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アニメ『うる星やつら』諸星あたる役・神谷浩史さんインタビュー

アニメ『うる星やつら』諸星あたる役・神谷浩史さんインタビュー|僕が子供の頃に楽しみにしていたように、みんなを毎週楽しい気持ちにさせる30分間がやってきます

 

大先輩である古川さんへのリスペクトと神谷さん自身が演じるあたるへのこだわり

――古川登志夫さんからのコメントで神谷さんのあたるを楽しみにしているというものがありましたが、ご覧になっていかがでしたか?

神谷:僕自身も古川さんのお芝居が大好きなので、当然のことながら下手なことはできないです。ですが今回のアニメに古川さんがあたるの父親役として出演してくださるということで、その時点でありがたいと同時に認めてもらえているという感覚がありました。

古川さんは諸星あたるというあそこまでいい加減な少年を演じ切っていますが、ご自身はそういうところが微塵もない方なんです。そのギャップにいつも驚かされるのですが、そんな古川さんが演じられた役を、この機会に僕の体を通してやることはプレッシャー以外の何物でもありません。

ですが、僕自身凄く好きで憧れを抱いていた作品、しかもその主人公を演じられるということは、そのプレッシャーがあったとしてもとてつもない多幸感がありました。そのプレッシャーと幸福がないまぜになっていますが、今は両方ともポジティブな気持ちとして昇華できています。

また、他の作品で共演したり実際にお話しさせていただく中で僕の存在を認識してくださっている感覚もあって、ある程度の年齢でここまでキャリアを重ねてきたことも尊重してくださっています。ひとりひとりの演技論が確立している中で言及することはないので、自由に演じればいいという言葉も頂戴しました。

だからその言葉通りに、僕が原作から得た楽しい時間をみんなに提供することを念頭において新しいあたるを作っていけたらと思っています!


 

――ここまでのお話で、本当にこの作品へかける熱量を感じました。そんな大ファンである神谷さんが、これから『うる星やつら』を知るみなさんにお勧めする魅力はなんでしょうか?

神谷:多分、僕やそこから+10歳くらいの年代の人には、『うる星やつら』やラムちゃんに人生を狂わされた人がかなりいると思うんです。それくらい影響力の強い作品が再度アニメ化を果たすという時点で、視聴しても損はしないと思います。昭和のおじさんたちはこういうのが好きだったんだって思うかもしれないけれど、見てくれたら何でもいいですね。

アフレコは着々と進んでいるのですが、毎回僕や他のキャストさんたちはみんな「今回も楽しかった!」って言って帰るんです。そういうところも含めてみんなこの作品が好きで、それは原作の魅力に取りつかれているからだと思うんです。僕は原体験として持っているけれど、そうじゃない人たちも関わっている。それを考えるとやっぱりこの作品には抗えない魅力が確実にあります。

今回のアニメはそういうものをリアルタイムに体感できるチャンスです。現在進行形で毎週1話ずつ楽しめる新しいコンテンツとしてみなさんにお届けできる、それは幸せなことだと思っています。この感覚の何分の一かでも味わってもらえたら嬉しいです。
 

――ご自身が演じる諸星あたるの魅力はどこだとお考えですか?

神谷:今でこそ少なからず存在していますが、当時としてはあそこまでいい加減なキャラクターってそんなにいなかったと思うんです。なおかつそんなキャラクターを主人公に据えることは考えにくい。いい加減と女好きの両方を兼ね備え、たまに真面目なところもあるといのがあたるの本質だと思っています。

やっぱり本来は主人公には向かないんですよね。ありとあらゆる不運に見舞われても次のコマではケロっとしている超人的な体力と回復力、めげなさについては主人公そのものですけれど。ですが根っこの性格のいい加減さは珍しいです。それをなぜか魅力に感じられるという部分が、彼が主人公たる所以なんだと思います。

そこがなぜ魅力的なのか僕が理解できるのは、これから演じ続けていく上でになっていくんじゃないかと。原作を読んでいて感じたのはあたるも『うる星やつら』の世界を楽しませてくれるキャラクターのひとりであって、その中でも特に頑張っているという印象だったので。

そういう風にあたるというキャラクターを受け止めていたので、それがなぜ魅力的なのかなんて考えたことも無かったんです。なおかつ今はその作品の主役である彼を演じている以上、そこは深く考えないようにもしています。それが僕のスタンスなんです。

自分の演じるキャラクターの魅力みたいなところがわかってしまうと、僕はそこをあざとく演じてしまう部分があるので。だからそこはなるべく考えないようにして、あたるというキャラクターが一番面白くなる事を目標にアフレコに臨んでいます。


 

――最後に、放送を楽しみにしているファンのみなさんへのメッセージをお願いします。

神谷:もう楽しみに待っていてくださいとしか言いようがないです。リアルタイムで楽しんでいた世代の方々はもちろんですが、そうでない人たちにとっても名前だけは聞いいたことがある……みたいな人は多いのではないでしょうか。

高橋留美子先生は過去にとてつもないムーブメントを作りながらも、いまだに連載作品を持っている。しかも過去作は全てアニメ化を果たしているような作家です。今年はその中でもとりわけ人気の高い作品をもう一度アニメ化するという、記念すべきタイミングなんです。

僕が子供の頃から週刊連載を持っていて、現在もそれを続けているような方は多分この世にいないんですよ。その事実をみんなもう当たり前のように受け止めているけれど、そんな方は多分もう現れないと思います。それほどまでの人物が今の地位に上り詰め世間に認められることになった作品なので、ぜひ今のタイミングで見て欲しいと思っています。


 
スタッフのみなさんもその偉大さを痛感している人たちが集っているので、下手なものは絶対に出してこないハズです。アフレコをやっていて僕も手ごたえを感じています。
 
僕が子供の頃に楽しみにしていたように、みんなを毎週楽しい気持ちにさせる30分間がやってきますので、ぜひ楽しみにしていてください!
 

――ありがとうございました!

 

TVアニメ「うる星やつら」作品情報

イントロダクション

「でもうちは、やっぱりダーリンが、好きだっちゃ。」

地球“最凶”の高校生・諸星あたると、宇宙から舞い降りた“鬼っ娘”美少女ラム。二人の出会いからすべてが始まった…!

今なお第一線で活躍する高橋留美子のデビュー連載「うる星やつら」。小学館創業100周年を記念し、選び抜かれた原作エピソードを4クールに渡ってテレビアニメ化!(第1期2022年放送予定)

監督は「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」を手掛けた髙橋秀弥・木村泰大、シリーズ構成に「はたらく細胞」の柿原優子、キャラクターデザインに「おそ松さん」「映像研には手を出すな!」の浅野直之、アニメーション制作は「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ、「炎炎ノ消防隊」のdavid productionが担当。そして、主人公の“ダーリン”こと諸星あたると、ヒロイン・ラムという稀代のカップル役を神谷浩史と上坂すみれが演じる。

大胆不敵、恋にも全力、でもどこか切なくて…あたるとラムのボーイ・ミーツ・ガールを、銀河中から集結するキャラクターたちが彩るラブコメディ。

目を見て「好き」と言えない今だからこそ届けたい。
ゴージャスでタフ、クレイジーな“やつら”の青春がかけめぐる!

放送情報

2022年10月13日よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて毎週木曜24時55分~放送開始
※放送時間は予告なく変更になる可能性がございます。
第1期:2022年10月より2クール放送

配信情報

10月14日(金)12:00より順次配信スタート

■見放題配信
Amazon Prime Video/dアニメストア/Disney+(ディズニープラス)/dTV/FOD/J:COMオンデマンド/milplus/NETFLIX/U-NEXT/WOWOWオンデマンド/アニメ放題/バンダイチャンネル/ひかりTV

■最新話期間限定 無料配信
GYAO!

■都度課金
Amazon Prime Video/DMM.com/Google Play/GYAO!ストア/HAPPY!動画/J:COMオンデマンドmilplus /music.jp/Rakuten TV/YouTube(レンタル)/バンダイチャンネル/ひかりTV/ビデオマーケット/ムービーフルPlus

原作

高橋留美子「うる星やつら」(小学館 少年サンデーコミックス 刊)

スタッフ

監督:髙橋秀弥 木村泰大
シリーズディレクター:亀井隆広
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:浅野直之
サブキャラクターデザイン:高村和宏 みき尾
メカニックデザイン:JNTHED 曽野由大
プロップデザイン:ヒラタリョウ
美術設定:青木 薫
美術監督:野村正信
色彩設計:中村絢郁
CGディレクター:大島寛治
撮影監督:長田雄一郎
編集:廣瀬清志
音楽:横山 克
音響監督:岩浪美和
アニメーション制作:david production

音楽

オープニング・テーマ:MAISONdes「アイウエ feat. 美波, SAKURAmoti」(Sony Music Labels Inc.)
エンディング・テーマ:MAISONdes「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ」(Sony Music Labels Inc.)

キャスト

諸星あたる:神谷浩史
ラム:上坂すみれ
三宅しのぶ:内田真礼
面堂終太郎:宮野真守
錯乱坊:高木 渉
サクラ:沢城みゆき
ラン:花澤香菜
レイ:小西克幸
おユキ:早見沙織
弁天:石上静香
クラマ姫:水樹奈々
温泉マーク:三宅健太
尾津乃つばめ:櫻井孝宏
面堂了子:井上麻里奈

公式サイト
公式ツイッター(@uy_allstars)

原作情報

■小学館文庫『うる星やつら』
著:高橋留美子
全18巻好評発売中
ウェブコミック配信サイト「サンデーうぇぶり」でも配信中

■復刻BOX
全4ボックスが10/12より4ヶ月連続で発売開始

(C)高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会
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