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『彼岸のオルカ』梶原岳人・熊谷健太郎・小野大輔・岡本信彦インタビュー

聴くanime『彼岸のオルカ』梶原岳人さん・熊谷健太郎さん・小野大輔さん・岡本信彦さんインタビュー|実はシリアスで重いテーマを描いた作品

2022年4月30日にYouTubeやSpotifyなど各プラットフォームで配信がスタートした「彼岸のオルカ」。本作は、音声レーベル「STUDIO koemee」の聴くanime第5弾として、Webクリエイターと豪華声優が集結しました。

作品では、近未来の仄暗い日本が舞台となっており、技術の発展と反比例するかのように急増した「犯罪件数」や「自殺者数」に対し、社会の予知保全活動を行う組織が活躍します。様々な人生が交錯する駅のホームで、様々な事情から人生に絶望し、自殺願望を持つ「対象者」を止めようと、年の差バディが奮闘する姿が描かれています。

「寝る瞬間まで楽しい」をコンセプトに製作され、音声だからこそ目を閉じて、声から直に響く心の機微を楽しめる作品になっています。

難しい題材を扱う本作の、メインキャストを務めているのは梶原岳人さん・熊谷健太郎さん・小野大輔さん・岡本信彦さん。今回は特別に4人にインタビューを実施しました。

それぞれの思う『彼岸のオルカ』の推しポイントやキャラクターについて、存分に語っていただきました!

『彼岸のオルカ』の感想を聞かせてください。

海原風真 役・梶原岳人さん(以下、梶原):シナリオを読んでいて思ったのが、とっても感情の流れや時々の登場人物の気持ちが自然で、かつ作者の先生がしっかり理解されているんだなぁというところでした。

梶原:演じる側としてはそれぞれ言葉の意味とか裏の気持ちとかを考えて理解して自分に落とし込んでとやっていっていたのですが、ここでこのリアクションをしたい!と思った時に実際にシナリオ上でもそうなっていたりして、すごいと思いました。

若音景 役・熊谷健太郎さん(以下、熊谷):一筋縄ではいかない作品だな、と。海と若音の軽妙な会話の楽しさもありながら、心に重くのしかかり苦しくなっていくのを感じました。

熊谷:自分たちにできることに全力で取り組みながらも二人にできることには限界がある。その生々しさがこの作品の魅力でもあるなと思います。すごく難しかったです。

平目佐佑 役・小野大輔さん(以下、小野):スタイリッシュで軽やかに見えて、実はシリアスで重いテーマを描いた作品だと思いました。

葦切深 役・岡本信彦さん(以下、岡本):インターネット界隈の動きがより活発になった気がしていまして。それを考えると、こういうネットの中での書き込みだったりイジメだったりが、どんどん増えていく気がすごくしていて。影響力がデカくなってきたよなと思っていまして。

岡本:メタバースとか言われていますけど、それくらいやっぱりインターネットの力を感じています。ってことはすごいリアルなものなのかなと思いましたね。作品全体が本当にあるかもしれない、実は今も起こっているかもしれないような出来事なのかなと思いながら演じていました。

▼「彼岸のオルカ」PV

『彼岸のオルカ』の推しポイントを教えてください。

梶原:素晴らしいなと思ったのは、聞いている方に情報を伝えすぎないことによって、受け手に必ず考える余地を残しながら物語が進んでいくことですね。

梶原:それは状況であったりとかお話の核の部分とかもそうなのですが、人物の感情も全てを掴ませないというか、想像によって補うことで、あるときハッという発見がある気がしました。

熊谷:明るい作品ではなく、仄暗さもあり生々しい作品だと思います。この世界を生きる人々の痛みがこの作品の魅力なんだなと。

小野:スタイリッシュで軽やかに見えて、実はシリアスで重いところです。

岡本:そうですね、リアリティ溢れる群像劇だと思うんですよね。ただ、見た目にも出てくるとは思うんで、それこそイラストがキーになってくると思うんです。

岡本:影のある、色気のあるタッチがこの作品に共通している部分というか、人間の闇の部分だったり、その闇の部分の心情が妙な色気に繋がったりするのかなとは思いますね。

梶原さんが演じる海原は、芯が強く、積極的に前へ進むキャラクターです。海原を演じるにあたって苦労した点や共感した点はありますか?

梶原:海原くんは過去が壮絶なので演じる上で一筋縄ではいかないな…と思っていました。
きっと背負っているものも大きいし、高校生の年齢であそこまで考えて、いや考えないようにしている部分もあるのかもしれないですが…彼のような行動を取れる人はそういないと思うので自分に落とし込むのに苦労しました。

梶原さんが思う海原の推しポイントはどこでしょう?

梶原:海原くんは大人びてみえて意外とまだティーンの男の子なんだなと感じる部分が後々みえるところがギャップがあってよかったです。

梶原:後半のワカメさんとご飯を共にするシーンとかでは年相応の雰囲気が垣間見えて、たまに見せるそういう子供らしい雰囲気はとっても好きです!

熊谷さんが演じる若音は根が優しく、後悔を抱えていても諦めないキャラクターです。若音を演じるにあたって苦労した点や共感した点はありますか?

熊谷:トラウマ、心の傷が癒えたわけではなく、背負い、向き合い、未だ傷つきながら日々職務を全うする若音には共感というよりも尊敬が強いです。

熊谷:苦労した点は、少しだけ関西弁にチャレンジしております……。難しかったです……。

熊谷さんが思う若音の推しポイントはどこでしょう?

熊谷:弱さかなと思います。それを見せてくれる人間臭さが好きです。

小野さんが演じる平目は忖度のない物言いで癖の強いキャラクターです。平目を演じるにあたって苦労した点や共感した点はありますか?

小野:収録にあたっての設定資料にも「癖が強い」という記述があったのですが、演じる僕自身はまったくそう感じませんでした。過去を捨て、今を達観し、淡々と日常をおくる大人の男という印象です。

小野さんが思う平目の推しポイントはどこでしょう?

小野:頭脳明晰。主張しない。仕事をきっちりこなす。さりげなく若手の背中を押す。「出来る男」です。こんな大人でありたい。

岡本さんが演じる葦切は、過去の予想外の出来事から、心が混沌としてしまったキャラクターです。葦切を演じるにあたって、苦労した点や共感した点はありますか?

岡本:こういうキャラクターというのは、役者としては楽しいキャラクターです。一番人間味が溢れてるっちゃ溢れているので。やっぱり自分の弱さを隠す行動によって、いろんな物語やドラマが生まれてしまうというのは、どの人間にも存在している気がします。

岡本:それを腹を割ってドラマの中で吐き出せるキャラというのは、なかなかいないというか、普通実生活だとここまで吐き出せないというか。それができるというのは楽しいキャラクターなのかなと思いますね。

岡本さんが思う葦切の推しポイントはどこでしょう?

岡本:そうですね。元々は普通の真面目な子だったにも関わらず、ひょんなことから派手なグループとつるめるようになったというのは、相当な努力をしたと思うんですよ。めちゃくちゃ努力してますよ。

▼主題歌「半端者」Kedarui ミュージックビデオ

では最後に、応援してくれているファンへメッセージをお願いします。

梶原:『彼岸のオルカ』とっても深くてたくさん考えることのできる作品です。なにか皆さんの心に届くものがあればいいと思います。でも僕が言葉を並べてもきっとそれ以上のものは感じてもらわないと分からないことばかりだと思うので!笑

梶原:実際に手に取って聴いていただきたい!これに尽きます!よろしくお願いいたします!

熊谷:この『彼岸のオルカ』という作品は演じていてものすごくエネルギーを吸い取られるような作品でした。もしかしたら、お聞きいただく皆様のエネルギーも削られていくかもしれません。

熊谷:人間の命、最後の時間とそこに至るまでの痛みに向き合いもがく彼らの生き方をどうぞよろしくお願いいたします。

小野:まだはじまったばかり。みなさんの応援がこれからの「彼岸のオルカ」をつくります。よろしくお願い申し上げます。

岡本:新しい試みということで『彼岸のオルカ』がリリースされます。きっと、前情報なく手に取る方がほとんどにはなると思うんです。

岡本:忙しいかもしれないですけど、1回聴いてみていただきつつ、1回体験してもらってから、判断してもらいたいなという感じですね。はじめの一歩が出せない方が、やっぱり最近は多い気がしていて。ハラハラドキドキは最終的にはすると思うので、是非楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。

聴くanime『彼岸のオルカ』作品概要

あらすじ
舞台は今から二十数年後の日本。そこには今よりどこか仄暗い社会が広がっていた。技術の発展と反比例するかのように急増した「犯罪件数」、そして「自殺者数」。
警察ではまかないきれない社会の予知保全活動を行う“名もなき組織”、通称「マーリントラウト」に所属する若音景は、アルバイトの海原風真と、最新鋭の技術で吸い上げられたデータを元に「自殺願望者」の現れる先で息をひそめる日々を過ごす。
彼らの目的は一見すれば「自殺を止める」ことに他ならないが――顔の見えない人間たちに警察の真似事だと揶揄されながら、どこか気だるげな二人は組織内でもぶっちぎりの「自殺抑止率」を誇っていた。
アンバランスなバディは今日も駅のホームに立つ。目の前の列車を見送りながら。

配信/販売
■聴くanime「彼岸のオルカ」

YouTubeやSpotify、ピッコマなど各プラットフォームで配信中
毎週土日0時~“真夜中”に更新/特別期間限定!全話配信

一足早く前編を聞ける!「彼岸のオルカ side A」発売! ポケドラ限定特典アリ!
>>ポケットドラマCD(ポケドラ)はコチラ☆

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Spotify【聴くanime】彼岸のオルカ

クリエイター
Scenario:藍江紺
Character Design & Illustration:つもい
Music & Vocal:Kedarui
Movie & Character Design:ヤスタツ

キャスト
CAST:梶原岳人、熊谷健太郎、小野大輔、岡本信彦、開道結子、夏陽りんこ、井上優、牧拓実、中川真由美、合田明日佳、宮沢天、安芸此葉、土屋亜有子、藤原夏姫、山本悠貴、平野隼人、ほか

■主題歌「半端者」Kedarui

各音楽配信サービスで発売中!
主題歌「半端者」Kedarui

『彼岸のオルカ side A』

※本編「#0~#10」・予告「非番のオルカ★」をイッキ聞きできるトラック順で収録!
CAST:梶原岳人、熊谷健太郎、小野大輔、岡本信彦、開道結子、夏陽りんこ、井上優、牧拓実、中川真由美、合田明日佳、宮沢天、安芸此葉、土屋亜有子、藤原夏姫、山本悠貴、平野隼人 ほか
発売日:2022年5月7日(土)
仕様:デジタル販売
定価:3,850円(本体3,500円+税)
発売元:株式会社KADOKAWA

©STUDIOkoemee/KADOKAWA2022

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