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TVシリーズ『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』中島美嘉インタビュー

三浦建太郎先生が『ベルセルク』を描き始めた時の感情を思い浮かべながら2番の歌詞を考えました――『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』ED主題歌 中島美嘉インタビュー

映画三部作『ベルセルク 黄金時代篇』の公開から10年。TVシリーズ『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』として、鷹の団の、あの輝かしい時代が再び語られていく。

原作は言わずとしれた三浦建太郎による同名コミック。2022年6月時点で全世界累計発行部数5,000万部(紙+電子)突破する、世界で愛され続けるダークファンタジーが、STUDIO4℃による鮮烈な映像表現でアニメーションとして描き出される。メモリアルエディションでは映画版では描かれなかった「夢のかがり火」など原作珠玉の名シーンが追加され、毎週土曜日24:30~好評放送中だ。

アニメイトタイムズでは、かつての制作秘話、新規シーンへのこだわりなど作品に込めた想いをスタッフ&キャストが語り明かす連載インタビューを実施中。第7回は、エンディングテーマ「Wish」を歌唱する歌姫・中島美嘉の単独インタビューをお届けする。

なお、11月2日(水)に「Wish」を表題に掲げたシングルがリリース。カップリング「Mirage with Shiro SAGISU」は、中島が作詞を担当し、同作の音楽担当でもある鷺巣詩郎が作曲と編曲を手がけている。

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ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION
己の剣だけを信じてきた。友も家族も帰る故郷もない──孤独な剣士ガッツは、百年戦争に揺れる地を傭兵として渡り歩いていた。身の丈を超える長大な剣を自在に操り、強大な敵をいとも簡単に倒すガッツ。そんな彼に目をつけたのが、傭兵集団“鷹の団”を率いるグリフィス。美しい姿からは想像もつかない統率力を持ち、大いなる野望を秘めたグリフィスは、自らの夢を叶えるためにガッツを決闘で制し、鷹の団に引き入れる。数々の激戦を共にくぐり抜けるうちに、信頼で結ばれていく仲間たち。なかでもグリフィスとガッツの絆は、今や特別なものとなっていた。やがて鷹の団はミッドランド王国の正規軍にのし上がるが、それはグリフィスの目指す頂点へのはじめの一歩にすぎなかった。一方ガッツは、グリフィスの「夢」に取り込まれ剣を振り回すだけの人生に疑問を抱き始める。だが、ガッツはまだ知らない。果てなき夢が二人に与えた、恐るべき宿命を──。作品名ベルセルク黄金時代篇MEMORIALEDITION放送形態TVアニメシリーズベルセルクスケジュール2022年10月1日(土)~2022年12月24日(土)TOKYOMXほか話数全13話キャストガッツ:岩永洋昭グリフィス:櫻井孝宏キャスカ:行成とあジュドー:梶裕貴リッケルト...

ガッツの孤高の姿に惹かれて

――『ベルセルク』は長年ファンの方に愛されている作品ですが、オファーをもらったときはどのような印象がありましたか?

中島美嘉さん(以下、中島):お話自体は結構前にいただいていたんです。その段階で作品を読みはじめて。その後、少し時間が空いて「そろそろ制作をはじめてもいいですよ」というご連絡をいただきました。ありがたいことに、自分で歌詞を書かせてもらえることになったのですが、温める時間があったのでスムーズに言葉にすることができましたね。

――原作を読まれた印象はいかがでしたか?

中島:他の作品もそうなんですけども、原作を読み込みすぎてしまうと気持ちが入りすぎてしまうんです。客観的に見えなくなってしまい、気持ちが追いつかなくなってしまうんですよね。だから敢えてあまり原作を読まないようにして、作品制作が一段落したあとに落ち着いて読む、というパターンが多くて。寄り添い方は他の方と少し違うのかもしれません。

でも今回はプロデューサーから「4巻(※『黄金時代篇』のスタート)から更にすごい展開ことになるよ」と聞いていたので、まずはそこまで読んでみようと。実際に読んでみたら、私はむしろ、3巻までに物語の全てが凝縮されているような気がしました。プラス、作者の三浦建太郎先生の意思も入っていて。そこまで読んだところですぐに歌詞を書いたんです。

『ベルセルク』の物語、三浦先生が……上から見ているかのような気持ち、ファンの気持ち。浮かんできた言葉を思うままに綴りました。

――そうしたら、中島さん自身は『ベルセルク』の世界観にはすぐに没入されたのでしょうか。

中島:そうですね。言葉にしがたいのですが……自分の気持ちのどこかに当てはまれば、どんなタイプの作品でも好きになるんですよ。

――そういう意味では『ベルセルク』は中島さんのどんな心境に当てはまったのでしょうか?

中島:ガッツの立ち姿が好きなんですよね。ガッツの立ち姿を見たとき、直感的に「あ、分かった」と思ったんです。グリフィスも貴公子のようで凛としていて惹かれるものはあったんですけど、なんでガッツはこんなにも強そうなのに悲しそうなんだろうって。それが自分の中で印象に残ってしまって。後ほど詳しくお話しますが、カップリングの「Mirage with Shiro SAGISU」もガッツの存在の痛み、切なさを乗せています。

――それだけ中島さんにとって大きなキャラクターだったんですね。確かにガッツはあれだけ鍛え上げられた肉体を持っているにも関わらず、どこか孤独な印象があります。

中島:そう、そうなんですよね。漫画家さんって、お話はもちろんですけども、絵にいちばん命を込められていると思うんです。絵を見るといちばんわかるものがあるので、絵を見たときの印象は大切にしています。

中島さんの漫画・アニメの思い出

――少し話がそれてしまうのですが、アニメイトタイムズでお話をうかがうのははじめてなので、中島さんの好きなアニメや漫画についてもおうかがいできたらなと思うのですが、どうでしょう?

中島:改めて聞かれるとなんだろう〜!(笑) 好き嫌いがあまりなく、読んで面白ければ全て読むんです。矢沢あい先生の作品はもちろん全て好きですね。あと『クローズ』シリーズが好きで。髙橋ヒロシ先生に知り合いづてに私が大ファンであることが伝わっていたようで。ある時『WORST』(7巻の一幕に)の壁の「◯◯参上!」とか書いてある中に「中島美嘉参上!」って描いてあったんです。「こんなことある!?」って(笑)。私があるインタビューで「壁にお名前を描いていただけたらうれしい」とポロッと言ってしまったことがあって、それを見てくださったようなんです。夢を叶えてくださって、すっごくうれしかったです。しかもそのあと、私の好きなキャラクターとサインを描いた色紙もくださって。うちには、龍信と、春道と、NANAの色紙が並んでいるんです。このお話を明かしてしまうとうちに誰か入ってくるんじゃないかなと少し心配なのですが(苦笑)。

――それはすごい……!

中島:これって普通のことじゃないよなと(笑)。矢沢先生がすごく粋なことをしてくださって、NANAから私へのメッセージを書いてくれたんです。その3つが並んでいるので、すごくありがたいことです。もう金庫入れておきますね(笑)。

――(笑)。ギャグものとかも読むんでしょうか?

中島:シュールなものは好きです。あと、漫画ではないんですけど『絶対に使わない英会話』が好きなんですよ。絶対に使わないのに買っちゃったんですよ(笑)。

――私もSNSで一部を見かけて笑ってしまいました(笑)。

中島:そうそう、それで知ったんだと思います! 全部見てみたいと思って。ページをめくってもめくっても、全然使わない英語が出てきて。家で時間があるときに見てしまいますね(笑)。

(C)三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS
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