚本制作：ufotable　
サブキャラクターデザイン：佐藤美幸・梶山庸子・菊池美花
プロップデザイン：小山将治　
コンセプトアート：衛藤功二・矢中勝・樺澤侑里　
撮影監督：寺尾優一　
3D監督：西脇一樹　　
色彩設計：大前祐子　
編集：神野学　
音楽：梶浦由記・椎名豪　
主題歌：LiSA「炎」(SACRA MUSIC)
アニメーション制作：ufotable
配給：東宝・アニプレックス

【キャスト】
竈門炭治郎(かまど・たんじろう):花江夏樹
竈門禰豆子(かまど・ねずこ):鬼頭明里
※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となります。
我妻善逸(あがつま・ぜんいつ):下野紘
嘴平伊之助(はしびら・いのすけ):松岡禎丞
煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう):日野聡
※煉獄杏寿郎の、“れん”の漢字は「煉?」が正しい表記となります。
魘夢(下弦の壱)(えんむ・かげんのいち):平川大輔

公式サイト
 公式ツイッター（＠kimetsu_off）

劇場版『「鬼滅の刃」無限列車編』感想コメント募集

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劇場版『「鬼滅の刃」無限列車編』感想コメント一部紹介

炭治郎たちの戦いもカッコ良かったけど、やっぱり一番は煉獄さん！クライマックのバトルはここからが本番と言わんばかりの壮絶な内容でした(´｡•ㅅ•｡`) 煉獄さんの柱としての強さと優しさ、そしてその強さの裏側にある過去までしっかりと描かれていて大好きなキャラクターになりました♡♡♡　煉獄の活躍を観に、何度も映画館に行こうと思います!!

一番の感想は、「こんな素敵なものを作ってくれてありがとう」

石炭のにおいがしそうな列車とか心の中の景色の透明感とかほんとに美味しそうな牛鍋弁当とか細かいところまで、こだわって作ってくれたんだなぁと。何度見ても新しく感動するところがありそう。

これはほんと劇場で体験すべき。IMAXで観たら最高でした。

でも円盤でコマ送りでも観たい。はよ。

平川さんの声がまた…あの不気味で陰湿な血鬼術と合いすぎで…平川さんも天才だけどキャスティングした人も天才…。

終わった瞬間になにこれもっかい観たい、ってなった。

とにかくまず、この情勢の中、こんなに素晴らしい作品を作り上げて下さったことに感謝です。
原作で内容を知っていたからこそ、アニメ化されるのが楽しみで、その出来は予想以上でした。最初から最後まで映像のクオリティ、内容、声優さんの演技力が素晴らしく、見終えてから2、3日はその余韻に浸ってしまいました。そして、見終えたとき、きっと煉獄さん推しになっていると思います。
大画面のスクリーンで見る方が円盤で見るより多くの感動が味わえると思います。是非とも映画館で見てほしいです

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