声優
「超声優祭 2022」緑川光インタビュー

「超声優祭 2022」の“マスコット声優(!?)”・緑川光さんが伝える──声優とファン、業界の先輩と後輩という「つながり」から、イベントを通して広がる未来

いまだからこそ見える制作側の視点

――最近は数十年ぶりにアニメ化される作品が多いように感じます。緑川さんが出演されていた作品も数十年ぶりにアニメ化されることがあると思います。そのことについて、緑川さんはどのように感じていますか。

緑川:あまり深く考えていないですね。若い時だったら、「キャストを変えられたら、嫌だな」という思いはあったと思うし、若い時はそこぐらいしか考えていなかったんだろうけど、今は制作目線で1回考えてみたりするようになりました。

例えば、スポーツ作品で数十年ぶりに続編をやるとなった時は、もちろん声優さんも年を取っているわけで、若さ的な問題もあるのかな。そういうことで、変えようとなった時に、そこは理解できるし納得できる点ですよね。

ただ、続きものの作品だと、やっぱり当時の人も見るし、変えない方がいいのかなという気持ちもあるじゃないですか。でも、作品は制作費がかかるものだから、お金を稼がないといけないし、それを決断する人も難しいだろうなと思います。

僕らはどんな作品でも「続きをやってください」と言われて、やれるものだったら、当然「わかりました」というだけなんです。ただ、ものすごく叫びまくっている役を「もう1回お願いします」と言われたら、(当時は)若いからできたというものもあるので、「できるのかな」という不安も当然あります。

過去にアニメ化された作品は、当時を知る人は当然過去の作品をイメージしているはずで。実際にその方たちが新しくなった作品を見てくれたときに、「あぁ、年を取ったな」と思われてしまうのは淋しい気持ちもあります。

間が空いちゃう作品は難しいですよね。定期的にでも続いている作品だったら、1話と比べると「全然最新話と声が違う」ということがあっても、一緒に育ってきているからわからないものなんですよ。

だから間があって、再びアニメ化というのは、演じるこちらもプレッシャーがあるし、作る方も大変なんだろうなと思います。

例えば、キャストを変えられても、それは向こうがすごくいろいろ考えての決断だから、「わかりました。それは別にしょうがないですよね」という気持ちもあるし、「またやってくれ」と言われたら、「年齢的にちょっと厳しいかもしれないですけど、わかりました。やれると思って、ジャッジされていると思って頑張ります」という気持ちで。それは時の流れに身を任せます。

よくいろんなところで言っているんですけれど、オーディションを受けて、その時に出演したいと思っても、落ちることはあるじゃないですか。ただ、落ちたものは自分の人生にとって、やったらあまりプラスにならないものだと割り切っているんです。

そう思っていたら、オーディションに落ちても悲しくないんですよ。やりたかったんだけど、神様が「その役をやると、君に良いことがないから、外しておいたよ」と思うようにしています(笑)。


 

さまざまな「つながり」がファンの喜びへつながっていく

――『超声優祭2022』の特別企画でもある豪華声優による対談番組(MC出演:置鮎龍太郎さん、速水奨さん、古谷徹さん、三ツ矢雄二さん、緑川光さん、山口勝平さん)について、お聞かせください。

緑川:みなさん「くじメイト」を経験されているので、企画をわかった上で参加しつつ、今年は対談番組にも出演してくださるというのは、それぞれに良い印象を抱いてくださっているからなのかなと思います。

そうやって「〇〇さんもやっているなら、この企画は悪くないんだろうな」とどんどん広がって、もっとこの企画に参加してくださる人が増えていっていただけたら、嬉しいですね。

「くじメイト」も毎回僕しかやっていないと、ちょっと淋しいですけれど、こうやって僕よりも先輩の方々が定期的に参加されているということは、良いものだと認識してくださっているからだと思うので、続けば続くほど、最初に切り込んでやっていた自分的にはありがたいです。そしてそれをメインコンテンツと捉えていただけると、嬉しいですね。

――今年は緑川さんよりも先輩の方が多く出演されますね。

緑川:今回は先輩の方も多く出演してくださるんですけれど、それぞれが対談相手とお話するという企画なので、僕としては番組内ではそんなに絡みはないんです。ただ、先輩がこういったイベントに参加してくれるというのは、素直に嬉しいです。

このぐらいの先輩の方々が出演してくださると、「〇〇くんがこういうことをやっているんだ」と、その先輩方の周りの人たちも、こういったイベントに触れる機会が増えるのかなと思います。

そうすると、「面白そうだな、僕もやりたいな」という方がまた増えてくれるかもしれませんし、ありがたいですね。

――『超声優祭』は声優の輪を広げるような役割もしているんですね。

緑川:「私の推しの声優さんもやってくれないかな?」というファンの方がいらっしゃるんじゃないかなと思うんですけど、ご本人が「面白そうだな」と思ってくれないと始まらないんです。

だから、そう思ってもらえるような楽しい番組になって、もっともっと広がって、それこそ「つながり」じゃないですけど、近い将来、ファンの方たちが喜んでいただけたらなと思います。

特に若い声優の方はそれでなくてもイベントに出演する機会は多いと思うんですよ。なので、普段イベントにそんなに出ることはないけど、「こういう企画でファンと触れるんだったら、ちょっと面白そうだな」とベテランの方々にも出ていただけると嬉しいなと思いますね。

――昨年はシチュエーションボイスで応援メッセージやののしり系的なボイスも組み込みたいとお話されていましたけど、今年はいかがですか。

緑川:今年も新しいもので喜ばせてあげたいなという気持ちはありますね。例えば、「今回こういうものでやろうか」というお話があったら、0から全部企画するという形ではないんですけれど、僕としても「面白そうだね。じゃあ、ちょっとここをいじってみたらどう?」という提案はしたいなと。

前回の王子様的なもの(「緑川光のくじメイト~4人のプリンス編~プリンセスボイス入り」)もスタッフから提案されて。「でもせっかくなら、お姫様もやりたい」と自分から言ったら、「えぇ~!」と驚かれました(笑)。

当たり外れ的なものもあるかもしれないですけど、でも喜んでくれる人たちはいるんです。そういうことがまた今回もできたらいいなとは思っています。

――今回のイベントの中で、緑川さんが個人的に楽しみにしていることがありましたら、お聞かせください。

緑川:今回のイベントでは、ディズニーで新しく取り上げる日本のアニメーション番組(ディズニープラス特番その1)と、「マーベル&スター・ウォーズ」を取り扱う番組(ディズニープラス特番その2)があるんですけど、個人的に僕はマーベル作品が好きなので楽しみです。

――緑川さんのゲームもあるそうですね。

緑川:オンラインゲーム「縁日射的」の声優バージョン(緑川光バージョン、速水奨バージョン、三ツ矢雄二バージョン。獲得得点によって、聞けるスペシャルボイスあり)です。声優さんを使ったゲームは、ニコニコゲーム史上初の企画なので、面白そうですよね。

――最後に、イベントを待ち望んでいるファンへメッセージをお願いします。

緑川:今回の『超声優祭2022』もいろいろな企画が目白押しで、みなさんを楽しませてくれると思います。「全部見ろ」とは言いません(笑)。どこでもいいから見ていただいて、心に染みてくれたら嬉しいなと思っています。

そして、感想とかを然るべきところに送っていただけると、次もあるのかなと思いますので、ぜひ宜しくお願いします!

――ありがとうございました!

 

超声優祭2022 Powered by dwango , Supported by ディズニープラス 開催概要

【開催日時】2022年4月23日(土)~4月30日(土)

声優を中心にトークあり、朗読劇あり、歌あり、アニメあり!昨年延べ 260 万人以上が視聴した日本最大級の“声優”特化型イベント「超声優祭」を、「ニコニコ超会議 2022」の期間中に開催。人気声優が多数出演し、ここでしか見られない企画も盛りだくさん。日程や企画の詳細は随時発表予定です。

超声優祭特設サイト:https://site.nicovideo.jp/choseiyusai/

ニコニコ超会議2022 Supported by NTT 開催概要

【日時】2022年4月23日(土)~30日(土)
ネット:4月23日(土)~30日(土)
リアル:4月29日(金)10時~18時/4月30日(土)10時~17時

【主催】ニコニコ超会議実行委員会
【会場】リアル開催:幕張メッセ/ネット開催:ニコニコ公式サイト・総合TOP(https://www.nicovideo.jp/

【ニコニコ超会議 公式サイト】https://chokaigi.jp/
【twitter 公式アカウント】https://twitter.com/chokaigi_PR
【テーマソング】「しろくろましろ」 作詩・作曲:松岡充/歌:「シロクマ」小林幸子×松岡充

 

協賛・出展一覧

【超特別協賛】NTT
【特別協賛】#コンパス
【協賛】JRA日本中央競馬会、スマートニュース、LINE NFT

【カテゴリー協賛】
アンリミテッドパフォーマンスエナジー ZONe、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、

サッポロビール株式会社 濃いめのレモンサワー、一般社団法人日本ネットクリエイター協会(JNCA)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社、マンガート ビームス BEAMS / 株式会社ビームス、三井化学株式会社

【超声優祭2022 協賛】
ディズニープラス

【The VOCALOID Collection ~2022 Spring~協賛】
東武トップツアーズ株式会社、白夜極光

【VTuber Fes Japan 2022 協賛】
株式会社Paidy、#コンパス

【特別出展】
株式会社KADOKAWA、アサヒグループ食品株式会社、沖縄県うるま市、グルメギャラリー、株式会社fingger

【出展】
淡路島洲本市、茨城県、岩手県、きゃら ON!、株式会社崎陽軒、株式会社 K's Factory、ココロパーク株式会社、コスパ、コンペイトウ王国、サンレイ・フーズ、C'BON、芝浦工業大学、株式会社将泰庵、株式会社THINKR、JIN+、精華町、たんや十兵衛、DEZAEGG.COM、天童市、株式会社東京マルイ、株式会社ドミノ・ピザジャパン、株式会社TORASATSU、株式会社ドリームファクトリー、肉の万世、ネスレ日本株式会社、ネットの大学 managara、羽田プロジェクト、PikattoAnime/ピカットアニメ、フェアリーテイル株式会社、ふもっふのおみせ、美作大学、山口県周南市、雪ミクスカイタウン、立命館アジア太平洋大学、和真Palette、NHK 受信料を支払わない国民を守る党、社会民主党

 

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