マンガ・ラノベ
アニメイト春のブックアンバサダーに中田祐矢が就任!収録レポート&インタビュー

声優・中田祐矢さん初めての朗読収録&先生の立ち合いに緊張!? 「KADOKAWAの少女マンガフェア」ボイス特典収録レポート&インタビュー&著者コメントをお届け

「ボイス特典と併せて世界観を楽しんでほしい」中田祐矢さんのインタビュー!

——まずは、ボイス収録を終えての率直な感想をお願いします。

中田祐矢さん(以下、中田):実は僕、ちゃんとした朗読のお仕事が初めてだったんです。ラジオの番組で告知を読み上げることはありましたが、作品の紹介をする朗読は初めてだったので、緊張しました(笑)。

技術が必要なので拙い部分はありますが、どこを伝えたいのかが大事なのでそこを意識して挑みましたし、自分の全てが出せたような気がします。

あと、先生方もいらっしゃったので「ちゃんとしなきゃ!」とより気が引き締まりました。

——すごく緊張されていましたもんね。

中田:本当にすごく緊張しました! ここ最近、自分を省みることが増えてきていて、年齢も年齢なので自分を客観的に見るようになってきた分、「まだここが足りない」「ここは良いところだけどもっとこうしたい」という欲や良い葛藤が自分の中で生まれていて。だからか、不安ではないんですけど緊張はありました。

——初めての朗読収録とのことですが、アニメ収録現場との違いは感じましたか?

中田:キャラクターを演じる現場ではその人の感情を伝えることを第一に考えていますが、朗読では聞いていて情景が思い浮かぶかどうか、言葉として受け取ってもらえるかを意識しました。

実は、いろいろな方から「ナレーション向きの声質をしているね」と言われるので、“(朗読に)向いているのかな?”思っていましたが、いざやってみるとみんなが難しいという理由がわかりました。

でも実際に経験してみて、得るものがたくさんあったなと感じています。

——今回は5作品のボイス特典ということで、それぞれの作品に対する印象をお聞かせください。

中田:正直な話、僕自身これまで異世界転生系の作品に触れる機会がなかったんです。面白そうだなと思ってはいましたが、手が伸びるまでにはいかなくて……。

でも今回のお話をいただいて異世界転生系を読んでハマりましたし、皆さんが異世界転生ものにハマる理由がわかったような気がします。

——中田さんにとっての初めての異世界転生系だったんですね!

中田:そうなんです。今まで触れてこなかったのは、先入観がたぶん自分の中であったんだと思います。でも、今回をきっかけに先入観はいけないな、ちゃんと自分の目で確かめないといけないなと感じました。

おそらく、この記事を読んでいる方の中にも異世界転生に躊躇している方がいると思いますが、癒しや優しさをぜひキャラクターから感じ取ってもらいたいです。

——『私この度、王国騎士団独身寮の家政婦をすることになりました』は、異世界へ飛ばされた主人公がイケメンの騎士たちと織りなす異世界恋愛ファンタジーです。

 
中田:この『私この度、王国騎士団独身寮の家政婦をすることになりました』は男性が読んでも良いなと思える作品で、“ありのままの自分で良いんだよ”と思わせてくれるんです。

元の世界で頑張っていたことを異世界でもできたら、それをみんながちゃんと認めて褒めてくれる大切にしてくれる、すごく優しい世界だなと思いました。

何よりもイケメンと美女だらけですので、そこで息をしているだけで目の保養になるというか活力をもらえます。僕自身、この作品を読みながら女性になりたい、イケメンたちに大切にされたいって思いました(笑)

騎士団のみんなが主人公に夢中ですし、また実力のある騎士たちが主人公にドキッとする人間らしい部分も可愛いです。

——次は『悪役令嬢レベル99〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜』についてお願いします。

 
中田:この作品も異世界転生もので、主人公の女の子がすごく強いんですけど、また主人公最強系も良いですよね。「もっと自分のここを伸ばしたいな!」と思うことがあると思いますが、この主人公最強系はそれが最初から叶っている。

自分がやりたいと思ってきたことが気がついたら実力として備わっていて、その世界で発揮できるのは単純に羨ましいな、と思いました。

だって、魔王以上のスペックを持つ裏ボスですよ!? 誰でも少しは富や権力が欲しいと思ったことがあるはず……!

——確かに(笑)。

中田:『悪役令嬢レベル99』を読んでいて、強い人って男性女性に関わらずカッコいいなと思いました。ちゃんと自分のやりたいことがハッキリしていて、最初は認めてくれなかったキャラクターとも打ち解ける展開が友情も感じて良いなぁ、と。

また、強いキャラクターがいるからこそ、周りのキャラクターの人間味が溢れてくるというか。すごい人を見たらそういう反応になるよね!と(笑)。

もちろん主人公の強くてカッコいい姿にも憧れますが、逆にその主人公を見ている周りの人たちの気持ちに共感しました。

——もし自分が主人公と同じスペックを持ったらどうします?

中田:僕ならある程度、力を持っているんやで!と自己アピールします。でも、そうなった時点で、僕はそのうちもっと強い人に倒される運命。自分が主人公と思っていたら途中から本当の主人公がやってくるという展開になりそうですが(笑)

——続いて『転生魔女は滅びを告げる』を読んでみての感想をお聞かせください。

 
中田:この作品は他の作品よりもゲーム感が強いと思いました。魔法の詠唱のやり方を理論立てて作ってある作品だなぁ、と。

主人公は「爆ぜろ」「滅びろ」の2つの属性不明魔法だけ使えるんですけど、ワードの組み合わせによって魔法の効力が変わるというシーンを見て、“少年マンガっぽい”と思いました。

細かい設定でより世界観に没入できますし、ゲームをしているときのワクワク感というか、男の子が好きなものを掻き立てられるような作品です。

——主人公はもちろん、男性キャラクターもカッコいいですから。

中田:本当に、他の作品も男性キャラクターがカッコいいです!『転生魔女は滅びを告げる』のキースくんもめちゃくちゃカッコいい。ちなみに、キースくんのセリフは朴璐美さんの声で脳内再生していました(笑)

また、キースくんは王子様で料理ができるというハイスペックさ! 読んでいてもキースくんが主人公を大事に想っている様子が伝わってきます。

構築されている魔法の世界とは別に、キースくんと主人公のお話がどうなっていくのか楽しみですし、女性も男性も同じ熱量で楽しめる作品だと思いました。

——女性も男性も楽しめる作品といえば、男女のストーカーが織りなす『君だけは死んでもごめん』も注目の展開になっています。

 
中田:これは男性も女性もストーカーなのがインパクトがありすぎて(笑) 好きな人のことを知りたい!という気持ちはわかりますが……そこまですると捕まるぞ!と(笑)

矢印がそれぞれ相手に向いている三角関係になっていますが、唯一の常識人が由比くんなので、この作品の中での僕の推しキャラは由比くんです。

——そんな由比くんにストーカーするのが八神美都子ちゃんで、ボイス特典では美都子ちゃんをストーカーする男子・千代透馬くんを中田さんが担当されました。

中田:はい。シチュエーションボイスで千代くんの声をあてさせていただきましたが、普段演じることのないキャラクターで新鮮でした。

たぶん、この中だと声質的には由比くんのようなキャラクターを担当することが多いのですが、真逆のタイプとも言える千代くんを演じてすごく楽しかったです。

なので、千代くんの明るい子犬感を出せることができているのか、果たしてそれが皆さんに伝わっているのか、ぜひボイス特典で確かめていただきたいです。

——実際に収録風景を見ていましたが、中田さんが演じる千代くんの子犬感、すごく感じられました!

中田:本当ですか!?良かった~。本当に千代くんを演じて、こんなに人を好きになれるなって良いな~と思いました。

何で千代くんがここまで美都子さんにこだわるのか理由が未だ分からなかったり、由比くんと千代くんのどちらに美都子さんはいくのか……ラブコメならではのハラハラドキドキが満載です。

僕自身、自分を愛してくれる人、自分が愛する人、どちらを選んだほうが幸せになれるのかと美都子さんの気持ちを考えながら読みました。僕が美都子さんだったら由比くんを選ぶかなぁ……。

ただ、僕は盗聴器だけは仕掛けないようにしたいと思います(笑)。

——実際にやると犯罪になるので真似はしないでください(笑)。

中田:ストーカーというインパクトな内容ではありますが、好きという気持ちをオープンに出せるのは素敵です。好きな人に好きって伝えるのは大切だなと思いました。

ボイス特典では、普段は子犬感たっぷりな千代くんが美都子さんに真剣に迫っているシーンに力を入れたので、ぜひ皆さんに聴いてもらいたいです。

——もう1つのシチュエーションボイスとなる『Mr.マロウブルー』に対する印象をお聞かせください。

 
中田:僕自身、1番やりやすかった作品でした。というのも、主人公が引きこもりというところで、僕自身もインドア派ですので似ている部分があって。彼がネガティブな気持ちになったり、くじけそうになったりするところにも共感しました。

作中で、主人公を裏切った元同級生の武宮が出てきますが、自分にとって嫌な人がどういう人なのか性根の悪い役を想像しながら演じるのがすごく楽しかったです。

——収録では主人公の蒼井と武宮の両方を演じていましたね。

中田:はい。武宮はセリフなんですけど、蒼井くんは基本的にモノローグです。蒼井くんは7年間ずっと引きこもり生活を続けていて、心が折れるか折れないかの瀬戸際に武宮と再会して心が折れちゃう。そして、自らの命を絶とうとした瞬間に女子高生の体と入れ替わります。

ただ、入れ替わった女子高生もイジメられている側。そこでもう1人の登場人物である男の子が出てきますが、その男の子と協力して物語が進んでいきます。

蒼井くんは自分自身と向き合い受け入れることができるのか、それぞれの過去や今、これからどのような展開になるのか、アニメやドラマで見てみたくなりました。

——中田さんのシチュエーションボイスを聴いていると、本当のそのシーンが映像として鮮明に思い浮かぶようでした。

中田:蒼井くんはモノローグでの表現でしたので、彼の気持ちが伝わるように意識しました。あと、蒼井くんのように心が疲れている人がいると思いますが、聴いてくださる方へ良い意味で「その気持ちわかるよ」と寄り添っていけるようにしたいな、と。僕は感覚派よりも理論派ですが、今までの経験を感覚として入れ込めるキャラクターだと思いました。

——5作品について語っていただきましたが、また、どの作品も本当に絵が美しいですよね。

中田:本当に美しいです。僕自身、人並み程度には漫画に触れてきていろいろな作品を読んでいますが、本当に最近の漫画はどれも絵が綺麗だなと思います。

アニメもそうですけど、どんどん作画力が上がっているように感じていて。なので、僕たち読み手は楽しませてただいていますが、描かれている先生たちは大変なんじゃないかなと考えちゃいます。

——アニメイトに行くと、全ての漫画が美しいのでジャケ買いしてしまいます。

中田:そうなんです! 全部ジャケ買いしたくなるほど美しい漫画ばかりなので、つい買っちゃいます。

——ちなみに、中田さんは漫画を選ぶ基準はありますか?

中田:僕はストーリーや設定重視で選ぶことが多いです。今まで好きになった漫画もいろいろなキャラクターがいて、隠された設定が明らかになっていくストーリーが多くて。

だからか、設定を考える先生方が本当にすごいなと思います。自分でその世界を一から作らなければならないので、その想像力の豊かさを分けていただきたいです!

あと、最近はネットで1~2話が無料で読める試し読みを結構チェックしています。ネットサーフィンをしていると、漫画の広告が出てくるんですけど、そういうのもついクリックしちゃうタイプ。なので、大抵、漫画の広告が出てくるようになりました(笑)

——最後に、書籍の購入を検討している方、楽しみにされている方へのメッセージをお願いします。

中田:ブックアンバサダーに就任し、僕自身知らない世界に触れて自分の世界が広がりました。漫画の好き好きは皆さんの中にもあると思いますが、世界観やキャラクターなどに驚いたりワクワクしたり尊敬したり、感情移入をして読める作品がこの世の中にはまだたくさんあります。

そのまま触れないままでいるのはとてももったいないことだと思ったので、皆さんにもぜひ手に取っていただきたいです。

好みの絵だったり、ストーリーが気になったり、フックとなる部分は人それぞれですし、何よりも自分から楽しさを味わいにいく、楽しさを知ろうとする姿勢はいくつになっても大切だと思います。

そして漫画も併せて、ぜひ僕が担当させていただいたボイス特典も楽しんでいただけたら幸いです。

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