
講談社・集英社・小学館・エイベックス・ピクチャーズら14社が共同出資するアニメタイムズ社が新たに開始するアニメ専門チャンネル『アニメタイムズ』の主宰者が語るセールスポイントと将来像とは?
懐かしい名作から今人気の新作まで。加入すれば一家で楽しめるチャンネルに
――多数のアニメ作品が配信されますが、ラインナップを決めたポイント、注目作や見どころなどご紹介お願いします。
勝股:お子さんから大人の方まで漏らさずに楽しんでいただけることが大事だと思っていて、人気作や新作を心待ちにしている方のご期待にお応えするのはもちろんですが、昔見ていた懐かしい作品も取りそろえています。
特に過去の作品は見たいと思ってもパッケージ化していなかったり、気軽に見ることが難しかったりしますが、配信であれば供給することが可能ですし、皆さんも時間がある時にゆっくりまとめて見られるのがメリットですから。
――現代では一家2~3世代に渡ってアニメファンということも珍しくないので、「昔、この作品にハマっていたんだよ」と親が子に紹介したり、その逆に子供から親へという交流も。
勝股:親が好きだった作品を子供がおもしろいと思うかはわかりませんが(笑)、家族同士の会話のきっかけになるかもしれませんね。親が紹介したアニメを子供が見て、実際に感想を聞くというやり取りが生まれたり。今はおうち時間が増えていますし、アニメは素晴らしいホームエンターテインメントの1つだと思っているので、家族の団らん作りのきっかけになってほしいという想いもあります。
――幅広いラインナップになっていることで、『アニメタイムズ』に加入していれば、家族全員が楽しそうですね。
勝股:そこも我々が目指すところでもあり、セールスポイントでもあります。講談社、集英社、小学館は子供向けからティーン、大人までそれぞれの層に向けたマンガ雑誌を刊行していて、良質な作品を提供し続けているという土台があるからできることでもあります。
今後はスピンオフ、リメイクなど『アニメタイムズ』オリジナル作品の配信も!?
――今回のラインナップの中で、個人的に思い入れがある作品はありますか?
勝股:『銀魂』や『劇場版NARUTO-ナルト-』、『頭文字D』、『おそ松さん』など自分が関わったり、おもしろいと思ったアニメもあるし、昔、見ていた『うる星やつら』もあるし、挙げていけばキリがないくらい。たくさんあり過ぎて困ります(笑)。
――個人的には『うる星やつら』のTVシリーズが入っているのが嬉しくて。学生時代に見ていましたが、もう一度見たいと思っても話数が膨大でBOXも高価だったので手が届かなかったので今の人がうらやましいです(笑)。
勝股:『うる星やつら』は僕らの世代ではファンが多いし、今もなお愛され続けている作品ですよね。だから今の若い方にも見てほしいと思うし、気軽に見てもらえる環境が整っていると思います。
見ておもしろかったら、関連しているスタッフや原作者などの別の作品も見てみようと思っていただき他作品の視聴へつながっていくのが理想です。そこから盛り上がればリメイクする可能性もあるかもしれないし、特別版を制作したりとアニメファンにとって夢が広がるような企画も将来的にできればと思っています。
――もしそれが可能であれば、例え原作やアニメ放送が終わっても、まだまだ作品は続いていくんだと期待を持てるのでぜひ実現していただければ。
勝股:いくつか希望する作品があれば言っていただければ。きっとアニメファンの方にも刺さると思うので(笑)。たくさんのアニメファンの方のためのチャンネルでもあるので、皆さんの要望にも応えられるようにしていきたいです。
――出版社と共同で事業をする関係にあるからこそ、原作者やマンガ家ともコミュニケーションがとれると思うので、実現性も高くなるのかなと。
勝股:我々は作品とファンを結ぶ役割もありつつ、マンガ家さんや原作者さんとアニメの制作者を結ぶ役割も担っていければと考えています。
例えばこちらからスピンオフやリメイクのご提案させていただいたり、マンガ家さんや原作者さんの希望をお聞きして、アニメに携わっていただく監督や制作会社さんを紹介することもあるかもしれないし、アニメになった時、演じる声優さんにご指導いただくこともあるかもしれません。そんな架け橋のような存在になれたらいいですね。





































