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TVアニメ『ゾンビランドサガ』種田梨沙×河瀬茉希《前編》|声優インタビュー【連載RE】

【連載】TVアニメ『ゾンビランドサガ』水野愛 役 種田梨沙さん×紺野純子 役 河瀬茉希さんインタビュー【SAGA. 03 RE_前編】|平成と昭和の伝説のアイドルとしてのプライドと芯があるため、いい関係性に

 

愛は種田さんの「好き」が詰まったキャラ。メンバーと打ち解けた後での温度差に難しさも

――種田さんは愛をどのように演じようとされたのでしょうか?

種田:私はオーディションの段階で、愛ちゃんの生い立ちを演じたいなと強く思っていました。挫折を味わっていたアイドルということで、私が共感できたり、好きな部分が詰まったキャラだったので、イメージ的にも固めやすかったです。ただ1話の収録が始まったら、意外とキレてたんですよね(笑)。アイドルでクールだけど、本当は芯が強くて、優しいというイメージがあって、実際もその通りだったけど、想像以上に幸太郎への当たりが強くて(笑)。この子はギャグシーンも担当する可能性が高いぞと。

河瀬:結構、力いっぱいコブシを振り上げるタイプですよね。

種田:うん。あとフランシュシュはボケが多いので、自然とツッコミ役にまわったり。思っていた以上にいろいろな要素やお芝居が必要なキャラだったので、ツッコミやふざけるシーンを、いかに愛ちゃんを崩さずにやるかに一番苦労しました。

でもキレキャラのイメージがいい感じについたので、今後演じる時はもっと幅が広がりそうだなと思っています。あとは最初はダルい感じのテンションだったのが、段々打ち解けて明るくなっていく、その変化の付け方が難しいので、今でも考えながら演じています。1話の時の愛ちゃんを思い出しながらやると暗くなりすぎるし、アイドルモードの愛ちゃんでやると明るすぎるし。テンションの調整が難しいですね。

――以前のインタビューでも7話で打ち解けた後の温度差に苦労されたとおっしゃっていましたね。

種田:最初はキツい感じだったのが徐々にやわらかくなっていくので、そこを自然に、違和感なく受け入れてもらえるように強弱をつけるのは難しかったですね。意識しすぎないように、みんなと一緒に録って、その時の気持ちで演じました。今、録ったらできないかもというシーンは結構多いですね。



 

平成と昭和の伝説のアイドルとしてのプライドと芯があるため、いい関係性に

――今回の組み合わせは平成のアイドルと昭和のアイドルですね。フランシュシュの中で数少ないアイドル経験者という部分での難しさは?

種田:しっかりと差別化して作られていたので、私たちが気を付けなくても、キャラがかぶることはなかったですね。

河瀬:制作の方々が、今と昔のアイドルに対しての考え方がしっかり固まっていたし、「アイドルはこういうもの」という芯がちゃんとあった子で。それぞれアイドルについて考えがしっかりある中で、ケンカするのもある意味、おもしろかったですね。

種田:純子の声に茉希ちゃんの芯と力強さがあるおかげで、しっかり信念がある子だと伝わるし、ケンカしても絶対に嫌な子にはならないんですよね。もしかわいすぎたら、女の子の嫌な部分が出ちゃったかもしれないけど、純子の根底にはカッコよさがあるし、愛も芯がある部分が強く描かれていたので、演じていて掛け合いはしやすかった気がします。

河瀬:もし純子がか弱い設定だったら、愛ちゃんに「ケンカ売ってるの?」と言われて泣いちゃうと思うんです。そうではなく、しっかり目を見て、言い返していたので、どちらが悪者になることなく、見てくれた方も「両者の言い分はわかるけど、僕は平成派かな」、「昭和派かな」と。決して論争になることもなく、双方共、受け入れながら考える方向に言ったのもいい関係性だからなんだろうなと思いました。



 

仲がよいキャスト陣、そして佐賀出身のキャストのあるあるネタで盛り上がる現場

――収録現場での印象に残っている出来事があれば教えてください。

種田:(幸太郎役の)宮野(真守)さんがおもしろかったなというのが一番ですね。笑いをこらえるのが大変な現場で、宮野さんだけではなく、他のキャストもいろいろなシーンでふざけるので、笑いをこらえすぎて涙が出そうになる時もあって(笑)。

あとはムードメーカーの(サキ役の田野)アサミちゃんがスタジオの前にスマホを置いて、みんなで早送り動画を撮影していたら、宮野さんと三石さんが映りに来てくださって。


河瀬:動画を見た三石さんが「せっかく映ったのにめちゃめちゃ短いじゃん!」っておっしゃって(笑)。キャリアがバラバラな現場なのに、みんな一緒に楽しんで、誰もハズれた空気にならないし、みんなでしゃべって、笑って。佐賀出身の方がゲストでいらっしゃった時には佐賀のお話にみんなで耳を傾けて。

種田:9話で万梨阿役の古賀 葵さんがいらっしゃった時だよね。「こんなマイナーなところが出るなんて感動してます」とおっしゃっていて。佐賀出身の方がいる時は常にその方々が話の中心になって盛り上がるんですよね。ゲストキャラの役者さんとも一緒に盛り上がれる機会が多くて、嬉しかったです。

(C)ゾンビランドサガ製作委員会
(C)ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
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