アニメ
春アニメ『魔法使い黎明期』声優・岡咲美保インタビュー

春アニメ『魔法使い黎明期』ロー・クリスタス役・岡咲美保さんインタビュー|ロスは「役者としての成長につながっている」演じがいあるキャラクター

セービルは目が離せない、放っておけない気持ちにさせてくれる主人公

――本作の主人公・セービルの魅力をどんなところに感じますか? ロスとして彼と掛け合いをしてみて感じたことなどがあれば、そちらもお聞かせください。

岡咲:自分が先生の役をしているのもあるのですが、セブ君は目が離せない、放っておけない危うさが魅力的です。もちろん「主人公が最強」という物語も興味をそそられますが、未完成な人が主人公だと「どうなっていくんだろう?」と物語を最後まで見たくなると思います。

彼自身の自我がとても少ないので、もし彼が悪い人と出会っていたら、悪の道に進んでいたかもしれない。そんな彼がロスやホルト、クドーに出会う、というのが観ていて単純に面白いですし、感情移入もしやすかったです。

掛け合いをしているときも、「放っておけないなあ」と、親心のような気持ちが湧きました。彼が他のキャラクターと不器用に接しているところを見ると、「私が教えてあげなきゃ!」という気持ちになりますし、どうしても先生的な視点で物語を見てしまいます(笑)。

――本作には動物の特徴を持った人間《獣堕ち》が登場しますが、もし岡咲さんが《獣堕ち》に会えるなら、どんな特徴の《獣堕ち》に会ってみたいですか?

岡咲:私は実家で猫を4匹飼っているのですが、上京してから猫アレルギーになってしまったんです。もしかしたら《獣堕ち》ならアレルギー症状が出ないかもしれないので、会ってモフモフしてみたいですね。あるいはもう、“鼻に麻酔をかける”魔法を使いたいです(笑)。

――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

岡咲:改めまして、ロー・クリスタス役の岡咲美保です。ロスは「可愛い見た目だけど実は大人」という、ギャップがすごくあるキャラクターなので、最初は圧倒されるかもしれません。ですが、頭の中では実はいろんなことを考えているので、彼女と生徒たちとのさまざまな絡みを楽しんでほしいです。

ロス以外にも魅力的なキャラクターがたくさん出てきますし、ひとりひとりのエピソードもしっかり描かれているので、きっと“推し”が見つかると思います。

人と人のご縁の大切さなどを改めて感じられる、学びがたくさんある深いストーリーになっているので、みなさん楽しんでいただければ嬉しいです。ぜひ見守ってください!

[取材・文・撮影/篭法]

 

中学までは運動部だったが、だんだんインドア趣味になり、今では完全に陰の者。小説が好き。ライターを志すきっかけになったアニメは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。その他に好きな作品は『91Days』『SSSS.GRIDMAN』『ワンダーエッグ・プライオリティ』など。アイドル系の作品にはあまり触れてこなかったが、1年ほど前から『シャニマス』にハマり、ライブにも足を運ぶようになった。

この記事をかいた人

篭法
内向的で口下手、典型的な陰の者。テーマやメッセージ、登場人物の心情を考えさせられるアニメが好み。小説も好き。

担当記事

関連記事
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』名言・あらすじまとめ|心に響く名台詞とともに、ひとりの少女の愛の物語を振り返り!【『外伝』『劇場版』のネタバレあり】
暁佳奈先生の小説を原作とし、京都アニメーションが制作したアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。2018年にTVアニメ、2019年に劇場作品『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝-永遠と自動手記人形-』、そして2020年に完結作『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が公開され、美麗な画作り、心震わすお芝居・音楽、感動的かつ普遍的な物語などが、日本のみならず世界中のファンを虜にしました。幼少のときから戦争の“道具”として生きてきた孤児・ヴァイオレットが、戦争終結後、人々の想いをくみ取り手紙を代筆する職業「自動手記人形(ドール)」として働いていく中で、さまざまな感情と「愛」を知っていく姿を描いた本作。登場人物たちの言葉はどれも、誰かに伝えたい「想い」があふれており、心に留めておきたくなるようなものばかりです。そこで今回は、本作の印象的な名言(名台詞)を紹介するとともに、ヴァイオレットが歩んだ物語を振り返り! 印象的な台詞とともにヴァイオレットの成長と物語に思いを馳せてみてください。本稿の2ページ目には、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝-永遠と自動手記人形-』と『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のネタバレを含み...
関連記事
「お仕事もの」「サスペンス」「恋愛もの」……さまざまなジャンルの要素を内包した、今一番押さえておきたい漫画『【推しの子】』のあらすじや魅力を紹介!【ネタバレあり】
2020年4月より週刊ヤングジャンプにて連載中、そして少年ジャンプ+でのWEB連載もされている赤坂アカ先生×横槍メンゴ先生による漫画『【推しの子】』。芸能界の華やかな部分、シビアな部分双方をリアルに、ドラマチックに、そして膨大な熱量で描いた作品で、斬新な設定と先が読めない展開も相まって、これまでに多くのファンを獲得してきました。2023年4月からは、動画工房制作でTVアニメがスタート。毎週のように関連ワードがツイッターのトレンドに載るほか、YOASOBIによるOP主題歌「アイドル」のMVが、公開約1ヶ月で再生回数1億回を突破するなど、多方面で話題を呼んでいます。本稿では、作品の魅力や、単行本最新巻までのあらすじをご紹介します!※本稿は作品のネタバレを含みますのでご注意ください。第1巻(第10話)までのあらすじ鮮やかなタイトル回収まずは物語序盤のあらすじをご紹介。地方の産婦人科医師・ゴローはアイドルグループ「B小町」の絶対的センター・星野アイの大ファン。患者の病室でライブDVDを流すほどの筋金入りのオタクで(曰く「美しいものを見ると健康に良い」から)、充実した日々を過ごしていました。そんなある日の診察で彼に衝撃が走ります。なんと「病気療養中」の...
関連記事
春アニメ『魔法使い黎明期』ロー・クリスタス役・岡咲美保さんインタビュー|ロスは「役者としての成長につながっている」演じがいあるキャラクター
講談社ラノベ文庫にて刊行中の、虎走かける先生による本格ファンタジー小説を原作としたTVアニメ『魔法使い黎明期』。2022年4月7日(木)よりTBSにて放送開始となります。アニメイトタイムズでは、放送を記念し、声優陣へインタビューを実施! 今回は、魔法学校に通う主人公・セービルたちの“引率の先生”を引き受ける、魔女・ロー・クリスタス(ロス)を演じる岡咲美保さんです。ロスは、外見相応の子供っぽい一面から、何百年もの時を生きる魔女としての顔まで、多彩な表情を見せるキャラクター。さまざまなギャップを持った彼女を演じるうえで意識していることや、彼女の教え子となるセービルの魅力について語っていただきました。ロスとの出会いは、役者としての成長にすごくつながっている――本作に初めて触れた際の印象をお聞かせください。ロー・クリスタス役・岡咲美保さん(以下、岡咲):まず色彩の綺麗さに目が行き、お話を読み進めていくと、キャラクターひとりひとりが背負っているものの重さや、お話の深さにビックリしました。ロス以外のメインキャラクターであるセブ君(セービル)、ホルト、クドーたち、10代の少年少女の成長を見ていると、「彼らがもし出会っていなかったら、きっ...
もっと見る
関連記事
TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』イベント「第一回 敵<ヴィラン>連合総会」レポート|内山昂輝さん、下野紘さんら敵<ヴィラン>声優陣が生アフレコ、朗読劇でお客さんを“悪の世界”へ誘う
「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載中の堀越耕平先生の漫画を原作とし、第5期まで放送、第6期の放送が22年秋に決定しているTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』(ヒロアカ)。2021年11月21日(日)に、東京・立川ステージガーデンにて、ヒロアカイベント史上初となる、敵<ヴィラン>オンリーイベント「第一回敵<ヴィラン>連合総会」が開催されました。本イベントには、死柄木弔役:内山昂輝さん、荼毘役:下野紘さん、トガヒミコ役:福圓美里さん、トゥワイス役:遠藤大智さん、Mr.コンプレス役:最上嗣生さん、スピナー役:岩崎了さん、オール・フォー・ワン役:大塚明夫さんら敵<ヴィラン>声優陣が登壇。主人公・デクたちのヒーローサイドとはまったく異なる成長を遂げてきた、敵<ヴィラン>連合の活躍を生アフレコやトークで振り返ったほか、オリジナル台本による朗読劇も行われ、敵<ヴィラン>たちの魅力がより深堀りされました。会場が敵<ヴィラン>一色となり、大きな盛り上がりを見せた本イベント。本稿では、イベント昼の部の模様をお届けします!大塚さんは“タルタロス”からイベントに参加!?ヒロアカイベント史上初となる敵<ヴィラン>のイベン...
関連記事
イラストレーターで選ぶライト文芸おすすめ10選|焦茶さん、望月けいさん、loundrawさん、toi8さん、キナコさんなど有名イラストレーターが物語を彩る珠玉のミステリ作品を紹介!
一般文芸よりも読みやすく、若年層から支持を集めている小説ジャンル「ライト文芸」。書籍の表紙には、焦茶さん、望月けいさん、loundrawさんといったネットシーンを代表するような有名イラストレーターが数多く起用されています。そこで今回は、表紙だけで思わず手に取ってしまうような小説を、ミステリ作品を中心に紹介! キャラクターや世界観を一枚で雄弁に語ったイラストと、一気読み間違いなしな謎と物語が織りなすエンターテインメントをぜひ体感してみてください!ライト文芸とは?10~30代をメインターゲットとした小説の1ジャンル。明確な定義は難しく、一般文芸とライトノベルの中間的なイメージというのが一番分かりやすいかもしれません。一般的な文芸書よりも会話文が多く読みやすい、登場人物が個性的でややキャラクター然としている、ライトノベル的な架空の世界観よりも現実的でリアリティのある物語が重視される、といった特徴が挙げられます。また、ミステリや恋愛、感動系の作品が多い傾向にあります。代表的な作品として頻繁に名前が挙がるのは『君の膵臓をたべたい』(著:住野よる)や『ビブリア古書堂の事件手帖』(著:三上延)、『いなくなれ、群青』(著:河野裕)など...

 

TVアニメ『魔法使い黎明期』作品情報

2022年4月7日(木)〜TBS、BS11にて放送開始

 

イントロダクション

僕は、思い出せずにいる。自分が一体、何なのか――。

魔法学校の生徒セービルは、入学以前の記憶がない。自分がなぜここにいるかもわからないまま過ごす学校生活はどこか空虚で、努力の方法も分からないまま、成績は常に最下位だ。そんなセービルに、魔法学校の学長・アルバスは、突如危険な特別実習を言い渡す。

「魔女狩りのある地域で、魔法の有用性を広めてほしい」

魔女と教会の戦争が終結して数年――世界はまだ、魔女と魔法を完全に受け入れてはいなかった。時は魔法使い黎明期。

これは、何者でもない少年が、心に傷を隠した仲間たちと、自分を見つける物語。

 

放送情報

TBS:4月7日(木)深夜1:58~
BS11:4月10日(日)深夜0:00~

 

配信情報

2022年4月7日(木)深夜2時30分からdアニメストアほかにて順次配信開始

【配信サービス一覧】
dアニメストア、U-NEXT、ABEMA、Amazonプライムビデオ、バンダイチャンネル、FOD、ひかりTV、dTV、ニコニコチャンネル、アニメ放題、GYAO!、Amazonビデオ、ビデオマーケット、music.jp、GYAO!ストア。DMM.com、Hulu、HAPPY!動画、ニコニコ生配信、TELASA、J:COMオンデマンド メガパック、milplus、auスマートパスプレミアム

 

スタッフ

原作:虎走かける『魔法使い黎明期』(講談社ラノベ文庫刊)
キャラクター原案:いわさきたかし
一部キャラクター原案:しずまよしのり
監督・シリーズ構成:桑原智
文芸:虎走かける・森田眞由美
キャラクターデザイン:岩崎令奈
美術設定:西田稔
美術監督:斉藤雅己
色彩設計:油谷ゆみ
撮影監修:T2studio
編集:内田渉(コンクエスト)
音楽:斎木達彦
音楽制作:日音
音響監督:本山哲
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
アニメーション制作:手塚プロダクション
OPテーマ:fripSide「dawn of infinity」
EDテーマ:▽▲TRiNITY▲▽「インプリンティング」
 

キャスト

セービル:梅田修一朗
ロー・クリスタス:岡咲美保
ホルト:鈴代紗弓
クドー:八代拓
泥闇の魔女:花守ゆみり
傭兵:矢野正明
神父:水中雅章
アルバス:大地葉
ホルデム:加藤将之
リーリ:石見舞菜香
 
公式サイト
公式ツイッター

(C)虎走かける・講談社/魔法使い黎明期製作委員会
おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング