【連載】TVアニメ『WAVE!!～サーフィンやっぺ!!～』陽岡マサキ役・前野智昭さんインタビュー vol.1｜茨城弁、干し芋が大好物という共通点が多いキャラクター

現在好評放送中のTVアニメ『WAVE!!〜サーフィンやっぺ!!〜』(以下、『WAVE!!』)。

本作は、主人公・陽岡マサキが転校生の秋月ショウと出会い、サーフィンにのめり込んでいく男子たちのオリジナル群像ドラマです。

アニメイトタイムズでは、メインキャラクターを演じるキャストのインタビューを連載。第1回目は、主人公で“お日様系波乗り男子”の陽岡マサキを演じる前野智昭さんにお話を伺いました。

茨城県出身、そして干し芋が大好きというキャラクターとの共通点が多い前野さん。第1話では『WAVE!!』の中でも重要なポイントといえるシーンが印象に残ったそうです。

茨城弁で演じるのは難しい!?

——2019年夏にアニメ化が発表され、2020年に劇場アニメ三部作が公開、そしてついに待望のTVアニメが放送開始となりました。今の率直な気持ちをお聞かせください。

前野智昭さん(以下、前野)：『WAVE!!』の制作発表をイベントでやらせていただいたときに、“ゆくゆくはTVアニメ化ができれば……”というお話を伺っていたので、それがいつになるのかキャスト同士でも話をしていて楽しみにしていました。

イベントで皆さんにお知らせできたときもそうでしたが、実際に収録が始まると、“あの時話をしていたことが現実になったんだな”と実感が湧いてきました。

ラジオでもラジオドラマという形でいろいろな話を演じさせていただいていましたが、動く絵を見ることによって、よりキャラクターを身近に感じることができています。

おおよそのストーリーは事前に伺っていましたけど、細かい部分はアニメでしか分からない部分も結構多くて。

この企画が動き出して少し時間は経っていますが、新しい発見がたくさんありますし、アフレコ現場でも周りの皆さんと良いコミュニケーションを取ることができて、すごく新鮮な気持ちで毎回楽しくアフレコに臨めました。

——実際に、アニメ収録という形で陽岡マサキを演じてみて、いかがでしたか？

前野：もちろん難しい部分もありますが、それ以上に、キャラクターが1話1話回を重ねるごとに成長していく様子が分かるのがすごく嬉しかったです。

あと、本作は“大洗”という舞台から物語が始まっています。(前野さんが演じる主人公・陽岡マサキは茨城県・大洗町出身)

僕の地元も茨城県ということもあり、直接的な貢献はできていないかもしれませんが、勝手に自分の中で貢献できている感があって(笑)。　少しでも地元に貢献できていることが嬉しいです。

——キャラクターと同じ出身地ということで、“前野さんの茨城弁が聞ける！”と話題になっていました。

前野：本当にありがたいです。でも、どの程度、茨城弁を使っていくのかが結構難しいところでして……。

一緒にサーフィンをする仲間の秋月ショウと田中ナルは標準語のキャラクターですし、そこで僕だけ茨城弁をガッツリ話してしまうとバランスが悪くなってしまうので、要所要所で出していけたら良いなと思っています。

でも、茨城弁を楽しみにしていただけているのは、とても嬉しいです。茨城県出身冥利につきます(笑)。

——方言を演技として意識的に喋るのは、やっぱり難しいのですね。

前野：難しいですね！ いろいろな難しさがありますが、茨城弁に寄せるとどうしても年齢が上がって聞こえがちなんです。そういうところを加味して、キャラクターから外れない範囲でニュアンスが出せれば良いなと思っています。

もともと、マサキのビジュアルは今の僕が演じるには、割と幼いキャラクターなので、そういう部分でも無理のないところで演じていけたら良いな、と思っていますけど、そこに茨城弁を交えていくのは『WAVE!!』の難しいポイントの1つでもあります。

——今まで前野さんが演じられてきたキャラクターの中でも、『WAVE!!』の陽岡マサキは声が高めのような気がします。

前野：そうですね。イメージでいうと、割とハイトーンな方々が演じられそうなキャラクターではあります。でも、同年代に森久保さんが演じられるキャラクター・森ウィリアム聡一郎がいたり、キャストのバランスという意味では整っていて。僕自身、新しいチャレンジという気持ちで毎回収録に挑みました。