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アニメ『ひぐらしのなく頃に 卒』川口敬一郎監督インタビュー【後半】

数々の『ひぐらし』の終着点であり、キャラクターの未来を感じさせるクライマックス――アニメ『ひぐらしのなく頃に 卒』川口敬一郎監督 インタビュー【後半】

自然に囲まれた集落・雛見沢村を舞台に、少年少女たちの繰り返される惨劇を描いた同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』。

07th Expansion手掛ける原作ゲームの大ヒットを期にアニメ化や漫画化を果し、今なおゲーム界で語り継がれている伝説的なタイトルです。

そんな『ひぐらしのなく頃に』の完全新作アニメが制作され、先日クライマックスを迎えました! 

後編では衝撃的な最終話を踏まえて、川口敬一郎監督にインタビューを実施! これまでを振り返った感想に加えて、クライマックスにかけたこだわりの数々を伺いました。

☆インタビュー前編はこちら

最後の雛見沢で「卒」を実感

――改めて最終回を振り返っていかがでしょうか?

川口敬一郎監督(以下、川口):最後に関しては、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』と少し被ってしまったシーンがあったなと今になって思います(笑)。次々と戦う場所を移すところとか。劇場版を観た時にやられたと思いました(笑)。

――近しい部分はあったかもしれませんね(笑)。展開的にもかなりインパクトが強い印象を受けました。

川口:展開に見合うディテールが必要でしたので、アクションが肝となる『卒』の第14話は作画パワーを全開に、逆に雰囲気重視な第15話はしっとりめに調整しました。全体としては、本当はロケハンをもう少ししたかったのですが、このご時世でしたので……。

――制作を振り返っていただいて、特に印象深い出来事を教えてください。

川口:雛見沢のモデルとなっている白川郷の風景を丁寧に再現したいと思ったので、早い段階でロケハンに行きました。原作ゲーム、旧作アニメには雛見沢の全景という絵があるのですが、今作を手掛けるにあたって新たに全景の絵を制作しています。

この全景は『業』の第1話と『卒』の最終話に出てくるのですが、すべてが終わった後に、改めて俯瞰で雛見沢を見てみると印象が異なるかと思います。僕としても、すべての作業を終えた後にこの全景を見て「卒業の時がきたんだ」と感慨深かったです。

――数々の作業を思い出したわけですね。

川口:そうですね。『ひぐらし』は和気藹々としたチームで、楽しく仕事が出来たのでまた呼んでいただきたいです。

また、最後の別れのシーンで登場した駅のホームは昔の名古屋駅をモチーフとしています。当時の駅舎はすでに無くなっていますが、極力資料を集めて制作しましたので、見応えある映りになっているのではないでしょうか。

『旅と鉄道』という雑誌があるのですが、僕が以前携わった『ISLAND(アイランド)』という作品で協力をしていただいていて。その繋がりもあって、今回も助言をいただきました。当時の新幹線の発車アナウンスがどのような音だったのかとか。こういった細かいポイントにもこだわりが詰まっています。

 

(C)2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会
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