音楽
10/5発売 上田麗奈ミニアルバム「Atrium」インタビュー

上田麗奈さん2ndミニアルバム「Atrium」10月5日発売記念インタビュー! アルバムごとに1つの季節を描いてきた「四季シリーズ」最終章にして、自身にとっての「集大成」と言える今回の内容とは……?

ORESAMA作「金魚姫」では2曲を合体!? 小島英也さんの手腕と、ぽんさんの絶妙な歌詞に注目!

――3曲目「金魚姫」は、ORESAMAのお2人による作詞作曲ですね。

上田:お2人とは「ランティス祭り2019」で同じ日に出演させていただいた時、バスの中で一瞬だけご挨拶させていただいたのが初対面でした。そこから「あまい夢」(1stフルアルバム「Empathy」収録)でぽんさんに作詞を、小島英也さんに作編曲をしていただいて。

ぽんさんの歌詞もいつもステキで、私が提示したものから、うまく汲み取ってくださるんです。この曲も私の若い時……上京してちょっと小慣れてきた時くらいのルンルンとした感じ、海の中を自由に泳いでいるようでありながら、実は金魚鉢のような狭い世界で、自分もちっぽけな存在で……というニュアンスを、絶妙に歌詞に落とし込んでいただきました。

 

――ORESAMAらしい80年代ディスコ&ソウルや、シティポップ感のある軽快なサウンドになっています。

上田:「あまい夢」の時も思いましたが、今回もすごくかわいらしい曲で、歌っていて楽しかったです。

実はこのアルバムは最初、7曲入りの予定だったのですが、「2曲を繋げて1曲にできますか?」という無理なお願いをしたら、お2人がうまくまとめてくださったんです。2コーラス目から雰囲気が変わるのは、それゆえです。

――そうだったんですか!? 小島さんはORESAMAの時も、1曲の中に数曲分のエッセンスが入っていることが珍しくないので、普通に聴いてしまいました(笑)。

上田:1つ目は、1人暮らしを始め、地に足を着けて自立してみたら楽しくて、「ずっとこの世界が続けばいいのに」という幸福感を歌った曲。もう1つは、自分の思うようにできない、お金がなくて思い通りの生活ができないとか、自分でも自分のお芝居が認められなかったり、オーディションになかなか受からないとか、自分の幸福感をさえぎるものに対し、「私は1人でいたい」とリラックスできる空間で殻にこもったような曲。

その2つを1曲にしたのが「金魚姫」です。どちらも1人でいたいという気持ちや、1人の世界が共通したテーマだったので、タイプは違えどまとまりが良く、歌詞も前半と後半で統一感が出たのかなと思っています。

ごめんねが言えない私を、セリフっぽく表現したナンバー「アンダンテ」

――「歩くくらいの速さで」という意味の4曲目「アンダンテ」は、体が軽く揺れるくらいのミディアムナンバーですが、歌い方にはすごくニュアンスが入っていて、エモーショナルに聴こえました。

上田:この曲は「大事な人に対して、ごめんねが言えない曲にしたい」というところから始まりました。セリフを読むような歌い方になりましたが、どのように受け取っていただけるか少し不安でした。

――好きな人への想いを、うまく表現できない女の子のラブソングにも聴こえますね。

上田:そうですね。家族や恋人、友人など、どの関係性でも当てはまるような歌詞を書いてくださって。アレンジも相まって、何とも言えないさじ加減がクセになります。

――「あの日 あのとき こうすればよかった」や「ほんのちょっとだけ素直に なるだけでいいのに」など、悔むような言葉が並んでいますが、最後の「今このままの もやもやじゃ嫌だ」で何かが動き出しそうな兆しも見えます。

上田:終盤でようやく……ですよね(笑)。「もやもやじゃ嫌だ」という想いはあるのに、もやもやをどう扱えば良いか分からなくてなかなか霧を晴らせない。もどかしさを感じる曲になりました。

レコーディングから時間が経って、完成した曲を改めて確認してみると、希望が感じられるように聴こえたので良かったなと思いました。聴いてくださる方の状況によって、受け取り方も、思い浮かべる人もきっと違うと思うので、みなさんの感想をぜひお聞きしたいです。

泣いた後の爽やかさのようなものがある「かえりみち」は、リスニング感もステキな曲

――5曲目の「かえりみち」は少しテンポが上がり、温かさや心地良さを感じました。

上田:大切な人に「ありがとう」を言いたくなる曲にしたかったんです。自分の身近な人と向き合うにあたって、過去その人にしてもらったあることにあまり良くない印象を抱いていたとしても、相手は自分を想ってそれをしてくれた可能性もありますよね。

当時は相手のことを認められず、なんの言葉も紡げなかったりしたけれど、何をもらったかじゃなくどういう気持ちをもらったのかを改めて考えて、ちゃんと感謝を伝えたいなと思って。

「アンダンテ」と同じく相手のことを想っている曲ですが、印象がまるで違っていて、「アンダンテ」はもどかしくて、苦しんでいたけれど、こちらの曲「かえりみち」は、雨上がりの空を新幹線の窓から見ているような、泣いた後の爽やかさがあります。

――「車窓を流れていく無数の雨露が 軌道外れ 自由に散らばって」の部分からは、上京する時や、里帰りからまた東京に戻る時の光景や感情を思い出しました。

上田:私もこの歌詞から同じようなエピソードを感じました。作詞のAnnabelさんご自身も、故郷が遠く離れている方なので、特別な想いや実体験があるのかなと思いながら、歌詞を読み込みました。

何も考えずに聴くこともできるし、考えながら聴くこともできる、これもまた絶妙な曲ですよね。

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