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秋アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』山下大輝&鳥海浩輔インタビュー

レース3日目の収録はより過酷に!? エネルギーを使い切る覚悟――秋アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』小野田坂道役・山下大輝さん&今泉俊輔役・鳥海浩輔さんインタビュー

分散収録でいないキャラの声も自然と耳に。レース3日目で収録面でもハードに!?

――シリーズで初めての分散収録だと思いますが、コミュニケーションをとったり、お芝居をする上で難しかった点はありますか?

山下:それはほとんどなくて。4期まで一緒に収録していたので、みんなの声が自然と聴こえてくるんです。

鳥海:しっかり絡みがある人同士では一緒に収録させていただいていたので、現場での緊張感や盛り上がりは共有できました。でも別収録になった人のお芝居も想像できるんですよね。「ここまでやってくるんだろ?」みたいな。全力な感じを「かぶせて、かぶせて」というやり取りはここまでずっとやってきたので。

また、今期から新しいキャストが加入することもなかったので、自然とイメージをみんなで共有できていたと思います。実際、「この人がここまでやっているんで、こうやってください」という指示もなかったし。それぞれが持てる力を振り絞れば、今まで通り、一緒に録っていた時と同じものができるんじゃないかなと。手を抜いたらバレますけど(笑)。

山下:手を抜く人が絶対にいない現場ですよね。

鳥海:「この収録の後には他の仕事は入れないで」という人もいたくらいですから。この収録をした後は何も残らないから使い物にならなくなってしまうので。

山下:皆さん、エネルギーをこの収録で使い切るつもりで来てらっしゃるし。

鳥海:それに現場にいる3~4人のシーンだけを収録するため、以前よりも隙間がなく、短い時間で終わるけど、逆に自分が出てないシーンがないから休む間もなく、ずっと全力なので、より過酷になっている気がします。勢いで温まっているうちに、みたいな。だから今まで以上に濃密な時間になっています。

山下:休憩がないから整える時間もなく。叫んだシーンでAパートが終わったとしたら、「では叫んだところから行きます」と(笑)。

鳥海:更に「はあはあ」という呼吸音は別に録ったりするし。今までは他の人の直しを待つ時間が「はあはあ」タイムだったけど……。

――3日目はドラマティックで、レースも激しさを増すので、収録もよりハードになったのでは?

鳥海:本来は2クール目あたりからリタイアしたりして、人数が減っていくのに、5期では収録が始まったばかりなのに……。4人までしかブースに入れない状況でしたが、総北としては割と一緒に収録できたかも。別録りだった時も先に録っていれば、声を聞きながら収録できたし、順番を待つ間にモニターからお芝居を聞くことができたのでテンション感も共有することができました。

山下:青八木さんは鏑木君とのつながりと手嶋さんとのつながりが強いので、一緒に録らせたいという部分があったのかもしれませんね。鏑木君から青八木さんへの想いが伝わるシーンもあって、チーム総北っぽいなと思いました。箱学とはチームのつながり方が違うなとも改めて感じたし、3日目ではその対比がより濃く表現されているなと。

坂道と今泉、そして鳴子の3人のつながりはオンリーワン!

――ここまで演じてきた中で坂道と今泉の関係性の変化を感じた点はありますか?

鳥海:表面上の関係性はあまり変わっていないし、1年生同士で、同じチームになってからしっかりとした信頼関係はできている気がします。でも今泉はツンデレなので、坂道君がすごく頑張ると急に「坂道」と名前呼びになったり(笑)。今まで一緒にやってきた中で築いてきた関係性は2年生になっても変わっていないと思います。でも今泉はだいぶ素直になってきましたね。レース中に本音を言うようになって。

山下:ストレートにほめてくれるシーンもあって。

鳥海:「すごいよ! お前!」って(笑)。仲間に対しての意識は変わってきて、トゲがとれてきたかなと思います。

山下:確かに。今泉君は鳴子君といつも言い合いしていますが、鳴子君に対しても認めた上で鼓舞している気がします。

鳥海:チームのカラーともいえる「1人じゃない感」は、みんなに対してあるし、それぞれのチームメイトとのつながりは内面の部分でより深くつながっていると思います。日常ではいつもと同じですから。『トムとジェリー』のような今泉と鳴子を、坂道が見ながらあわあわしているという構図で(笑)。

山下:1年生の時から変わらない3人と、成長している3人という構図が描かれているので、このつながりは強いなと感じます。坂道と今泉君だけでなく、鳴子君含めた3人のつながりはオンリーワンだなと思っています。

――お互いのキャラに魅力を感じる点を挙げるとすれば?

鳥海:坂道君は魅力しかありません。絶対的な強者であり、勝者ですから。

山下:任務を与えられると本当に強いんですよね。

鳥海:今泉から見る坂道君と同じで、ものすごく頼りにしていますし、チームの4番打者であり、彼がいれば何とかなると思える存在じゃないかなと。1年生の時の坂道君には「期待」の意味が大きかったけど、今では期待ではなく、「やってもらわないと困る」くらいの。プロ野球でいえば、巨人の岡本和真選手みたいな。最初は若くして4番を任されて、みんなに助けてもらっていたけど、今では主砲としてどっしり構えていて。

山下:それだけ坂道が成長したということですかね?

鳥海:ここまでの間に、手嶋さんや鳴子君、今泉にも、完全に「エースとして任せる」と感じさせるセリフが増えているし。

山下:僕は今泉君に対してそう思っています。坂道は仲間が第一で、自分以外の誰かのために頑張らなきゃというタイプですが、今泉君の頑張りを見ているからこそ、「もっと自分も頑張らなきゃ」と思わせてくれるし、力をもらえて。ちょっとしたタイミングで後押ししてくれる、きっかけになることも特にこの3日目では多くて。

だから今泉君にずっと横にいてほしいなと坂道も思っているのではないでしょうか。状況の中で選択を迫られることが多いし、「今泉君がいなければこの選択はできなかっただろうな」という場面も多くて。この2人のつながりは大事であり、坂道の100%の力を引き出してくれる存在です。当初、全力でぶつかったからこその信頼感も垣間見えて、3日目はそれがすごく凝縮されているなと思いました。

 

(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル05製作委員会
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