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冬アニメ『オリエント』羽多野渉(小雨田英雄役)インタビュー【連載第5回】

作中随一の個性派キャラは演じがい抜群? エンディングテーマ「ナニイロ」に込めた願いとは!? 冬アニメ『オリエント』小雨田英雄役・羽多野渉さんインタビュー

若手声優のすごさとは!? 仲良しな武田武士団に内心……?

――ほかのキャラクターについても伺います。まずつぐみの印象はいかがでしたか?

羽多野:可愛いですね。見た目はもちろん、お姉ちゃんとの絆を大事にしているところとか。そして、小雨田にはあんな扱いをされていましたが、彼女の中では彼も家族であって。そこは究極的に優しい部分だと思いました。

――最新話でついにつぐみが小雨田に立ち向かいましたが、完全に敵対視してるわけではないですからね。

羽多野:切り捨てることはまだまだできていないでしょうね。きっとまだ自分の感情を理解できていないからで、心のどこかにはまだ小雨田がいるはずです。でも、抱えている問題や戦っているものが生々しくリアルで、すごく人間らしいと思いました。

あと収録の時、弊社81プロデュースの高橋李依が喉がちぎれてしまうんじゃないかというくらい叫び倒していたんです。その姿に、一緒に掛け合いをしてすごく刺激を受けました。

――武蔵と小次郎についてはいかがですか?

羽多野:第1話からオンエアを見させていただいているんですけど、見た目と内面のギャップが面白いですよね。無鉄砲に見える武蔵は実は頭の中で色々なことを考えて動いていたり、クールに見える小次郎が意外と熱血だったり。ふたりはすごいバランスで成り立っていると感じました。

それと同時に、この作品は時に彼らの弱い部分も描かれますが、その弱さを無かったことにしないのが素晴らしいところだと思います。彼らが育った場所、つぐみが育った場所もそうですけど、周りの人の意見に流されそうになった時、心のどこかで「違う」と思ってもそれを言葉にできていなかったり。その姿がすごくリアルでしたし、そこから立ち向かっていくのはワクワクしました。ファンタジー作品の走り出しとしてはめちゃくちゃ深いことを描いていますよね。

――先行上映イベントでは、そんな武蔵と小次郎を演じる内田さんと斉藤さんのお芝居に「痺れてその場から動けなかった」とお話されていました。

羽多野:もう、現場に入った時からすごい熱量を感じましたね。時代が違うということもあると思うんですけど、我々が新人の頃は第1話、第2話、第3話の段階ではキャラクターを掴めていないふわふわ状態で。そこから先輩たちにくしゃくしゃにいじられながら、シリーズを通してキャラクターを掴んでいったんです。

そしてキャラクターが徐々にかっこ良くなっていく……と思ったら1クールが終わってしまうみたいなことが多かったんですけど、今の若い子たちは第1話の収録の時点で、10年くらい演じていたんじゃないか?と思うくらい貫禄があるんです。キャラクターを自分のものにして、現場でも堂々としていて、先輩としてはすごく刺激を受けますし、感動します。

――『オリエント』は刺激しあえる作品でもあるんですね。

羽多野:こういう作品はぶつかり合いですからね。もう間違いなく刺激を受けますし、同じような話を日野(聡)さんも仰っていて。やはり主人公たちとの会話の中で刺激を受けるそうなんです。

何年キャリアを積んでいるとかは関係なく、表現者としては全員並列なので、同じ土俵にいるという意味でも刺激を受けます。

――第2話、第3話では小雨田と同じく武士である武田尚虎が登場しましたが、彼の活躍をご覧になった感想を教えてください。

羽多野:もう、初登場からかっこよかったです! 仲間たちもかっこ良く、皆が武田を愛して尊敬していて。

先行上映イベントの話になりますが、日野さんが「うちの武士団は仲良しだからね」と仰った時に「何を!?」と言い返しましたけど、僕の心のどこかにいる小雨田は泣いていました(笑)。

――(笑)

羽多野:でも、そんな求心力が尚虎の最大の魅力なんですよね。言葉だけでなく、行動で仲間を率いる姿がかっこ良いと思います。

(C)大高忍・講談社/「オリエント」製作委員会
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