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『ある結婚の風景』山路和弘&朴璐美インタビュー

『ある結婚の風景』山路和弘さん&朴璐美さんインタビュー|まさかの離婚する夫婦役!? 本当の夫婦だからわかる感覚と演技と甘々エピソード

日本最大級の動画配信サービスU-NEXTで、12/17より『ある結婚の風景』(原題:Scenes from a Marriage)が、全5話一挙見放題で独占配信中です。本作は、オスカー・アイザック(ジョナサン役)×ジェシカ・チャステイン(ミラ役)主演で名匠ベルイマンの名作をリメイクしたもの。オリジナル版で描かれた伝統的な男女の役割を覆し、現代アメリカの夫婦の姿を通して、愛、憎しみ、欲望、一夫一婦制、結婚、離婚を見つめるストーリーとなっています。

その日本語吹き替えを、実際に夫婦である山路和弘さんと朴璐美さんが務めているということで、お二人に話を聞いてきました。

物語の展開、そして役者の芝居に引き込まれ、のめり込んでしまうドラマ

ーー今回のオファーを受けたときの気持ちを教えてください。

朴:よく「夫婦共演はNGですか?」と聞かれることがあるんですけど、そんなことは全然なく、夫婦だとしても『役者としてお仕事はお受けする』という感覚なんです。もともとお互い役者をやっていて、役者としても惚れているわけなので、その役者と共演できるということは嬉しいことだなと思いました。

山路:俺も夫婦でやることに抵抗はないんですけど、何も夫婦でやることがあるのかなぁ、とは思いました(笑)。

ーー今回は、役柄でも夫婦ですからね。

朴:そもそも私たちが夫婦じゃなければ、夫婦としてのオファーはなかったでしょうし、夫婦で良かったなぁと思いました。やりがいもありまし、私たちの夫婦感が芝居でどう出るのかな? と思いながらやってみたんですけど、あまり(いつもと)変わらなかったです(笑)。

山路:作品がガッツリ夫婦の話だったから、話が来たんだろうね。

朴:そうそう。でも、私たちはまだ新婚なので。

山路:あんまり新婚の感覚はないんだけどね(笑)。

朴:そう? でも私たちが結婚して十何年か経ってからこの作品をやっていたら、これによって離婚をするかもしれないですよね(笑)。

山路:言ったな? 離婚という言葉を!

朴:さっきの取材で散々言われたので、今回は私が先に言ってやりました。(笑)

ーーこの作品は、ある夫婦の離婚までを描いたドラマなんですよね。

朴:『離婚』って言っちゃっても良かったんですね。なるほど(笑)。

山路:でもね、気持ちがいいというか。それで離婚するのは当然だなっていう、最後はわりとスッキリするお話でしたよ。

ーー第1話を見た感じで、悩みがリアル過ぎて、ちょっと心をえぐられるような感じはありました。

山路:痛いほどわかるところが、たくさんあると思う。

朴:「1話」で、超ミスリードされているから「2話」以降、全然違うんですよ!ネタバレになるので、詳しく伝えられないのがもどかしいのですが・・。とにかく驚かされますね。

山路:2話でショックを受けるけど、3話でもっとショックを受けるから!

ーー脅さないでください(笑)。

山路:でも第4~5話になってくると、驚かされることに慣れてくるんですよ。2~3話は本当にガクッと来る!

朴:私は、まだ「3話」までしか見ていなくて、以降は「あらすじだけ」を知っているんですけど、見ると全然印象が違うんですよ! 役者さんが、sめちゃめちゃ達者なので。

山路:まぁ、うまいよね。

朴:うまいっ!ずるいっ! うまいっ! 

ーーそのうまさというのは、吹き替えしながらも感じるのですか? その感じをどうやって日本語で表現しようか、みたいなことを考えるのでしょうか?

山路:そこまで気が回らないくらい、関係性みたいなものをこっちが見ちゃう感じなんだよね。それをどう自分で表現しようかとか考えられない感じ。

朴:ある程度のキャラクターというのを加味した上で吹き替えをする作品も結構あるんです。説明をしたつもりではなくても『結果説明していたのかな?』って思うときとかもあるんですけど、この作品はそれをやってしまったらダメになっちゃうんです。だから見すぎるのもよくないというか・・・。

本当に夫婦役のお二人のお芝居がナチュラルですごくリアルなので、そこでそんなアドリブ入れてるのっていう部分はたくさんあるんです。そこをしっかり見ないとお芝居を追いきれないんですけど、それを見すぎて、決め込んでやってしまうとダメだし…とても微妙なところが必要とされる作品ですね。

山路:自分でやるときは泳いでいるほうがいいんですよね。そうしないとキツくなっていく。決め打ちができないんですよ。

朴:気持ちよく決めてしゃべってしまったらダメだし、これでいいのかな? っていう不安感の中でやっていく塩梅がいいのかなぁって。とはいえ、それもまだわかっていないので、ジャッジはお任せしますって感じです。(笑)。

そして、そういう作品だとわかっているからか、普通はテストのあとに本番があるんですけど、テストなしで本番を録っているんです。だから、その場の変な緊張感、臨場感みたいなものが出ているのかもしれません。まだ、完成したのを見ていないからわからないんですけどね。でも、私は彼の音声は聞いていますからね!(笑)

山路:それはやだね~(笑)。

朴:第1話は一緒に収録したんですよ。作品が作品なので、私たちは第1話の内容しか敢えて知らない状態で収録に挑みました。ディレクターの方々もどう収録すればいいのか、いろいろ考えてくれていたと思います。

舞台みたいにその場で生まれる空気感・緊張感を大事にして収録も進めてくれていたのですが、第2話以降、収録の仕方を変えたんです。

彼のほうが1時間前に現場に入り、録れるところを録っていこうとなったら、私が入る頃には略々録れてしまっていて、そのあと私が彼の音声を聞きながらやるということにしたんです。

だから、録っている側も、いい塩梅で録りたいというのを収録方法含め、試行錯誤しながらやってくれていたのだと思います。

ーー一緒に録れなかったことは、結果的にどう良かったということなんですか?

朴:良かったんですよ!

山路:俺は良かったかわからないから、逆のパターンもやりたいですね。

朴:嫌ですね〜!
 
山路:一人で最初に録っちゃうと、自分の決め打ちでいっちゃう部分もあるわけだから、それはずるいよ!

朴:ずるいと言われたって。嫌ですー!

山路:俺だって声を聞きながら、頭にきたときに普通に出たいじゃない。

朴:ダメー! あなたは原音のオンで出てなくて、ちょっとずつズレていってるから、私はそれに合わせていかなきゃいけないんだから!。 

山路:何で、今ダメ出しされなきゃいけないのよ……。

(一同爆笑)

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