音楽
奥井雅美 3年ぶりのソロアルバムは「陰と陽」など様々な2面性をテーマに/インタビュー

奥井雅美さんの3年ぶりのソロアルバム『11-elevens-』インタビュー|「陰と陽」など様々な2面性をテーマに、JAMとは違う奥井さんの魅力や二面性を堪能できる1枚!

アニソンシンガーとして28年間活躍し、アニソンシンガーのスーパーユニット、JAM Projectとしても活動中の奥井雅美さんが自身の誕生日である3月13日に約3年ぶりのソロアルバム『11-elevens-』をリリース!

タイトル通り、収録曲は11曲で、その中の10曲は新曲。更にJAM Projectの各メンバーが作曲の歌も収録! 自ら全曲作詞した歌詞も「陰と陽」や「光と闇」などをテーマに、奥井さんの持つアーティストとしての2面性も堪能できる1枚です!

奥井さんにこのアルバムのコンセプトや全曲紹介と、5月22日開催のソロライブへの意気込みなど語っていただきました!

収録曲は「陰と陽」や「光と闇」など2面性をテーマに。コロナ禍にいる人たちへのエールも!

――約3年ぶりのアルバムとなりますが、制作するにあたってのテーマやコンセプトをお聞かせください。

奥井雅美さん(以下、奥井):特にテーマやコンセプトは設けていなくて、制作を進めていく中でタイトルを決めました。収録曲が11曲ということと、「1」が2つ並ぶことで、「陰と陽」だったり、「光と闇」だったり、自分の中の2面性を表現している曲が多いため、このタイトルがいいかなと。

例えば、3曲目の「Blood Blade -光と闇の彼方へ-」は『ラングリッサー モバイル』の主題歌として作らせていただきましたが、まさに「光と闇」について歌っているし、2曲目の「Civil war-1vs1-」もコロナ禍という状況もあって、闇に引きずり込まれている人が増えているかもしれないなと思って。光を意識して生きてほしいなという願いを込めた部分もあります。

また曲順は、11曲すべて完成した後に、自分で何度も並べ直して聞いて、今の曲順が一番すっと入ってきたので、決めました。また影山(ヒロノブ)さんとダニー(きただにひろしさん)の楽曲は並べて聞きたくて。兄(影山)さんには私は踊らないけど、踊れる系の曲にしたいんですと発注して。ダニーの曲はまったく違うタイプの曲で、対比もおもしろいし、サウンド的な世界観もガラリと変わるのもいいなと。

 

 

JAM Projectのメンバーと形に残せるものをアルバムに入れたくて、それぞれに楽曲をオーダー!

――今回JAM Projectのメンバー、影山ヒロノブさん、きただにひろしさん、福山芳樹さんが作曲されていますが、オーダーしようと思われたきっかけは?

奥井:最初は全曲自分で作ろうと思っていましたが、コロナ禍になって、2020年春くらいに、JAMのメンバーと、JAM以外の場所でも形に残せるものをアルバムに入れたいなと思い始めて。またアルバムで出したい二面性は、JAMでの私とソロでの私という立ち位置の違いもあるし、他のメンバーもJAMの曲と女性シンガーへの曲提供という作家としての部分も出てきておもしろいかなと思って、お願いしました。

3人から曲をもらって、どう料理するかはプロデューサーと相談したけど、途中経過などはまったく伝えず(笑)。この取材の時点ではまだ全員には完成したCDをお渡しできていないし、影山さんにも聞いていただけていなくて。ダニーにはアレンジの段階でも聞いてもらいましたが、「いい感じですね」と。後でツイッターで、「僕が思っていた以上のものに仕上げてくれたので、さすがだな」とほめてくれていました(笑)。福ちゃんは「素敵なアレンジだったな」と一番食いつきがよかったです。

――コロナ禍の状況下での制作ということで、今までと違う点や苦労されたことは?

奥井:自然とコロナ禍で考えるような歌詞やテーマになりました。コロナ禍に関係なく、私は元々、引きこもりなんですけど(笑)、ニュースを目にするので、そこから思ったことを歌詞にしたり。あとJAMのドキュメンタリー映画(『GET OVER-JAM Project THE MOVIE -』)の制作と重なっていたし、JAMのツアーもまったくできなくなって。もしコロナ禍でなければ、違ったものになっていただろうなと思います。

 

1曲目の「プライベートヒロイン-OTAKATSUDAYS-」は韓流ドラマにハマった奥井さんの曲!? 新たな制作方法にも挑戦!

――収録順に全曲のご紹介をお願いします。まず1曲目の「プライベートヒロイン-OTAKATSUDAYS-」は、オタク女子の気持ちや生活を歌ったかわいらしい曲ですね。歌詞には今よく使われる「尊い」などのワードや絵文字まで。

奥井:私劇場が始まる1曲目です。私は昔から曲を書き溜めておくことができないタイプで、その時々の新しいものを、その時の自分で書くんですけど、ちょうど韓流ドラマや映画をよく見ていたので、それを元に自分が感じたものを歌詞にしました。タイトルも私がオタクだからで(笑)、私は韓流にハマったけど、みんなもこんな感じかなと。曲はまずリズムコードやコーラスを入れてからメロディラインを考えた珍しい作り方に挑戦しました。

 

「Civil war-1vs1-」は自分の中の「光と闇」の戦いを歌に。好きなミュージシャンとのコラボも実現!

――「Civil war-1vs1-」は熱く、激しいサウンドに、サビのキャッチーさ、歌詞の「1vs1-ふたり-の戦いは続く」など、ゲーム主題歌のようですね。

奥井:私のソロライブのサポートメンバーのTABOKUNがサポートしているヴィジュアルバンド、GOTCHAROCKAのJUN君のサウンドとギターソロが好きで、いつか曲を作ってほしいなと思っていましたが今回実現しました。

届いたデモが妖しいメロディラインだったので、歌詞も妖しい世界が浮かんできて。JAM Projectでも『牙狼』シリーズの楽曲は「光と闇」について書くことが多いけど、誰でも自分の中に光と闇があって、闇や悪魔は富や名声を与えてくれる~という話を耳にすることが多いのですが“どうやって得たか”“得た後どのように生きているか”によってはいつかその代償を払うことになるだろうと。闇に飲み込まれず抗って欲しいという氣持ちを込めて自分の中の光と闇が戦う…そんな歌になりました。だからタイトルも「内戦」か「聖戦」にしようかと悩んだけど、最終的には「内戦」を意味する「Civil War」になりました。

 

「Blood Blade-光と闇の彼方へ-」は『ラングリッサー モバイル』主題歌。光か? 闇か? 自分次第で変わる未来

――「Blood Blade -光と闇の彼方へ-」は、イントロの楽器やコーラスは無国籍なイメージから始まり、アッパーで力強いサウンドと歌声で。歌詞も「その⼿に剣を再び 選ばれし者たちよ」など、まさにシミュレーションRPGのテーマ曲にピッタリですね。

奥井:『ラングリッサー モバイル』のストーリーを読んで、歌詞を書きました。「Civil war-1vs1-」と似た部分があって、力を得る時、それが光の力になるか、闇の力になるか、で未来が変わっていくという、自分の中の「光と闇」の戦いの歌です。また「血」がキーワードにもなっているので、歌詞の中に「“BLOOD”」を入れたり、このタイトルになりました。

 

「天使と悪魔」は、K-POPのグルーヴ感も取り入れた本格的なR&B!

――「天使と悪魔」は、R&B調のアダルトな曲で、本線以外でもコーラスやハモりなど奥井さんの美しい歌声が堪能できます。

奥井:JAMでは力強い曲を歌うことが多いけど、元々、自分のソロではこういうタイプの曲やバラードなどいろいろなジャンルが好きで歌っていたので。歌詞は、男性でも女性でも、翻弄される相手は魅力的で、一見天使のように見えるけど、ちょっと悪魔要素があると思うんです。そんな人に惑わされ、翻弄されながら「どうしたらいい?」と悩みながらもひかれていくという。

この曲も「プライベートヒロイン-OTAKATSUDAYS-」と同様にリズムとコードを入れて、コーラスから作っていって、エンドレスで流れる「どうしたらいい?」が思い浮かんだので、そこにのせてメロディを作り、歌詞をイメージしました。

また韓流ドラマと共にK-POPも聞いていたので、K-POPはユニットが多くグルーヴの曲で、畳みかけるようにいろいろなところから声が出てきて、いろいろなパート、いろいろなコーラスがあって、「楽しいな。自分もこういうのを作りたい」と思ったのがきっかけなのですが、ソロでは成立しにくいので、ライブではどの部分を歌うのか悩ましいです(笑)。

 

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