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『ARIA The BENEDIZIONE』斎藤千和&皆川純子&中原麻衣インタビュー

『ARIA The BENEDIZIONE』斎藤千和さん&皆川純子さん&中原麻衣さんインタビュー|リハーサルの段階から号泣!? 姫屋メンバーが体験した素敵な物語

姫屋らしく、でも観終わったあとは、ちゃんと『ARIA』になっている

ーー本当に物語が良いですよね。

斎藤:藍華の中学生くらいの感じは新しい面ではあったけど、納得!っていう感じだったなぁ。

皆川:改めて晃の覚悟に私は驚きました。藍華の行く末を見届けることが、晃が現役を続ける理由なのかなって。いちばんそばで藍華を見ていたいっていう。

斎藤:ホント私はアルくんも大好きですけど、晃がいいんじゃね?って思いました(笑)。そのくらいカッコ良かった。

ーーわかります。映像的に、観て良かったシーンはありますか?

皆川:私は冒頭のARIAカンパニーかな。結構ガッツリパンを食べるなぁって(笑)

見たのは仮映像なので完成版は違うかもしれませんが、朝からパン大盛りでした(笑)。

中原:ARIAの世界って、食べ物美味しそうですよね(笑)。

斎藤:私は、明日香さんもそうだし、グランマもそうだけど、みんな小さくなるんですよね。

皆川:写真と実物の頭身が違うからね(笑)。

斎藤:多分この世界では、どこかのタイミングで頭身が変わるんですよ。

皆川:だからいずれ私たちも小さくなるんだろうね(笑)。

斎藤:晃さんが小さくなる! アルくんもずっと二頭身で、カッコいい姿で出てこなかったしなぁ。でも明日香さんは気品があって素敵だし、そういうところの表現もたまらないですよね。

皆川:今回はギャグシーンが多めだったのかな? 目が「3」になってるシーンもあったもんね。

中原:私、ARIAの世界では社長ズがかわいくてかわいくて! アーニャがアリア社長のぽんぽんをもちもちするシーンがあるんですけど、「もちもちぽんぽんがそっくり」って言ってお腹を触ると、本当にふわっとするんです。一緒に触ったかのような質感がたまらん! と思ったので、そこは観てほしい(笑)。

ーー面白いシーン紹介になってしまいましたが(笑)、今作では昇格試験がありました。全体的に姫屋は激しかったですね。

皆川:これまで『ARIA』シリーズで、あんなに激しくゴンドラを漕ぐことってありました?(笑)

斎藤:あんなに速いゴンドラは始めて見たね(笑)。

皆川:姫屋が今までの空気感とは違うことはわかっていたんですけど、全体はやっぱり『ARIA』としてまとまっていたので不思議でした。でも、姫屋の魅力は余すことなく出ていたと思います。泥臭いというか体育会系というか(笑)。そこに繊細さもあって、言葉ではうまく言えないんですけど「ザ・姫屋」だったんですよね。

斎藤:静と動の動が多めなのが姫屋ですけど、今回は夜のシーンが多いと思いました。昇格試験もそうですし、藍華に晃さんが毛布をかける家出のシーンもありましたよね。
『ARIA』シリーズって青空と青い海のイメージだったから、映像を観て「夜が多いんだ!」って思ったんです。ただ夜は静のイメージもあるけど、あれだけ動くから夜でもカッコよくて。特に月をバックに立つ晃さんとか、怪盗かよ! って思いましたから(笑)。

ーーあのシーンはカッコよかったですね。

斎藤:だからバランスがすごく良いんです。それと昇格試験で、いちばん良いところで夜が明けるんですけど、「うわ~!」ってなりました。藍華のくすぶっている気持ちや、これから進化したいという気持ちがよく表れていて、姫屋っぽい部分と『ARIA』っぽい部分がきれいに繋がった感じがしました。

ーー姫屋は夜というのは、確かにそうだなと思いました。

斎藤:『ARIA The CREPUSCOLO』が夕焼けのイメージで、オレンジぷらねっとという感じでしたけど、姫屋はどうなるんだろうと思ったら、ギラギラ太陽ではなく夜なんだなぁって。そこから夜が明けて光が入ってくる感じが姫屋っぽいんですよ。ギラギラではない光の眩しさというか。そしてARIAカンパニーはぽかぽかなイメージ(笑)。

皆川:確かに姫屋は、強い光って感じだね。

ーー中原さんは、こういうカンパニーの特徴について、どう思いますか?

中原:姫屋は、他の子たちよりもシャキシャキしゃべるから、台本のセリフ数がいつもより多いと思うんです。

皆川:多いね!

中原:こういうところが姫屋だなって思うんですけど、掛け合いやキャラクターのテンポ感がいちばん早いから、見ていてもテンポがいいんです。

皆川:想いをみんなぶつけ合うもんね。

斎藤:空気を読むとかじゃないからね(笑)

ーー確かに、あずさはストレートに聞いてましたね。

皆川:あずさがしっかり姫屋を継承しているんです。

ーーちなみに、カンパニーごとのキャストの雰囲気の違いはありますか?

皆川:どうだろうなぁ。でも本当にキャラ通りなんですよね(笑)。オレンジぷらねっとは、佐藤利奈ちゃん(アテナ役)と広橋 涼ちゃん(アリス役)と茅野愛衣ちゃん(アーニャ役)か……ふわふわだな~。ふわふわなんですけど、実はいちばんしっかりしているグループかもしれない。でも、ARIAカンパニーも、大原さやかさん(アリシア役)に葉月絵理乃さん(灯里役)に、水橋かおりさん(アイ役)……しっかりしているか。

斎藤:案外うちかもしれないですね。ブレがあるのは(笑)。でもうちは麻衣ちゃんが入ってきてくれて、しっかりしました!

中原:しっかり感増してます?

皆川:増しました! ホントに!

ーーどのカンパニーも後輩たちがしっかりしているかもしれないですね。

皆川:オレンジぷらねっとも、茅野ちゃんがいちばんしっかりしていると思うし、ARIAカンパニーも、たぶん水橋ちゃんがしっかりしてるし。

斎藤:もう圧倒的! それはもう圧倒的にしっかりしてる!

ーー大原さんが引っ張っているわけではないんですね。

斎藤:一見、そう見えますけどね……。

皆川:彼女は引っ張る感じではなく愛されているんです。

ーーでは最後に、この映画を観て、どんなことを受け取ってほしいですか?

中原:観始めるとすぐに音楽が流れてくるんですけど、その時点で『ARIA』の世界に戻ってきたな!って思うんです。そこからドタバタで、いろんなことが起こって、最後にまた音楽で『ARIA』らしく締めくくるので、裏切られることなく『ARIA』だと思います。なので、いつも通りに気負わずに観に来てください。

皆川:もう好きに観て好きなことを感じてほしいです。姫屋の話ですけど、すごく『ARIA』でした。この『ARIA The BENEDIZIONE』の世界観に浸ってもらって、いろんな感情を持って帰ってほしいです。私は心を揺さぶられたので。

斎藤:ギャップがある話かもなと思いました。これまで『ARIA』シリーズを好きで観てくださっていて、姫屋の印象を持っている方にとっては、ギャップがあった上でより(姫屋を)好きになれるお話なのかなと思いました。

他のカンパニーにはない空気感だけど、結果『ARIA』に着地するという、アクロバティックな楽しみ方ができる作品だと思います。ほわ~って浸る感じとは違うけど、最後に来る感動は一緒なので、そこを楽しんでいただけたら、もっと世界が広がるし楽しいのではないかなって思います。

ーー今回、蒼のカーテンコール最終章と銘打たれていますけど、まだまだ続きそうな感じはありますか?

皆川:もちろんあります。最終章と言われても……という感じなんですよ(笑)。今までもこれで終わりって何度も言いながらも続きがあったので。

斎藤:何度かありましたね……。

皆川:そうそう。何度かあって、これで晃を演じられなくなるのか!と思っても、まだ演じられているので、そういう作品なんだろうなと(笑)。とりあえず最終章と付いていますけど、私はいやいやいや……と思っているので、寂しさはあまりないです!

『ARIA The BENEDIZIONE』作品情報

イントロダクション

未来形ヒーリングストーリー蒼のカーテンコール《最終章》へーー

『あまんちゅ!』の作者としても知られる天野こずえが描いた未来形ヒーリングコミック『ARIA』。

単行本累計465万部、関連書籍累計82万部が発行された本作は、2005年に『ARIA The ANIMATION』としてアニメ化。

その後も、2006年に『The NATURAL』、2007年に『The OVA ~ARIETTA~』、2008年に『The ORIGINATION』が制作され、原作コミックの雰囲気そのままの優しい世界が数多くのファンを魅了しました。

そして、TVアニメの1stシーズンから10年目の2015年には『ARIA The AVVENIRE』、16年目の2021年には『ARIA The CREPUSCOLO』と、メモリアルイヤーを祝福するかのように新作が公開。「蒼のカーテンコール」と銘打たれ再び動き出した奇跡の刻は、ファンの想いという“願いの種”の芽吹きによって、3つの物語を生み出すに至りました。

その最終章となるのが、姫屋のメンバーを中心に描かれる完全新作アニメーション『ARIA The BENEDIZIONE』。

天野こずえ描き下ろしの原作をもとに、前作と同じく総監督・脚本:佐藤順一、監督:名取孝浩、アニメーション制作: J.C. STAFFの布陣で制作されます。

水の惑星を舞台に紡がれてきた、過去・現在・未来を繋ぐ想いの軌跡ーーそのフィナーレを、ぜひ劇場で見届けてください。

あらすじ

長い冬を迎えたネオ・ヴェネツィア。寒空の下、合同練習をしていたアイ、あずさ、アーニャの3人は、いつもと様子が違う晃の後をつけたのをきっかけに水先案内人ミュージアムを訪れることになりました。

出迎えた館長の明日香は、姫屋の伝説的なウンディーネとして知られる晃の大先輩。二人は姫屋の創業時から大切に乗り継がれてきた1艘のゴンドラの継承者でもあるのですが、晃の話によると、次の乗り手として期待される藍華にはその気がないというのです。

納得がいかないあずさは、どうしてなのか理由を探ろうとするのですが……。

スタッフ

原作:天野こずえ「ARIA」(ブレイドコミックス/マッグガーデン刊)
総監督・脚本:佐藤順一
監督:名取孝浩
キャラクターデザイン・総作画監督:伊東葉子
美術監督:氣賀澤 佐知子(スタジオユニ)
色彩設計:木村美保
撮影監督:間中秀典
音楽:Choro Club feat. Senoo 
OPテーマ:「エスペーロ」牧野由依
EDテーマ:「ウンディーネ~2021 edizione~」牧野由依
音楽制作:フライングドッグ
音響制作:楽音舎
アニメーション制作:J.C.STAFF
製作:松竹
配給:松竹ODS事業室

キャスト

藍華・S・グランチェスタ:斎藤千和
晃・E・フェラーリ:皆川純子
あずさ・B・マクラーレン:中原麻衣
水無灯里:葉月絵理乃
アリシア・フローレンス:大原さやか
愛野アイ:水橋かおり
アリア社長:西村ちなみ
アリス・キャロル:広橋涼
アテナ・グローリィ:佐藤利奈
アーニャ・ドストエフスカヤ:茅野愛衣
出雲 暁:野島裕史
アルバート・ピット:渡辺明乃
愛麗・S・グランチェスタ:平松晶子
明日香・R・バッジオ:島本須美

 
公式サイト
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