2ページ目：『よう実』のポイントシステムを図解で振り返り、第2期を楽しもう

　
夏休み、学校行事の一環で豪華客船でバカンスを楽しんでいた生徒たちは、特別試験を強いられます。それは無人島で1週間、集団生活をするというもの。最低限の物資のみ用意され、その他必要なものは、クラスごとに支給される試験専用の300SPtを使って購入できます。
　
試験終了後に残ったSポイントはそのままCPtに加算。さらに、島の各地にあるスポットを占有したり、試験の最後に各クラスが定めたリーダーを当てるとBPt（ボーナスポイント）がもらえます。いかにSポイントを残したうえで試験をクリアするか、そしてBPtを多く獲得するか。クラスの団結力や中心人物の統率力が重要になるこの試験に、どのように挑んでいくのかが見どころです。
　
水源のスポットを占有したDクラス。そんな中、一人でいるCクラスの伊吹澪に遭遇し、Dクラスのベースキャンプに連れていくことにします。浜辺で豪遊していたCクラスは、試験半ばで全員リタイア。早い段階で伊吹がリーダーを探るスパイだと見破った綾小路は、龍園が島に潜んでいると確信します。
　

▲スパイだった伊吹澪（CV：小松未可子）。しかし知らぬ間に綾小路の思惑通りに行動させられていて……。
　

Dクラスがポイント数1位！　綾小路の機転と洞察力が光る

　
伊吹の行動を逆手に取り、綾小路はBPt獲得の戦略をスポットの占有からリーダーの判別に切り替えます。試験の結果、Aクラスは120Pt、Bクラスは140Pt、Cクラスは0Pt、Dクラスは225Ptで、Dクラスが1位に！　2名のリタイア者を出し、スパイの潜入によりリーダーがバレてしまったDクラスがなぜ1位になったのか！？　その要因はDクラスのリーダーは“当てられていない”から。綾小路が堀北の体調不良に気づきタイミングを見計らってリタイアさせ、“正当な理由により”リーダーを交代したからでした。
　
▽各クラスのポイント結果

試練3：優待者をみんなで当てる？グループを裏切る？　特別試験をクリアせよ

　
無人島の試験が終わったのも束の間、新たな特別試験が始まります。4クラスを太陽惑星になぞらえた8つのグループに分け、グループ内で行動し合否もグループごとに判定される。1グループ14名、その中から1人学校から優待者が選ばれ、グループでディスカッションをしながら誰が優待者なのかを探っていくというもの。
　
結果は4パターン。優待者を共有しグループ全員で正解するか、優待者が正体を隠しきり1人勝ちするか、それとも試験終了を待たずして裏切り者が回答するか。優待者をどう扱うか次第、と言う綾小路はどのように勝ちを導いたのでしょうか。
　
綾小路が属する火星グループの優待者は同じクラスの軽井沢恵。それに気づいた綾小路はスマホを交換し、別人が優待者のふりをする作戦を実行。その結果、誰かが裏切って回答し不正解に……。この“優待者の選定”の法則にいち早く気づいた龍園率いるCクラスも100CPtを獲得します。
　

今後のDクラスを昇格させるために、軽井沢恵を手駒にする

　
綾小路は今後のDクラスの結束に軽井沢が要となる可能性があると判断し、彼女を仲間に引き入れることに。Cクラスの女子からいじめられていることを利用し、今後自分が助けてやるから協力するよう交換条件を提示します。今までになく非情な行動をとった綾小路。第1期の終わりに彼が心の中でつぶやいたセリフを物語っていました。

そうして軽井沢を手駒にした綾小路は、メールで指示を出しながら都合のいいように行動させ、思い通りの方向に事を運んでいきます。
　

▲いじめにトラウマがある軽井沢恵（CV：竹達彩奈）。自分の身を守るため、平田に彼氏のふりを依頼。
　

「ポイントで買えないものはない」この言葉の真意とは

　
各自が保有するPPtをどう使うかは自由。そしてそのポイントの使い方こそ、己の実力が測れるということ。各クラスのキレ者たちはクラスでリーダー的地位を担い、担任に認められ、自らの価値を高めていきます。
　
物語の冒頭で担任が「あらゆるものをポイントで買える」と言ったとおり、綾小路は過去問やテストの点数、SIMカードのロック解除方法などをポイントで購入しています。一見「いけないことなのでは？」と思われる行動も、この学校ではルール上問題ないのです。そして究極、“ある権利”すらポイントで買えてしまうんです！
　
綾小路に引けをとらない、他クラスの策士に注目してみましょう。
　

Dクラスの大きな壁――Cクラスのリーダー、龍園翔

Dクラスが昇格するにあたり、大きく立ちはだかる存在、龍園翔（CV：水中雅章）。試験の根本をすぐに理解し、楽に高ポイントを獲得する策を思いつくキレ者。努力は嫌いというわりに、無人島での特別試験では、勝利への執念と努力を感じました。
　
Aクラスの葛城と共闘し、200SPt相当分の物品と他クラスのリーダーの情報を渡す代わりに、「Aクラス全員が、龍園が卒業するまで毎月20000PPtを譲渡する」という契約を結びます。なんと、毎月何十万ものポイントが流れてくる契約！　龍園は最初からこれが目的だったのです。
　
第2期のキービジュアルにもなっている龍園が、Dクラスに今後どのような罠を仕掛けてくるのか、目が離せません！
　

敵か味方か――Bクラスのリーダー、一之瀬帆波

みんなに好かれるBクラスのリーダー的存在、一之瀬帆波（CV：東山奈央）。Dクラスとは協力関係にあり、綾小路に借りがあるからと、色々協力してくれます。PPtを200万以上も保有していて、「好きなクラスに上がる権利もポイントで買える」ことを知っていました。彼女がAクラスに上がりたい理由は……？　今のところ裏表のない彼女の真の目的は何なのでしょうか。
　

おわりに

　
第1期の最後、綾小路の「すべての人間は道具でしかない。この世は勝つことがすべてだ。最後に俺が勝ってさえいればいい」というセリフ。物事に無関心だった彼の本心が見えた瞬間に、私の心が震えました。綾小路がどうしてこの学校に入ったのか、入試で70点をキープして入学した理由とは。まだまだ謎がいっぱいの『よう実』に、楽しさの期待しかありません！
　
そして第2期から登場する新キャラ、次期生徒会長候補の2‐A南雲雅（CV：斉藤壮馬）と、1‐Cの読書が好きな椎名ひより（CV：高橋李依）が綾小路とどう絡んでくるのか。今後の展開も気になるところです。
　
アニメでは1年生編までが描かれるとのこと。原作小説は2年生編第7巻まで発売中。学校に新たな波乱を呼びそうな個性的な面々の新1年生達が登場しています。続きが気になる人は、原作小説やコミカライズをチェックしてみてくださいね。
　