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映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』小野賢章×諏訪部順一 声優インタビュー

映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』小野賢章さん 諏訪部順一さんインタビュー | ハサウェイとケネス、ギギが織りなす関係性とは

近日、全国ロードショーとなる映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にも登場したブライト・ノアの息子、ハサウェイ・ノアが、反地球連邦政府運動のリーダー「マフティー・ナビーユ・エリン」となっての戦いを描いた作品で、『機動戦士ガンダム』の生みの親である富野由悠季監督執筆した同名の小説の映像化となっています。

長らくガンダムファンの間で映像化が待ち望まれてきたタイトルということもあって、公開を楽しみにされている方も多いと思います。

今回は物語の軸となる二人を演じる、ハサウェイ・ノア役の小野賢章さん、ケネス・スレッグ役の諏訪部順一さんを直撃。ガンダムシリーズに対する想いから、それぞれのキャラクターへの印象、『逆襲のシャア』についてなど、様々な話題を語っていただいたインタビューの模様をお届けしていきます。

ハサウェイ役は、次第にプレッシャーが大きくなっていった

ーーオーディションや、出演が決まった際の心境を教えてください。

小野賢章さん(以下、小野):僕はハサウェイ役だけを受けたのですが、気合の入った台詞がそれほどなかったのもあって、あまり気負わずに演じられた記憶があります。ただ、これはどのオーディションでも同じなのですが、手応えのようなものは正直なかったですね。

受かった時は『ガンダム』の映画で主人公をやれるということはすごく光栄なことなので嬉しかったのですが、そう思えていたのは一瞬で。その後はプレッシャーが段々大きくなって、それは今も続いていますね。

ーーハサウェイ・ノアというキャラクターはご存知でしたか?

小野:いえ、僕はガンダムシリーズに今まであまり触れてこなかった人間だったので、オーディションの合格の話をいただいてから勉強させてもらっています。そこでガンダムシリーズがもつ歴史の重みを知れば知るほど、その最新作で主人公を演じるプレッシャーというのが強くなっていきました。今もこうして、たくさんのプロモーションをやらせていただいているのですが、その度にガンダムシリーズの大きさを実感しています。

ーー諏訪部さんはいかがでしたか?

諏訪部順一さん(以下、諏訪部):自分は『機動戦士ガンダム』、いわゆるファーストガンダムからリアルタイムで観てきています。『閃光のハサウェイ』についても、小説が出版された当時に触れました。なのでオーディションには、「絶対にこの役を獲る!」と大いに意気込んで臨みました。

ケネスはメンタル的に割と自然で、自分的に演じやすいキャラクターでもあったので、決まった時はとても嬉しかったです。司令官なので、モビルスーツに乗って戦わないのがちょっと残念なのですが(笑)。

過去、ガンダムシリーズの作品にいくつか出演させていただきましたが、原点である「宇宙世紀」を舞台にしたアニメは今回が初めてで。非常に感慨深いものもあります。

ーー演じやすいというお話もありましたが、ケネスは諏訪部さんにとって、感情移入しやすいキャラクターだったのでしょうか?

諏訪部:ケネスは組織に属し働いている社会人です。本心はどうあれ、ルールなどにもきちんと適応できています。突飛な感じではない普通の大人なので感情の出方も自然。ハサウェイやギギのような複雑さはないので、表情や言葉通り素直に演じられました。

ーー本作から新しくガンダムに触れる若いファンも多いと思います。

小野:少し内容が難しい部分はあるのですが、映像や音楽も素晴らしいですし、見ていてワクワクする、とても見ごたえのある作品になっていると思います。他のシリーズ作品の知識がなくても楽しめるのですが、一度見ただけでは理解しきれないセリフや会話などの余白も作られているので、そこに対して興味が湧いてくるんじゃないかなと。それをきっかけに、歴史的につながりのある『逆襲のシャア』であったり、過去のガンダムシリーズにも興味をもってもらえるのではないかと思っています。

諏訪部:本作はもちろんモビルスーツバトルも大きな魅力ではありますが、サスペンス要素や人間ドラマとしての面白さも持っています。単体でも十二分にお楽しみいただけるエンタテインメント作品ですので、ガンダム未履修の方にもぜひお気軽にご鑑賞いただきたいです。とは言いつつも、個人的にはやはり、宇宙世紀を舞台にした作品の数々をご視聴いただけるとより深く物語に踏み込んで楽しめると思いますので、この機会にぜひガンダム沼に足を踏み入れていただけると嬉しいですね(笑)。

ーー『閃光のハサウェイ』を語る上で、『逆襲のシャア』という作品は欠かせないと思うのですが、ご覧になられたことはありますか?

小野:『逆襲のシャア』については、ハサウェイ役が決まったあとに、ハサウェイとしての視点で拝見させていただきました。僕自身、1989年生まれなのですが、『逆襲のシャア』が公開された1988年って、そのちょうど1年前なんです。

諏訪部:生まれる前なんだ(笑)。

小野:そうなんです。僕が生まれる前に作られた作品にも関わらず、映像が今みてもすごく綺麗だったことに驚きましたし、今まさに問題になっている地球の環境問題だったりを、当時から提起されている富野監督の先見性にも鳥肌が立ちました。

あとは、すごく難しい作品だなという印象もあって。シャアもアムロも地球を守りたいという気持ちはもっているのに、その方法が違うからこそぶつかりあいが生まれて、何が正解だったのか、観ていてなかなか結論が出せないと感じました。

最後のシャアとアムロの掛け合いのシーンについては、昨年の『閃光のハサウェイ』の発表会で、古谷徹さんと池田秀一さんが生で演じられているところを袖から見させていただいていた時の衝撃も大きかったです。やっぱり時を重ねていくと、声や演技も変化せざるを得ないものだと思っているのですが、僕が『逆襲のシャア』でみた時のままのお二人の掛け合いがそこにはあって。声優として、お二人の凄さというのを改めて実感させていただきました。

諏訪部:公開当時に映画館で観ました。その時の自分の感想は、『逆襲のシャア』というタイトルなのに、アムロの方がシャアよりも圧倒的に格好良い!(笑)。シャアの諦観や女性観のウェットさに馴染めず、むしろこれまでにない前向きさを持ったアムロに共感を覚えました。それはさておき、『逆襲のシャア』のクライマックスに起こった出来事が、本作におけるハサウェイの内面に深く影響を及ぼしているので、事前でも事後でも結構ですので、やはり『逆シャア』は押さえて欲しいですね。

 

 

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