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春アニメ『魔法使い黎明期』声優・岡咲美保インタビュー

春アニメ『魔法使い黎明期』ロー・クリスタス役・岡咲美保さんインタビュー|ロスは「役者としての成長につながっている」演じがいあるキャラクター

講談社ラノベ文庫にて刊行中の、虎走かける先生による本格ファンタジー小説を原作としたTVアニメ『魔法使い黎明期』。2022年4月7日(木)よりTBSにて放送開始となります。

アニメイトタイムズでは、放送を記念し、声優陣へインタビューを実施! 今回は、魔法学校に通う主人公・セービルたちの“引率の先生”を引き受ける、魔女・ロー・クリスタス(ロス)を演じる岡咲美保さんです。

ロスは、外見相応の子供っぽい一面から、何百年もの時を生きる魔女としての顔まで、多彩な表情を見せるキャラクター。さまざまなギャップを持った彼女を演じるうえで意識していることや、彼女の教え子となるセービルの魅力について語っていただきました。

ロスとの出会いは、役者としての成長にすごくつながっている

――本作に初めて触れた際の印象をお聞かせください。

ロー・クリスタス役・岡咲美保さん(以下、岡咲):まず色彩の綺麗さに目が行き、お話を読み進めていくと、キャラクターひとりひとりが背負っているものの重さや、お話の深さにビックリしました。

ロス以外のメインキャラクターであるセブ君(セービル)、ホルト、クドーたち、10代の少年少女の成長を見ていると、「彼らがもし出会っていなかったら、きっとこうはならなかったんだろうな」と思いましたし、自分のことに置き換えて、「人とのご縁や、出会う人によって自分の人生は決まっていくんだな」と改めて考えさせられるようなお話なのが印象的でした。

――ロスを初めて見た際の印象はいかがでしたか?

岡咲:可愛いなあ、と思いました(笑)。年齢が300歳と知り、ビックリするのと同時に、ギャップの多いキャラクターが大好きなので、「研究対象として面白いぞ~!」と、役者としての演じがいを感じましたね。

声色は幼めにしていますが、魔女としてのたくましさを表現するために音圧は意識しました。セブ君以外はみんな声を張るタイプのキャラクターだったので、ロスも負けじと声を張るようにしました。

見た目は可愛いですが、300年生きているだけあって経験値があるので、“先生”というのはすごく性に合っているんです。彼女からすれば興味本位で身を置いただけですが、きっと生徒から見れば等身大で話し合える相手だと思いますし、いざというときには頼れる大人の面も見せてくれるので、すごくいい先生だと思います。

「私自身も出会ってみたいな」と思うくらい魅力的なキャラクターですし、演じていてすごく楽しい子です。

――これまで岡咲さんがアニメで演じてこられたキャラクターには、そこまで多くないタイプに感じました。

岡咲:そうですね。私自身、正統派ヒロインといった役柄よりは、男の子や人外などを演じる機会が多いので、個性が爆発しているロスに出会えて嬉しいです。

――いろんな属性が詰まっているキャラクターゆえに、ともすれば散らかった印象になってしまう難しさもあったと思います。ロスを演じるうえでの軸はありますか?

岡咲:「心のままに生きていく」という部分は意識しました。先生としてセブ君たちを引率していく中で、彼女自身も成長していくのですが、根底には「目的を達成したい」や「退屈を埋めたい」という好奇心があります。そこを一番大事にしたかったので、彼女が「楽しい」という気持ちを表現するときは、「先生だから」というストッパーをかけずに思いっきり楽しむようにしました。子どもみたいに地団太を踏むところでは、見た目通りの、子どもっぽいお芝居を自分自身も楽しみました。

叫ぶところや感情をオープンにする台詞が多いキャラクターなので、どこまで出すかを序盤は特に考えました。ずっと感情を出しっぱなしにすると観ている方が疲れてしまいますし、大事なことも分からないので、「ロスの中でどの言葉を伝えたいのか」、「どこを大事にしてあげたらこの子が輝くのか」を考え、収録を重ねていく中で理解していきました。

完成したものを観ていて、話数が進むごとにロスがより輝いていると自分でも思いますし、アフレコでの学びも多かったです。

――掛け合いを通しての学びもあったのでしょうか?

岡咲:例えば、セブ君の場合は、ロスに言われたことにハッとしたり、ホルトに言われたことに戸惑ったり、クドーに言われたことに笑ったりと化学反応で成長していきます。

一方、ロスは先生として少し距離を置いて生徒3人を見守っているので、掛け合いが少し違った雰囲気なんです。なので、掛け合いの中で生まれるリズムは大事にしながらも、音響監督さんの意見が特に大事に感じました。

――ディレクションの中で特に印象に残っているものをお聞かせください。

岡咲:私がロスの勢いに飲まれて、パッションのままに演じてしまったときに、「いったん全部の台詞を同じテンションで読んでみる」ということを教わりました。最初から感情を付けるのではなく、いったん俯瞰して台詞を分析して、その後に映像を見て声を当ててみると、お芝居にメリハリが付くようになりました。

ロスを演じるときはもちろん、今後においても勉強になることがたくさんあり、ロスとの出会いは、役者としての成長にすごくつながっていると思います。ロス、監督やスタッフの方々共演者のみなさんには感謝しかありません。

(C)虎走かける・講談社/魔法使い黎明期製作委員会
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