音楽
優しく美しいバラード 結城アイラ『聖女の魔力は万能です』OPインタビュー

結城アイラ『聖女の魔力は万能です』OP主題歌「Blessing」インタビュー|「誰かを癒す曲になりますように」願いを込めて。エヴァーグリーンな歌声が世界を優しく包み込む

橘由華先生による人気ライトノベル『聖女の魔力は万能です』(株式会社KADOKAWA/カドカワBOOKS 刊)のTVアニメが4月6日より放送&配信中です。オープニングを飾っているのは、結城アイラさんの「Blessing」。聴くだけで心が洗われるような、美しい癒しのバラードです。この「Blessing」をタイトルに掲げたシングルが4月28日(水)にリリースされます。昨年発売したアルバム『Leading role』振り(シングルとしては4年振り!)となるファン待望のリリースです。

人気タイトル『アイドリッシュセブン』、『アイドルマスター ミリオンライブ!』などの作詞を手掛けていることでも知られる結城さん。一方、アーティストとしてもアニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』、『機動戦士ガンダム AGE MEMORY OF EDEN』、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』など、さまざまな作品の主題歌・挿入歌を彩ってきました。

今作『聖女の魔力は万能です』では初めて“音楽プロデュース”という立場で作品に携わり、自身が歌唱するオープニングの他、結城さんがプロデュースを務めるユニット・NOW ON AIRのエンディング主題歌の制作も担っています(作曲・編曲はそれぞれコライト)。どのような思いで楽曲づくりをしていったかをうかがうと、柔らかな笑顔で応えてくれました。

※本文中、『聖女の魔力は万能です』の物語にまつわるお話をしているため作品のネタバレを気にされる方はご注意ください。

監督からの提案で洋楽テイストの美しいバラードに

――「Blessing」、本当に美しい曲ですね。お話をうかがえることを楽しみにしていました。

結城アイラさん(以下結城):ありがとうございます! 今回はアニメのオープニングに加えて、作品の音楽プロデュースも担当させていただけるとのことでうれしい反面責任重大だなと。プレッシャーを感じつつも、本当にありがたいお話で気合いが入りました。

――アニメ作品をプロデュースされることは初めてですよね?

結城:初めてです! せっかくこういうお話をいただけたので頑張らなきゃって。作品の音楽(劇伴制作)は黒田賢一さんが担当されていて。黒田さん、井畑(翔太)監督とお話と打ち合わせをしながら、オープニング、エンディングのイメージを固めていきました。

――全体のバランスを考えながらの制作だったんですね。

結城:そうですね。「Blessing」がミドルバラードで、洋楽のような雰囲気の曲なんですけど、エンディングの「Page for Tomorrow」はもう少し日常感のあるミドルテンポの楽曲です。例えるなら卒業式のような感じというか。今回NOW ON AIRちゃんのシングルはコーラスが盛りだくさんなんです。シングルには6人それぞれのバージョンも入るんですけど、ソロで歌っても成り立つような楽曲にしたいなと思ってました。

――どちらも優しいミドルバラードですが、オープニングでこういう曲調は新鮮ですよね。

結城:珍しいですよね! 監督からのご希望なんです。私も監督とお話させていただくまでは、爽やか・華やかといったイメージを抱いていたので少し「意外だな」って思いました。でも、監督は私の楽曲を聴いてくださっていて、「結城さんに歌っていただくなら、美しいバラードのほうが良いんじゃないか」とおっしゃっていただき。それで「そっちの方向にしましょう」と。楽曲のイメージとして、監督からいくつか参考楽曲をいただく中で、洋楽テイストを意識しました。

 

 

――「Blessing」の作詞はアイラさんが。作曲・編曲はコライトで矢野達也さんとご一緒に書かれています。どういった制作だったのでしょうか?

結城:私がメロディを作らせていただき、矢野さんとはアレンジの部分を一緒に詰めていって。「Blessing」(祝福)というタイトルにしたので、鐘やコーラスがたくさん入った、祝福を受けるようなイメージで曲は作っていて。でもコーラスを重ねすぎると、NOAちゃんとかぶってしまうなぁと思い試行錯誤しました。

最初は弦の音も盛りだくさんで。魔法という言葉から彷彿するようなキラキラした音を矢野さんが入れてくださっていたんですが、もっと落ち着いた大人の女性感にしようと。弦を多く入れてしまうと「戦いのあとの癒し」感が出てしまうんですよね。この作品は優しい世界が舞台なので、日常感を入れるために、弦と打ち込みのバランスにはこだわりました。

――まさに教会の聖歌のようなクラシカルな曲ですよね。眩しすぎず、そっと寄り添ってくれるような落ち着いた大人の雰囲気もありつつ。

結城:主人公のセイちゃんは20代後半の女性なので、大人っぽい曲にしたいなと。矢野さんは『Leading role』の「Paradeが生まれる」(5次元アイドル応援プロジェクト『ドリフェス!R』よりセルフカバー)でアレンジをしていただいていたんですが、ゲームに寄り添った美しいアレンジが得意な方で。それと同時にちょっとアナーキーなところもあるというか(笑)。

同じコードを2回使わなかったり、細かなアレンジをしてくれたり。私はどちらかというとストレートなアレンジをするタイプなので、矢野さんのように一癖入れてくれる方の存在はとてもありがたくて。自分とまた違ったエッセンスが生まれて、いい化学反応になったんじゃないのかなと思っています。矢野さんとコライトできて本当に良かったです。

――「どんな星空よりも、どんな思い出よりも」(TVアニメ『妹さえいればいい。』ED主題歌)は、アイラさんがアニメのタイアップで初めて作詞・作曲した曲でしたが、アニメの主題歌で編曲まで手掛けるのは初めてですよね?

結城:そうですね。自分でデモを作って「こういう感じにしたい」とアプローチしたこと自体初めてだと思います。私はひとりで編曲はできないので、矢野さんのお力をあって完成しました。

 

 

 

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