音楽
亜咲花さん9thシングル「Seize The Day」発売記念インタビュー

亜咲花さん9thシングル「Seize The Day」発売記念インタビュー|「書きかけのメモに もう書ききれない My dream」このフレーズに全部が詰まっている。

TVアニメーション『ゆるキャン△』オープニング主題歌「SHINY DAYS」などでも知られる亜咲花さんが9thシングル「Seize The Day」を2021年1月27日(水)にリリース。

本楽曲はTVアニメーション『ゆるキャン△ SEASON2』のオープニング主題歌となっており、亜咲花さんご自身の想いや、『ゆるキャン△』シリーズへの想いが詰まった楽曲となっています。

今回は亜咲花さんに「Seize The Day」にまつわるエピソードや、MV、ライブ、今年1年の振り返りなど、様々なことを語っていただきました! 亜咲花さんの熱い想いや『ゆるキャン△』シリーズへの愛が溢れる内容となっていますので、ぜひチェックしてみてください!

 

亜咲花さんがご自身に近いと思う『ゆるキャン△』キャラクターは?

――『ゆるキャン△ SEASON2』のオープニング主題歌「Seize The Day」はシリーズの主題歌としては3曲目となりますが、お話が来た時の感想はいかがでしたか?

亜咲花さん(以下、亜咲花):実はこれ、『ゆるキャン△』の曲で言うと4曲目になるんです。イメージソングも含めてなんですけど。

今まで歩んで来た『ゆるキャン△』の楽曲があったからこそ、どこまで今までの曲を反映させるのか悩みました。今回『SEASON2』ということで、新たな『ゆるキャン△』としての楽曲の見せ方を変えていきたいなとも思っていたので、そこは難しいラインでしたね。

新たな魅せ方を追求したい部分と、今までのテイストを大切にしたい部分のラインがすごく難しかったんですけれど、「SHINY DAYS」とはガラっと変えて、明るめのポップスに近いような、どっちかというと、ウェーブというより、手拍子が似合うような、そんな曲に仕上がってます。

「SHINY DAYS」が色んな方に愛していただいているので、プレッシャーはありましたね。“前回に劣らない曲を作らなきゃ!”という使命感みたいなのは強く感じました。

――「SHINY DAYS」は亜咲花さんの代表曲のような存在になったかと思います。そういったことも含めて、アメリカンポップなイメージは継続しようなど思われたのでしょうか。

亜咲花:『ゆるキャン△』の楽曲が持つ魅力って、個人的にはアニソンらしくないところだと思うんです。曲が、JPOPや洋楽に芯があって。それは佐々木恵梨さんのエンディング曲にも言えると思います。いろんな方が楽しめるような楽曲にしたいなと思っていたので、今回もそれは軸に考えてましたね。

――『ゆるキャン△』に登場する人物の中で、ご自身に近いと感じる人や、こんな人になりたいと思うキャラクターはいますか?

亜咲花:私は千明が、すごく性格が近いのかなと。なでしこと千明を足して2で割った感じ(笑)。私は割とガツガツみんなの中心になって引っ張っていくタイプなので、千明っぽさもありつつ。

自分で言うのも恥ずかしいんですけれど、無邪気、明るいところっていうのは、なでしこの部分もあるのかなと。本当に2人を足して2で割ったような。2人ともここまでうるさくはないと思うんですけど(笑)。

――そこは、亜咲花さんのいいところだと思います(笑)。

亜咲花:おしゃべりが大好きっていうのは、キャラとしてはあまり当てはまらないんですけど。なりたい人物像は、あおいちゃんかな。すごくしっとりとしていて、私にはない部分をあおいちゃんは沢山持っているので(笑)。

あとはリンちゃんの寡黙さもいい。とにかく、いてくれるだけで、存在が明るくなるような。私はもうしゃべってこそなので(笑)。

彼女がここにいるだけで、笑ってくれているだけでいいよね、みたいな存在に今からなるというのは無理なんですけれど、別の世界線があるなら、そういう女性になってもいいなって思います。

――憧れの人がたくさん(笑)。

亜咲花:たしかに(笑)。ほぼ全員みたい。みんないいところがあるなーって改めて思いました。

――亜咲花さんは、キャンプ行かれたりとか、アウトドア系の遊びはされますか?

亜咲花:アウトドアな遊びはほとんどしなくって。遊びというジャンルになるのか分からないですけれど、ショッピングとかは割と1人でしますね、服とか。でもそれ以外で、物理的に体を動かすという遊びは全くしないです。

――『ゆるキャン△』を観ていて、キャンプ楽しそうだな、と思うこともあるかと思いますが、誘いがあれば行きたいですか? それとも誘いがあっても行かないですか?

亜咲花:誘いがあればもちろん行くんですけど、やっぱりアニメで楽しそうにやっている姿と、現実の冬キャンってあまりにも、初心者にはハードルが高いかなと。まずは夏とか秋とか、過ごしやすい季節でやってから、いつか冬キャンに行ってみたいなって思っていて。

誘いがあればいいんですけれど、普通のお食事と違ってハードルが高いので、お誘いはまだ受けたことがないですね。グランピングは行ったことがあります。グランピングはマッチや炭も全部用意された上で、じゃあ作って下さいという感じで、とても初心者向けでしたね。

必要なものを買って、それを詰め込んで持って行くという工程も、キャンプの醍醐味だと思うので、そこも含めて、なでしこ達と同じ気持ちを味わいたいですね。いつかは、ゼロからの状態でキャンプもしてみたいなという思いはあるので、何か企画があれば是非お誘いしてほしいです(笑)。

「書きかけのメモに もう書ききれない My dream」。このフレーズに全部が詰まっている。

――ここからは楽曲の質問を。まず表題曲「Seize The Day」についてですが、「SHINY DAYS」の作詞をされた永塚健登さんが作詞だけでなく作曲も行われています。制作において印象的だったエピソードなどありますか?

亜咲花:私は永塚さんが作曲も出来る方ということを知らなかったので、事前に情報を聞かずに楽曲だけ聴いたんです。本当に素敵な楽曲で、誰が書かれた曲なのか聞いて初めて永塚さんだと知りました。え、あの、歌詞を書いてる永塚さん!? って。

「あ、この曲を作った方は『ゆるキャン△』の事すごく分かってるな」と思っていたら、永塚さんだったので、「SHINY DAYS」から関わっていて下さったこともあって、『ゆるキャン△』への愛を感じました。

一緒に『ゆるキャン△』の曲を作って来た仲間として、今回も一緒に、『SEASON2』という大事な鍵を握っている楽曲を作れて良かったなっていうのを、すごく感じています。

――収録楽曲3曲ともなんですが、パワフルさだけでなく、軽やかに歌われていると思うんですけれど、歌い方が変わったのかなと。

亜咲花:嬉しい! 多分、手術をしてポリープが無くなったから、重荷になっていた気持ちがなくなったんだと思います。 意図的に声を軽くしたとかは全くなくて、自分が歌いたいように、受け止めたものを声で返している状態なので。

意識はしなかったんですけれど、こうやって客観的に言ってもらえると、歌い方がいい意味で変わっているんだなって。

――昔の全力な歌い方も個人的に大好きなんですけれど、ただ今回の3曲はパワフルさもありつつ、少し余力があるような。余力というと語弊がありますが……。

亜咲花:いや本当に、あってると思います。余力です。なんでかと言うと、今までポリープがあった分、1曲1曲歌うのに、必死でもあったんですよね。余裕があったわけじゃなかったんです。レコーディングも、ライブも含めて。

当時はそれがいい味になって、ギリギリ感、必死具合というものが楽曲にいい影響を与えていたんですけれど、今はそれがなくなった分、気持ちに余裕があって。

もっとこうした方が上手く歌えるんじゃないかなとか、ここ10秒くらい伸ばしてビブラートかけようとか、今まで出来なかったことがさらに出来る分、気持ちに余裕もあるし、それこそ余力って言葉がピッタリだと思います。

もう1曲録れちゃうよ、っていうぐらい、気持ちも軽くなっているし、ノドの調子としても歌いやすくなっています。手術のおかげでいい影響を与えてもらったんじゃないかと思うので、すごく嬉しい言葉をいただきました、今。

――ありがとうございます。ちなみに、歌う前は綿密に打ち合わせをしてからブースに入るんでしょうか。それとも一度歌ってから修正していくのでしょうか。

亜咲花:それがですね、この曲に限らずマイクテストも兼ねて、ブースで一旦全部サラっと歌うんですよ。一回頭からそれを録って、一緒に聴いて、方向性を一緒に考えていくという感じで。

多分、ディレクターさんも私が最初に受け取った印象だったりとか、感情だったりを、一番優先してくれていると思うので、最初に、こうやって歌ってね! とか、ここはこうして! っていうのは全くなくって。

私が思ったことを一度歌に乗せて、そこから2人で、すっごい念入りに方向性を決めていくので、基本私が主体となってレコーディングさせてもらっています。つまずいたら延々と、これどうする? って、沼にハマっちゃう時もあるし。

でも、今回のこの曲は、『ゆるキャン△』で長く一緒にいたからこそ、自分はパッと、絶対にこうしようというものが明確に見えていたので、レコーディングではつまずくようなことはなかったですね。

――今回、気に入ったフレーズがあれば教えてください。

亜咲花:私はオチサビのですね、「書きかけのメモに もう書ききれない My dream」。今までなでしこ達が思っていることが、この2行に全部詰まってるなって思っていて。彼女たちって色んな事を実現しているように見えて、それぞれのキャラクター達が思ってる夢って、バラバラだと思うんですね。

でも、それを口に出していないっていうのが、彼女達の良さだなと思っていて。胸に秘めているメモに、書ききれないぐらいやりたいことが沢山ある。この2行を聴いて、昔の自分を思い出したんですよね。

もちろん今も夢はありますけど、アニソン歌手になる前は今よりも実現出来てなかったことがもっとあった。アニサマに出たい! とか、1000人キャパでライブやりたい! とか、そういった叶えられた夢もあるけれど、当時は歌詞に書いてあるように、書ききれないくらい夢もありました。

なので、アニソン歌手になる前の自分を思い出しながら、なでしこ達の気持ちも考えてあげながら、この2行は、本当に心を込めて歌わせてもらいました。

 

 

――それほどまでに気持ちの入ったフレーズということですが、歌い方で悩むこともあったのでしょうか。

亜咲花:この「My dream」にすっごい魂を込めていて。夢って掴めそうで掴めないギリギリな感じが儚いと思うんですね。その儚さをどうやって出そうかなって考えた時に、表現として「dream」の“am”、最後の2文字を上げて、しゃくって歌ってあげる。そこで明るさ、ポジティブさっていうのを出しているので、ここは自分の中ですごく悩みましたね。

――今の気持ちがそのまま伝わるような歌詞と歌い方だと感じました。

亜咲花:ウキウキワクワクが止まんないよと。いま聴いても、あー自分ここ楽しそうに歌ってるなって。今の自分と昔の自分が合わさって歌ったような感情になっているので、ぜひ耳を澄ませて、「My dream」のところを聴いてほしいですね。

――「Seize The Day」を色に例えると何色でしょうか。

亜咲花:虹色っぽいなと思いました。「SHINY DAYS」は、緑とか青、自然、水、そういうイメージだったんです。この曲は、私もそうだし、彼女たちもそうだし、この曲を聴いてくれてるみんなの夢だったりとか、この世界を明るくしていこうっていう希望が詰まった歌だなって思うんです。

だから色が指定されたものでも、白でもないんですよね。どの色にも当てはまらない、全部の色が詰まった、虹色っぽい曲だなって思いますね。

 

今の亜咲花さんの夢とは?

――先ほど、今も夢はありますと仰っていましたが、今の亜咲花さんの夢とはなんでしょう?

亜咲花:私の夢は、いつか亜咲花を観て、アニソン歌手になりたいと思いましたって言ってくれる、次世代のアニソン歌手の人が出てきてくれることですね。私が、May'nさんや、色んな方の背中を見てここまでやってこられた分、もしかしたら私の背中を追ってアニソン歌手になってくれる子が、この先いるんじゃないかなっていうワクワクはあります。

そういう意味でも、背中を目指してもらえるような歌手にならなきゃいけないので、相乗効果も狙って、私も、もっともっといいアニソン歌手になって、もっともっと素敵なアニソン歌手を目指す方が増えてくれれば良いなって。

多分、2年前の自分だったらこういう答えって出さなかったと思うんですよ。追う側だったから。でも気付いたら、去年の10月で5年目に突入したんですよね。今年の10月でもう5周年。自分も先輩の背中を追いつつ、そろそろ自分も追われる側になってきているのかなと、最近感じているので、そういう子が来たら、泣きながら抱きしめると思います(笑)。

――たしかに5年目だからこその夢ですね。

亜咲花:5年目ですもんね。この間、私何年目だっけ……ってマネージャーさんと話していたんです。自分の中で5年もやってる気がなくって、ずっと駆け出し2年目くらいの……1年じゃなくて2年目の気持ちで。

やっとコツを掴んできたな、周りが見えてきたなって2年目くらいの気持ちなんですけれど、そりゃ5年も経ったら見えてきますよね(笑)。

いつまでも初心を忘れないっていうのは大事だと思うんですけど、それだけだと、作れる作品はずっと初々しいままになってしまうので。その気持ちも片隅にありつつ、作品を引っ張っていこうぐらいの大きい気持ちで、これからもアニソンを歌っていきたいなと思っています。

――作品の話と繋がるんですけど、既にイベントがあって「Seize The Day」を披露されていますが、お客さんの反応はどうでしたか? おそらく、『ゆるキャン△』が一番好きな方々が観に来ていたイベントかと思います。

亜咲花:『ゆるキャン△』は、楽曲もイベントでフルで歌わせていただくことが多いので、アーティストとしては嬉しい機会ですよね。しかも、今回ライブビューイングもあったので、会場だけじゃなくて、全国の方に歌を届けられたことを嬉しく思っています。

何よりこういうご時世なので、私としても人前で歌うという行為自体に感動してしまって。お客さんの中には泣いてる方もいて、みんなも待っててくれていたんだな、と。『ゆるキャン△』もそうだし、キャストさんも含めて、生で声を聞いて受け止められる環境を、みんな望んでいたんだと思うんですよね。

だから、一緒にその瞬間みんな1つになった感じがしました。歌もそうだし、『ゆるキャン△』が本当に愛されているなと思って。この楽曲も初めて歌うのに、お客さんも今までの楽曲を聴いてくれているからか、まさに私が思い描いていたノリ方をしてくれて。それを見たとき「あ、私はみんなが望んでいた楽曲を今こうやって歌うことが出来ているのだな」って、安心しました。

ここで、みんなが、え、え? ってなったら、曲的にちょっと予想外過ぎたかな……となってしまっていたかもしれないけれど、みんなワーって、すぐに状況を把握して一緒に楽しんでくれたので。みんなが望んでいるものを届けることが出来たっていうのは、嬉しい気持ちになりましたね。

 

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