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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。

世界累計部数6000万部越え(2026年6月時点)の大人気サッカー漫画『ブルーロック』。テレビアニメ第2期まで放送されている本作には、OP・ED含めて計3曲を提供しているユニゾン。
もはや「ブルーロックの主題歌と言えばユニゾン」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
最初のタイアップ曲となったのは「カオスが極まる」です。ユニゾンの楽曲といえば、スリーピースバンドとは思えないサウンドの厚みや圧倒されるほどの手数の多さが印象的ですが、本楽曲はその部分がさらにパワーアップしており、まさに「カオスが極まる」ようなサウンドに。
「邪魔だ すっこんでろ」と言うフレーズをはじめ、歌詞の随所にも『ブルーロック』らしい言葉が散りばめられています。
「カオスが極まる」とはうってかわって優しくリズミカルなジャズ調の「Numbness like a ginger」は第1期第2クールのED主題歌です。
「叶わない夢があっても 明けない夜があっても いつかのどこかで答え合わせしようね」「命はある それっぽちのことでもおみやげになるから」という脱落者たちへ寄り添う優しい歌詞が心に沁み入ります。
第1期に続いて第2期もOP主題歌を担当しているユニゾン。作詞作曲を担当している田淵さんが「UNISON SQUARE GARDEN×ブルーロック、覚悟の3曲目です。」とコメントしている本楽曲は、「“戦って勝つことが全てではない”多様性の時代においてこの作品が放つべきメッセージのことを」考えて作られたのだとか。
歌詞に登場する「and going」の箇所が作中のキーワード「エゴい」に聴こえる、作品にはたまらない仕掛けも施されています。
訳ありな有能探偵・鴨乃橋ロンとピュアでおまぬけな刑事・一色都々丸(トト)のコンビが謎を解き明かしていく推理漫画『鴨乃橋ロンの禁断推理』の主題歌は「いけないfool logic」。シリアスな展開も多い本作ですが、ご本人たちが「ハッピーに全部りした」という通りのポップで華やかな一曲となっています。
ミステリー要素とバディ要素のある本作ですが、田淵さんは「バディものである」という特色に重点を置いて作詞をされたそう。「君の心が必要で 僕の心は執拗だ」という出だしのフレーズにロンとトトの関係性が見事に表現されています。
共に「王子」と呼ばれる男女が出会い、紡がれる青春ラブストーリー『うるわしの宵の月』では、OP・ED主題歌共にユニゾンが担当しています。
田淵さんは元々原作者・やまもり三香先生の大ファンだったそうで、密かに楽曲を作っていたのだとか。アニメ公式サイトのコメントでは「やまもり先生のこの美しすぎる世界にロックバンドの声と音は果たして合うのだろうか? お話があった時は相当悩みました。」とオファーを受けるにあたっての秘話も明かされています。
作品への愛情をひしひしと感じる田淵さん渾身の2曲は、ユニゾンのサウンド感を損なうことなく、美しい作品世界に寄り添う楽曲です。
ユニゾンがこれまでにアニメとタイアップした楽曲はなんと22曲。そのどれもがユニゾンらしいサウンドがありながら、タイアップ作品を想起させる楽曲です。
曲調も、痺れるほどエッジの利いたクールなものもあれば、ステップを踏みたくなるようなジャジーなもの、心に沁みるバラードまで本当に多種多様。そんなユニゾンだからこそ、タイアップと聞くと「次はどんな曲なんだろう」とワクワクさせてくれるんですよね。
正直に言うと、もっともっといろんな作品とタイアップしてほしかった! そんなアニメファン、ユニゾンファンもきっと多いはず。「叶わない夢があっても 明けない夜があっても」これまで彼らが作ってくれた楽曲たちを大切に聴き続けていきたいですね。
