映画
『キングスマン』小澤征悦・梶 裕貴インタビュー

人気スパイ・アクションシリーズの最新作『キングスマン:ファースト・エージェント』公開記念──吹替版で主役の親子役を演じる小澤征悦さんと梶 裕貴さんにインタビュー!小澤さんが梶さんにした無茶振りとは!?

親子愛を描いた作品にちなんで、2人の尊敬する俳優とは?

――今作ではオックスフォード公とコンラッドの親子愛、師弟愛などが描かれていますが、お二人にとって師と仰いでいたり、親のように尊敬している先輩を教えてください。

小澤:俺は師匠と仰いでいるのは山寺宏一さんですね。

梶:それ、僕じゃないですか!(笑) よく覚えてますね!?

小澤:まじめに話すと、役者の佐藤浩市さんに公私共にお世話になっております。お会いできたことも光栄なことですし、縁があっていろいろご一緒させていただいて嬉しいです。あと亡くなられた緒方 拳さんに「ゆきよし、ゆきよし」とよく呼んでいただいて。

下の名前で呼んでいただくのは緒方さんと浩市さんだけで。緒方さんのおうちによく遊びに行かせていただいたり、書もやられていたので教えていただいたり。

いまも心にのこっていますし、その緒方さんの流れを汲んでいるのが浩市さんなので、その中に自分が入れていることもとても嬉しいです。

梶:僕は、それこそ山寺宏一さんです。もちろん尊敬する先輩や近い距離感でお世話になっている先輩方もたくさんいらっしゃいますが…山寺さんは、自分が声優を目指し始めた時に初めて意識した方であり、その後もいろいろな作品でお声をお聞きして、気が付いてみると「この役も山寺さんだったんだ!」ということが多くて。

幅広いジャンルでご活躍されていますが、自分の中では「アニメといえば」「吹き替えといえば」山寺さんであり、憧れて目指してきた存在です。今では多くの作品で共演させていただいて…とある作品ではライバル役もやらせていただけるようになり、それが夢のようであり、とてもとても幸せです。

このコロナ渦でお酒を飲みに行く機会がなかったので…早くご一緒して、いろいろなお話を伺ってみたいです!

――梶さんが山寺さんを意識し始めた最初の作品は?

梶:エディ・マーフィさんやジム・キャリーさんなど、たくさんの俳優さんの吹き替えを担当されていますし、後から振り返ってみれば『新世紀エヴァンゲリオン』や『らんま1/2』…もちろんディズニー作品も含め、アニメで考えても数え出したらキリがないくらいで。

小澤:『アンパンマン』では何の役を演じられているんだっけ?

梶:めいけんチーズをはじめ、いろいろな役を担当されていますが、今ではジャムおじさんも先代から引き継いで演じられています。まさに「七色の声」を持つお方。アニメでも吹き替えでもご活躍されていて、様々な表現方法を持たれている素晴らしい大先輩だなと、日々尊敬し、慕わせていただいています。

オックスフォード公とコンラッド親子が持つ誇りや生き様はスパイ映画の枠に収まらないカッコよさ

――オックスフォード公とコンラッドの親子関係について感じたことや注目してほしいことはありますか?

小澤:オックスフォード公は子供に対して、あまり感情表現が上手ではないんですよね。息子に危険なことをしてほしくないけど、息子の気持ちも大事にしたいから、傷つけないように説得したいけど、言葉数が少ないがゆえにそれがうまく伝われなくて。

彼なりに必死に説得するけど、コンラッドからすればうざく感じられて。そんな親子の人間臭い関係性を、イギリス紳士の世界観の中で、お互いプライドを持ちながら駆け引きしているところは見どころかなと思います。

梶:受け取る側の年齢によって、見方が変わる作品なのかなと思います。僕も父親に対して、独特の尖った感情を持っていた時期がありました。憧れでもあるし、負けたくない存在でもあるし…変に意地を張ってしまって。

なので、コンラッドの気持ちはすごく理解できるんです。自分の中にある嘘偽りない真っ直ぐな正義を「何でわかってくれないんだ!」と。同時に、今では僕も大人になって、どこか親側の気持ち、オックスフォード公の理念や愛情も想像できるからこそ…難しいですよね。人間、そんなに簡単なものじゃないよな、と(笑)。

――本作が他のスパイアクション作品にはない特徴やおもしろさを挙げるとすれば?

小澤:今回は時代背景が1910年代の第一次世界大戦が始まる前で、一発の凶弾が開戦の引き金になるという実際の歴史背景がしっかり描かれていますが、「キングスマン」は裏方として活躍するわけで。

『ジェイソン・ボーン』シリーズや『ミッションインポッシブル』シリーズなどアクションが主流な作品の世界観とはひと味違って、ラスプーチンなど歴史上に実在した人物が多数登場するので歴史を知っている人はより楽しめると思います。

当時の歴史に詳しくない方でも「昔にこんなことがあったんだな」とわかるし、そんな実在する人物がアクションを繰り広げるというのは見どころの1つじゃないかなと。

あとオックスフォード公とコンラッド親子とラスプーチンのバトルシーンの洗練されたおしゃれさがあって。アクションなのか、ダンスなのか、わからなくなるくらい。そこも注目してほしいです。

梶:繊細な人間ドラマとド派手なアクション。シンプルに表現すると、それが「キングスマン」の魅力かなと思います。それに加え、今回のファーストエージェントでは"組織の成り立ち"という新たな視点でのエピソードも描かれていて。

私利私欲のために作られたわけではなく、また政治的な位置づけでもなく、ひとつの貴族の、ただただ「世界を平和にしたい」という純粋な想いから誕生した組織。いわば"究極の慈善活動"。オックスフォード公とコンラッド親子が持つ、誇りや気高さ、生き様に、スパイ映画という枠に収まらないカッコよさを感じました。

小澤:あと『キングマス』シリーズではおなじみの隠し武器ですね。今作にも登場しますが、ちゃんと時代背景に合っているのがいいですね。『キングマス』シリーズファンには期待してほしいし、見たことがない方にも楽しんでいただけると思います。

梶:そうですね!まさに『キングスマン』シリーズの入口としても楽しんでいただける作品にもなっていると思います。ですので作品ファンの方々はもちろん、まだシリーズ未体験という方にも是非ご覧になっていただきたい映画です!

映画『キングスマン:ファースト・エージェント』作品情報

2021年12月24日(金)公開

 

イントロダクション

世界大戦を止めろ! 超過激なファースト・ミッション始動!!

表の顔は、高貴なる英国紳士。裏の顔は、世界最強のスパイ組織“キングスマン”。国家に属さないこの秘密結社の最初の任務は、世界大戦を終わらせることだった……!

ストーリー

──1914年。世界大戦を密かに操る謎の狂団に、英国貴族のオックスフォード公と息子コンラッドが立ち向かう。 人類破滅へのタイムリミットが迫る中、彼らは仲間たちと共に戦争を止めることができるのか?

歴史の裏に隠されたキングスマン誕生秘話を描く、超過激スパイ・アクションシリーズ待望の最新作。最も過激なファースト・ミッションが始まる!

スタッフ・キャスト

監督・脚本・製作:マシュー・ヴォーン

■キャスト
ハリス・ディキンソン (コンラッド)
レイフ・ファインズ (オックスフォード公)
ジェマ・アータートン (ポリー)
リス・エヴァンス (ラスプーチン)
ジャイモン・フンスー (ショーラ)

■吹替キャスト
小澤征悦 (オックスフォード公)
梶裕貴 (コンラッド)

公式サイト
公式ツイッター

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