音楽
「三月のパンタシア」7thシングル発売記念インタビュー

みあ×じんが実現した「三月のパンタシア」7thシングル発売記念インタビュー!アニメ『魔法科高校の優等生』OPテーマ曲「101」は深雪のお兄様への真っ直ぐな想いを歌詞にーー

みあが手掛けた長編小説と楽曲のリンク!クリエイター同士の刺激的なやり取り

ーーカップリングの「夜光」は小説とリンクしている曲ですが、主人公は、バンドをやっている女の子なのですよね。

みあ:小説は高校生の青春群像劇なんですけど、主人公たちはバンドを組んでいるので、バンドはひとつの大きなテーマになっています。小説の主題歌ということになっているのですが、実際は小説の中で、その主人公たちがかき鳴らすオリジナル曲として「夜光」が登場するんです。なので小説を読みながら、勝手に頭の中で音楽が鳴るような、これまで以上に小説と音楽が密接にシンクロした作品になっています。

ーーそれはすごく面白いですよね。どちらから先に入ってもいいと思うのですが、読みながら頭で曲が流れるって画期的ですね。すごく青春感がある曲だと思ったのですが、その青春感を出すために、どんなことをしましたか? 

みあ:去年の夏くらいから小説のプロットを考え始めたんですけど、ちょうど8割くらい書き上げたときにストレイテナーのホリエアツシさんにご挨拶をさせていただく機会があって、そこで「何かご一緒できたら嬉しいです」とお話をしたら、「一緒に曲を作ろうよ」と言ってくださったんです。

そこで、この小説のバンドの曲をホリエさんに書いてもらったら、めちゃくちゃカッコいい曲になると思って、私のほうから改めて提案をさせていただきました。ホリエさんも快諾してくださって、かなりバンドらしいロックチューンができたと思います!

ーーストレイテナーならば学生のコピーバンドも多かったですし、合っていますよね。

みあ:ただ、一緒にやりましょうとなったのが今年3月で、7月にリリースしたいというところから逆算すると、意外と時間がないし、小説もまだ書き終わってない!と思って、あわあわしていました(笑)。

なのであらすじをお渡しして、曲調については「疾走感があって、明るいけど夏の終わりの切なさがにじむような曲にしたいです」とお話したんです。そこから考えてくださって、やっと小説を書き終わってお渡しした数日後くらいにデモが届いたんですよ。

ーー早い!

みあ:小説という軸になるものがあったので、やり取りもスムーズで、メロディーに関しては、もう「これだ!」っていう感じでした。最初はアコギ一本の弾き語りのデモだったんですけど、小説でもアコギで弾き語りをするシーンが何度か出てくるので、ものすごく小説の風景が思い浮かんで、本当にぴったりな曲でした。

そこから、アレンジは他に誰かを入れてもいいねという話になり、いつもお世話になっている堀江晶太さんの名前を挙げさせていただきました。なので二人のほりえさんに挟まれて贅沢な制作ができたと思います(笑)。

ーー楽曲を聴いて、この小説の主人公は、きっとアコギを弾いて歌っているんだなと、あらすじを見なくても想像できました。

みあ:本当ですか(笑)。主人公の心音は亡くなったお母さんの形見としてアコギを引き継いでいるので、結構重要なアイテムなんです。で、実はアコギもホリエアツシさんに弾いてもらっているんですよ。しかも女の子が弾いているので、女性的な柔らかくて優しいけど力強さもあるタッチで弾いてくれたんですけど、冒頭のアコギもすごく良くて! 弾き語りのデモから曲が出来上がっていく過程も含めて、作り方も実際のバンドっぽくてすごく面白かったです。

ーー結構、小説に出てくるプレーヤーも意識されていますよね?

みあ:そうですね。小説の中のキーボードの子が、クラシックピアノを長くやっていて技術的にも一番うまいみたいな書き方をしていたので、ピアノソロはクラシックっぽいイメージで作っていたり、堀江晶太さんも小説を読み込んでくれて、再現するような形でアレンジをしてくださっていました。音作りから、物語の高校生のほとばしる熱さだったり衝動感を再現したんです。

ーー間奏の歪みとかも「若い!」って思いました(笑)。

みあ:そうなんですよ。青くて熱くて若い! ボーカルもはみ出すくらい思い切り歌いました!

ーーそれと歌詞をホリエさんと一緒に書いているのが新鮮でした。みあさん一人で書かれるのかと思っていたので。

みあ:ホリエさんからは「自分で書くでしょ?」と言われたんですけど、ホリエさんの言葉選びも好きだったので共作でやってみたいですと提案させていただいたんです。実は最初のデモのときに半分くらい歌詞が埋まっていたんです。

だから私はその空いている部分を埋めていく感じでした。歌詞に関して、この部分を歌詞にしたいとか、このフレーズを入れてほしいと伝えてもいなかったのに、まさにここを歌いたかった!というところを抜き出して歌詞にしてくださっていたんです。道筋がすでにできていたので、私はそれを縫うように書くだけで、歌詞のやり取りもかなりスムーズでした。

ーークリエイター同士の、言葉ではなく作品でやり取りをしている感じがエモいですね。何も言うことがなかったということは、小説で書いていたことが伝わっていたということですからね。

みあ:それもやっぱり嬉しかったです!

ーー3曲目の「パインドロップ」ですが、ブックレットのスピンオフ小説を元にした曲になりますね。

みあ:この曲も小説をお渡しして、「片思いの切なさを歌にしたいです」とだけお伝えしたんですけど、私は初恋の甘酸っぱさとか、かわいい感じのテイストの曲になるのかなと勝手に想像していたんです。

でも作曲のいよわさんから届いたものが、すごく激しいピアノの旋律が印象的な曲だったので、それを聴いて、片思いの切なさをこういう、うちに秘めた激しさみたいなことで表現できるのか!と、いい意味で裏切られました。歌詞は自分で書いたのですが、かなりサウンドに引っ張られて出てきた言葉が多かったです。

ーーそれを受け入れられるところがすごいですよ。普通なら、イメージと違いますってなりそうですけど、「これもありだな」と思えるんですね。

みあ:そういうところは結構あるんですよ(笑)。 

ーー私が求めるのはこれを作ってください!ではないところが、クリエイターをやる気にさせますよね。この曲はスピンオフを読んでから聴いたのですが、実は僕も予想外だったんです。でも、曲を聴いたあとに改めて小説を読み直すと、確かにこの子(=唯)は心の中ではかなりいろいろ考えていて、嘘とかも付いちゃったりもする子だから、うちに秘めた激しさがあるのではないかと、小説の読み方も変わったんですよね。

みあ:一番理想的な嗜み方をしてくださっています(笑)。いよわさんもはじめましての方だったのですが、ピアノのフレーズが全部カッコよくて。たぶん唯ちゃんがキーボード担当だから、こうやってピアノで内側のマグマみたいな感情を旋律にしてくれたんだなと思いました。自分が書いたものが、こうやって音になっていくのを見るのはいつも面白いです。

ーーそれは、歌詞も激しくなりますね(笑)。

みあ:あまり嫉妬心をフィーチャーするイメージはなかったのですが、いつもニコニコしている子でも腹の中では何を考えているかわからない、みたいなところが女の子はありますからね。私自身も思うところはあります(笑)。言えないけど本当はすごく人に執着しているみたいな、そういうちょっとした女の子の二面性が書けたら面白いかなと思いました。

ーークリエイター同士が引き出されて、何かを生み出す。その相乗効果が素晴らしいです。

みあ:三月のパンタシアって、メンバーは私一人なんですけど、いろいろなクリエイターの方とコラボレーションできるのは私も楽しみだし、リスナーにとっても、今度はこのコラボか!っていう楽しみ方もできると思うので、今後もいろいろなチャレンジをしていけたらいいなと思っています。

ーー話を聞いて、より長編小説『さよならの空はあの青い花の輝きとよく似ていた』が読みたくなってきました。

みあ:出版するのは初めてなので緊張しています(笑)。タイトルに「青」と「さよなら」という、ちょっとした切なさを入れたいと思ったら、すごく長いタイトルになっちゃったんです。「青い花」も物語の中でかなりのキーアイテムとして出てくるので、小説も一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。

CD情報

発売日:2021/07/21
価格:1,980円(税込)

メーカー特典:アニメ絵柄イラストカード

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。

 

TVアニメ『魔法科高校の優等生』作品情報

■イントロダクション
──魔法。
それが現実の技術となってから一世紀弱。

魔法を保持・行使する「魔法師」の育成機関、通称「魔法科高校」。
若い才能たちが日々研鑽に励むこの学園に西暦2095年の春、とある少女が入学する。
才色兼備で完全無欠な優等生──彼女の名は、司波深雪。
共に入学した兄・達也との仲睦まじいスクールライフを夢見ていた深雪だったが
彼女の前には「一科生」と「二科生」──優等生と劣等生の壁が立ちはだかり……?

優等生の妹と、劣等生の兄。
個性豊かなクラスメイトやライバルたちと繰り広げられる
青春スクールマギクス、ここに開幕!

お兄様、今度は深雪が主役です。

■放送&配信情報
≪放送情報≫
TOKYO MX:7月3日(土)より 毎週土曜23:30~
BS11:7月3日(土)より 毎週土曜23:30~ 
群馬テレビ:7月3日(土)より 毎週土曜23:30~
とちぎテレビ:7月3日(土)より 毎週土曜23:30~
AT-X:7月3日(土)より毎週土曜23:30~
※リピート放送:毎週火曜29:30~ 毎週土曜8:30~
MBS:7月3日(土)より 毎週土曜27:08~
テレビ愛知 :7月4日(日)より 毎週日曜26:05~

≪配信情報≫
ABEMA・dアニメストアにて2021年7月3日(土)より地上波同時・最速配信決定!
ABEMA、dアニメストア
2021年7月3日から 毎週土曜 23:30~
その他サイトも7月8日(木)23:30以降、順次配信予定。

■スタッフ
原作:佐島 勤+森 夕
キャラクター原案:石田可奈
監督:橘 秀樹
副監督:渡部高志

シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪
キャラクターデザイン:山本亮友、佐野隆雄
総作画監督:山本亮友、佐野隆雄、古川英樹
キーアニメーター:丹羽信礼
CAD・メカニック原案:ジミー ストーン
衣装デザイン:廣冨麻由
美術監督:李 凡善(BON.Cor)
色彩設計:月野えりか
3Dディレクター:齋藤 威志
撮影監督:廣岡 岳
編集:近藤勇二
音響監督:本山 哲
音響効果:古谷友二
音楽:岩崎 琢
キャスティングマネージャー:松岡 超、鈴木久美子
アニメーションプロデュース:BARNUM STUDIO
アニメーション制作:CONNECT

■主題歌
オープニングテーマ:三月のパンタシア「101」
エンディングテーマ:フィロソフィーのダンス「ダブル・スタンダード」

■キャスト
司波深雪(CV:早見沙織)
司波達也(CV:中村悠一)
光井ほのか(CV:雨宮 天)
北山 雫(CV:巽 悠衣子)
明智英美(CV:西 明日香)
七草真由美(CV:花澤香菜)
渡辺摩利(CV:井上麻里奈)
市原鈴音(CV:中原麻衣)
中条あずさ(CV:小笠原早紀)
一色愛梨(CV:Lynn)
十七夜 栞(CV:種﨑敦美)
四十九院沓子(CV:木戸衣吹)
水尾佐保(CV:石飛恵里花)

公式サイト
公式ツイッター(@mahouka_anime)

原作情報

コミックス『魔法科高校の優等生』

原作:佐島勤 作画:森夕 キャラクターデザイン:石田可奈
KADOKAWA 電撃コミックス NEXT 

1~11巻、好評発売中!

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