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『テクノロイド』RUCCA&浦和希インタビュー/公式サポーターズクラブイベントレポ

最終的にはハッピーな結末を――『テクノロイド』誕生秘話が明らかになった、公式サポーターズクラブ初のイベントレポート&イベント後のRUCCAさん&浦和希さんインタビュー!

上松範康さん×RUCCAさん×Elements Gardenが原案を担当するゲーム・音楽・アニメのメディアミックスプロジェクト『テクノロイド』の公式サポーターズクラブ「TECH-LOVE」初のイベントが4月9日、MsmileBOX渋谷にて開催されました。

昼の部は音楽プロデュースを担当するElements Gardenの菊田大介さんとネオン役を演じるkaytoさん、夜の部は全楽曲の作詞を担当するRUCCAさんとコバルト役の浦和希さんが出演。また2公演のMCは田中宏幸プロデューサーをメインMCに、キオ役を演じている塩口量平さんがアシスタントMC&イベントの構成も担当するなど、豪華メンバーが勢ぞろい。

会員の皆さんからの質問コーナーをはじめ、会員のみが見られるイベントということで、田中プロデューサーはじめ、「これはもう話してもいいのかな?」という初出し情報や、貴重な裏話などがポンポン飛び出しました。

そのイベントの夜の部のレポートと、イベント後のRUCCAさんと浦さんへのインタビューをお届けしましょう!

『テクノロイド』生みの親が衝撃的(?)な出会いを明かす/イベントレポート

開演すると進行役を務めるキオ役の塩口さんが登場。なんとイベントの構成も塩口さんが担当されたそうで、なんと1人3役の活躍!? そしてコバルトが属するユニット、KNoCC(ノックス)の「KNOCKIN' ON×LOCKIN' ON」が流れる中、RUCCAさん、浦さん、田中プロデューサーさんも入場。浦さんのテンションと声の大きさに、塩口さんから「(音量の)チャンネルつまめないの?」の声。また浦さんはこのイベントのために衣装を新調したらしく、「『TECH-LOVE』初のイベントなので雰囲気を変えたくて」と気合十分。

まず『テクノロイド』の概要をご紹介。アニメやゲーム、音楽がそれぞれ連動した作品で、2021年11月にプロジェクトが始まり、2022年1月からゲームの配信スタート、2022年7月からはアニメがスタートします。

浦さんと田中プロデューサーの印象的な出会いは衝撃的だったそう。ミキサー室にあいさつに行った浦さんが段差につまづいたことがお二人共、思い出深かったのだとか。「コケていることも含めてコバルトだなと。(やっていただいて)バッチリだったと思います」(田中プロデューサー)。RUCCAさんも初めて話した時に「まんまコバルトだなと思った」と。

ゲーム『テクノロイド ユニゾンハート』の現時点で終わっている20章までのエピソードを振り返るコーナーでは、先日発表されたアニメ『テクノロイド オーバーマインド』の話題も。原案も担当されているRUCCAさんから「元々、アニメのストーリーから考えました。構成の都合上、10年の差は必要で。アニメとゲームで共通して伝えたいことは歌をきっかけにアンドロイドが心を学んでいってどれだけ人間と近い感情を獲得できるかで。ゲームでは既に権利を有した後の世界が描かれているけど、如何にして人間とアンドロイドの差を埋めていったのかを描いたのがアニメの物語です」。

浦さんも「アニメがある上でのゲームだったので、知っているかどうかでゲームのお芝居も変わってくるので、演じる前にアニメのストーリーも読ませていただきました」。

RUCCAさんが「KNoCCが歌っていくことで成長していくことは共通していますが、どうして彼らが眠っていたのかはアニメを見ればわかります」と話すと、田中プロデューサーも「『STAR WAR●』方式です。エピソード0が後からくるという(笑)。アンドロイドたちも10年前なのでまだ真新しい状態です」。それを受けて浦さんは「ゲームでは旧型として登場しますが、アニメではどんな姿で現れるか。キービジュアルでも衣装が変わっていますし、コバルトを演じる時は明確に分けて演じました」。RUCCAさんは「感情を学んでいない子たちが人を感動させられるところまで育っていく姿は、幼い子供の成長と似ているかも」。

また『テクノロイド』では『バベル」と呼ばれるエンターテインメントタワーがあり、そこで「クライマー(挑戦者)」同士がライブパフォーマンスで対決しますが、アニメではどう描かれるかについて、「アニメでは、ゲームでは描かれていなかったライブパフォーマンスに至るまでの過程と、勝負の後のドラマも描かれます。映像ならではの見応えもあります」(田中プロデューサー)。ライブパフォーマンスはCGで描かれますが、「コバルト役のアクターさんがめちゃめちゃコバルトでした」(浦さん)。ちなみにネオン役は女性のアクターさんとのこと。

『テクノロイド』の魅力の1つは楽曲ですが、ゲームの楽曲数は現在30曲以上。浦さんもこれほどキャラソンを歌ったのは初めてらしく「週1回で歌っていました」。なお全レコーディングには作曲・編曲の菊田さんが立ち合い、「すごく鍛えられました。歌の表現の仕方はお芝居とは少し違うし、おもしろい発想もたくさんあって、声優のほうに活かせるかなと思いました」。

キャラの誕生日が「MANUFACTURELY DAY」になったきっかけと作中の季節感が夏である理由とは?

続いては事前に募集した質問に答えるコーナー。田中プロデューサーにはキャラクターコスメグッズの要望があり、「作品性には合うし、前向きに検討します」。どんなコスメがいいかという話題になると塩姉キャラも降臨。配信のコメントも「塩姉」一色に(笑)。

「好きな季節は?」という質問には、田中プロデューサーと浦さんは「秋」、塩口さんとRUCCAさんは「夏」。綺麗に分かれましたが、「夏は暑すぎるから個人的には苦手だけど、設定としては青春感があるから好きで。『テクノロイド』もその理由から夏にしたし、人間とアンドロイドの個体数を同じくらいの割合にしないと、権利を認めていく話に発展しないだろうと考えたので、摂氏50度くらいの人間にはとても生活しづらい世界になっています」とRUCCAさん。

次に、キオが味オンチな理由についての質問には、演じる塩口さんは「一生懸命心を込めて作ってくれてありがとうと思っているからおいしいと思っているかも」という推測に、田中プロデューサーは「キオの優しい気持ちを描きたいというところから逆算してできたと思います」。

オーディションについての質問で、浦さんは「(オンラインでの審査員が浦さんの受け答えの様子を見るために設置されていた)iPadが前触れなく倒れて焦った」という回答から、コバルト役の応募者の中にネオン役のkaytoさんもいたことや、浦さんは事務所からコバルト役のみを受けることを勧められたことを明かしました。そしてデビューした初期の早い段階にオーディションを受けた作品であり、「自分の声優としての第一歩とも言える作品です」と笑顔で語ってくれました。

会場のお客さんとのジャンケン大会の後、たくさん届いた質問への回答。Twitterによくおいしそうな料理の写真をアップしているRUCCAさんに、「連れてって」アピールを繰り広げる浦さんと塩口さん(笑)。

またキャラの誕生日の表記の仕方が「HAPPY BIRTHDAY」から「HAPPY MANUFACTURELING DAY」になった理由について田中さんは「『製造日おめでとう』の言葉を流行らせたくて。でもHAPPY MANUFACTURELING DAYはさすがに難しいかもと思ったけど、雷雷公社さんがフレームとリボンを付けてくれたら、かわいくてHAPPY BIRTHDAY感も出たので、変えることにしました」と説明。

また田中さんが感じた浦さんとkaytoさんの第一印象と現在の印象の変化について質問には「元々、コバルトにピッタリだなという印象から始まっているので、コバルトと違うところがあるかもしれないけど、気付かないくらい洗脳されてしまっています(笑)」。そして浦さんへ自身とコバルトとの違いについて尋ねると「僕はバカじゃないです!(笑)」。

kaytoさんについては「オーディションの時の印象が強くて。声がハスキーだし、ネオンも人を選ぶ難しいキャラなので、中世的な男性の声を探していたらkaytoさんと出会えて。まだkaytoくんがネオン役に決まる前から仮歌も歌っていたので運命かなと。あとクールな人かなと思っていたら結構熱いし、めちゃめちゃ頑張り屋さんのいい奴ですね。男らしいところもあるし。いい役者さんになるんじゃないかなと思います」。

大変な日々を『テクノロイド』でみんな楽しく。今後の目標はライブ、そして武道館!

エンディングでは、現在アニメイトで開催中のフェアについてのお知らせと新グッズについての紹介、ゲーム『テクノロイド ユニゾンハート』内にて塩口さん演じるキオが属するD.M.A.のイベントが行われ、キオのストーリーが展開されること、メインストーリーの再読キャンペーンの開催などが発表されました。

ファンの皆さんが待ち望んでいた各ユニットのシングルのリリースもスタート! 第一弾の5月25日はKNoCCとSTAND-ALONEの2枚で、楽曲のほか、ミニドラマも収録されます。収録したばかりという浦さんは「初めての4人一緒の収録でめちゃめちゃ楽しかったです。4人ならではのアドリブシーンがあって、ケイ役の峯田大夢くんがアドリブをぶち込みまくって。おもしろかったけど、どこまで採用されているのかはわかりません(笑)」。RUCCAさんからは「台本自体がゲームのイベントストーリーよりもコメディ寄りのおもしろい感じになっています。また僕が各曲のライナーノーツや名前の由来なども書いているのでお楽しみに」。

楽しかった時間もあっという間で、皆さんとのお別れの時間になり、「浦さんのほうから皆さんへの感謝の気持ちを……『テクノロイド』のグッズに込めて、モノボケをお願いします」というムチャ振りが(笑)。浦さん渾身のギャグ(ウーパールーパー?)に会場から笑いではなく、温かい拍手が送られました(笑)。

そして1人ずつごあいさつ。

「この企画を立ち上げた時からライブをやってほしいと思っていました。そのためにプロジェクト初期から30数曲も作ってきたので、その日が来るまでみんなで盛り上げていけたらと思っていますし、ずっと応援していただけたら嬉しいです」(RUCCAさん)、「僕らも同じ想いがあります。そのために皆さんの応援と僕らの頑張りが必要なので、引き続きお力添えよろしくお願いします」(浦さん)。

「今いろいろなことが起きている状況で、ピースフルで、それぞれの個性が尊重され、差別も関係なくみんなで一緒にやっているコンセプトの『テクノロイド』がどんどん多くの方に広がっていけばいいことがあるんじゃないかなと思っています。今日は最初のイベントでしたが、これがどんどん広がって平和な世界の一助になればいいなと思いながらやっています。サポーターズクラブの皆さんにも『テクノロイド』の良さを伝えていけたらと思っておりますので、応援よろしくお願いします」(田中プロデューサー)。

「いろいろな想いがあって、みんな過ごしていると思いますが、1日に1回でも『テクノロイド』をプレイして楽しい気持ちになってもらえたり、グッズを集めてもらえたら。今回、『TECH-LOVE』のメンバーとしてつながっている皆さんと初めてイベントができたことを誇りに思いますし、嬉しいです。初期メンバー一人欠けることなく、武道館に連れていっていただけるように、私たちはお願いするだけでなく、頑張っていきたいと真剣に思っていますので、信じてついてきてください」(塩口さん)とそれぞれ熱い想いを語ってくれました。

終演後には、イベント特製のステッカーを出演者から来場者一人ひとりにプレゼント。「TECH-LOVE」初のイベントは幕を閉じましたが、2回目、3回目のイベントも開催したいと希望を口にした田中プロデューサー。2021年11月のプロジェクト発表から2022年1月のスマホゲーム配信スタート、5月25日からシングルシリーズのリリース、7月のアニメ放送開始など、『テクノロイド』の展開はまだ始まったばかり。「切なくも美しいアンドロイドたちの物語」をぜひその目で!

 

(C)芝浦アンドロイド研究室/TECHNO-UH Project
(C)芝浦アンドロイド研究室/TECHNO-OM Project
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