声優
2021年の総括|青山吉能『みずいろPlace』#38

2021年の総括|青山吉能『みずいろPlace』#38

「たび」と「きみ」と、「てがみ」

そして、
このライブのためのわたしのオリジナル曲の作成も行われました。

そこで登場するテイチクエンタテイメントの石井プローデューサー。今回披露した曲以外にも本当にたくさんの曲を集めていただいて、ともに全てを聴いて、なにが一番良いのかを話し合ってきました。

「たび(当時は別の仮題)」の歌詞打ち合わせでも、駄目だ駄目だと(柔らかめに)ご指摘を受けながら、最初はへえへえと受け止められた提案の言葉にも、だんだんわたしもピリピリした空気にもなっちゃって、それに耐えられなくなって何度も小爆発して、ウオーとおうちに帰って。

その繰り返しの日々が続きました。

心をまると切り替えて挑む声優のお仕事と、作詞作業ですり減っていく心とで限界を迎えている脳内は、石井さんは鬼だ・・・わたしは凡人だ・・・とぼやくことしかできなくなっていきます。

そんな深淵で、ふと。

「あれ、わたしなんで歌詞書いてるんだっけ。」という思考に辿り着きました。

ライブを発表したあの日、「やったあああああ」の文字で溢れかえるコメント欄。そこにいた、自分のことのようにわたしがわたしの音楽をやることを喜んでくれたあなたに、そこにいた、なにがあっても行きます!と言ってくれたキミ。

ぼんやり浮かぶ顔や文字たちに、

「あこれファンのためじゃなくて、きみのために書いてるんだ。」と、またふと、辿り着きました。

辿り着いたやいなや、まゆしぃのいう通りのお手紙ケースをどばばとひっくり返して、今昔入り混じるファンレターをかたっぱしに読み返していました。

「青山さんの出ていた○○観てきましたよ!」

「最近○○にハマっててさ〜、よっぴーもよかったら!」

「試験前だけどよぴちゃんに元気もらってます!応援して〜!」

「よっぴーが頑張ってる姿で僕も頑張れてます。」

「よぴぴー!大好きだよー!!」

ああああ、

周りから、こういうのが愛だよと教えられたものではなく、内側からひとつひとつ拾い上げて溢れかっていつの間にか花束のように見えちゃった、その総評が愛なんだと。

おまえたちからの言葉に、わたしからこぼれるものがほろほろからボロボロに変わって、気づいたら朝の5時。

「たび」が出来上がりました。

これで駄目と言われても、「わたしはこれでいきたいです」って強気でも負けない自信とガスガスの仮仮歌と一緒に、歌詞を送信。(再掲:朝5時)

返信が返ってきたのはちょうど歌が終わるころの5分後でした。(再再掲:朝5時)

「めっっちゃくちゃいいです。ちょっと泣いてます。」とお返事がきたのを確認し、すべてが解き放たれ瞬間睡眠。

そこから細かい作業はあれど、ほぼそのままの形で皆さまに「たび」をお届けいたしました。

いかがでしたでしょうか?

いつかまた皆さまに届けられる日にはまたちがう「たび」になるんだろうな。

そして、音を彩ってくださったよぴぴん家ばんどの皆さん。

わたしは気持ちによって歌い方が何度も変わっていって、その機微に素敵についてきてくださったキーボードの杉ちゃんは本当にすごマンです。

ベースのだーまえさんも、いっつもニコニコでユーモラスで、なのに演奏にはいると爆イケ音を轟かせていて。ドラムの山崎慶さんも、わたくしめの「ここなんかストストトトトって感じで…」というギリギリ日本語かな?というお願いに瞬間対応してくださって…。

なによりバンマス木原さんのギター(カウベル)はもちろん、曲の解釈がどれもイカしててアレンジ力が高すぎてもう最高にずっとずっと楽しかったです。

そんな神の皆さまと一緒に作ってきた、愛まみれの全13曲、悔いなく完全に歌い切ることができました。わたしの好きな曲が永遠に流れ続けるというのは最高の空間でした。

どのカバー曲も、キャラクターソングも、どれも至極で最高のものになりました。胸をはって言えます。

色んなことがあったけれど、とにかくライブは奇跡に溢れていました。

これまでのわたしと、これからのわたしに、ありがとうとよろしくを言えるかけがえのないライブになったのではないかなと思います。

そこで発表させていただいた「ソロデビュー」という言葉。

たくさんのお祝いと、拍手と、ずっとずっと心にその暖かさが残っています。

なのにいまだに慣れません。

それは、わたしの大好きな「声優」という職業の方がされているソロデビューという形とは、経緯もなにもかもちょっぴり異質だからかもしれません。

この話はまた改めてアーティスト青山吉能としてお話する機会があったらしようかな。

ソロデビューという言葉は、特にファンの皆さんにとってとても意味が大きくて背負うものもまた重くなっていくけれど、二人三脚というのはその重みをともに分け合っていくという意味ですから。

足の紐を結んだり解いたり、と何も考えずに言ったわたしのMC、じわじわいい言葉だったなって自画自賛しています。

時に、となりにはよぴちゃんがいると思っていただけるような、はたまた天井人ぶるような、ふわふわとかっこいい音楽をしたりするような、そんな「青山吉能」が音楽を作っていきます。

わたしの初アーティストグッズもよかったら見てみてください。何卒…何卒…。
https://sp.teichiku-shop.com/top_news/view/647

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