冬アニメ『Buddy Daddies』来栖一騎役豊永利行さん×諏訪零役内山昂輝さんが演じる相棒（バディ）役、コミカルでリアルなさじ加減とは？／インタビュー

「もっと自由に！」コメディ要素に面食らう⁉︎

――オーディションとのことですが、当時の様子を教えてください。

内山：たしか豊永さんは「もっと自由にやってください」って言われてたんですよね？

豊永：そうそう、一騎役はテープオーディションとスタジオオーディションがあって。スタジオオーディション時から、「もっと自由に！　もっと遊んで！」と言われましたね。

――初期はもっとコメディ要素が控えめでしたか？

内山：初期はというよりか、オーディション段階でもらった資料にあった、零の設定や台詞は殺し屋要素が強くて。いざアフレコが始まると、コメディシーンも多くて面食らいましたね。もちろん殺し屋のストーリーもベースとして展開されていきますが、ミリのドラマがとにかく濃かったですね。

豊永：そこからキャラクター設定の陽気さをもっと出して良いんだ！　とわかり、水を得た魚のように（笑）。でも当時は、個人的にふざけすぎかなと感じるアプローチだったので、落ちたなと思っていました（笑）。

――共演が多く安定感のあるおふたりですが、お互いが相棒だとわかった時はいかがですか？

内山：豊永さんはコメディもシリアスも出来るし、大きな表現から小さく繊細な表現まで幅も広くとれる、多彩な方なので共演者として安心感がありますね。

豊永：またかよ！と思いましたけど（笑）。僕も全く不安はなくて、一騎に引っ張られつつ振り回される零の絶妙なリアクション度合いをうっちーは選択できる人なので、現場も楽しみでした。

豊永：零よりも（海坂）ミリ役の木野日菜さんとどう掛け合おうかと考えていました。

――ちなみにオリジナル作品だとキャラクターの情報は段々と明かされることが多々あると思いますが、キャラクターの方向性はどのように決まりましたか？

内山：初回収録時に監督やスタッフの方からキャラクターの設定はうかがっていましたが、やっぱり意外な細かい設定とかは途中で明かされたりするんですよね。

豊永：あるある（笑）。

内山：そういうところもオリジナル作品の醍醐味だと思います。最終回まで録り終わりましたが、まだキャラクターの知らない一面がありそうだなって。描ききれなかったエピソードとかもあるだろうし。

豊永：あると思うよ！　毎週、僕らは次週の1話分の台本をもらうので、話数を重ねる度にキャラの肉付きが増えていきます。アフレコの中に監督から急に伝えられる裏設定もあって、「そんな人だったの？」と思うこともありますが（笑）。監督が思い描くオリジナルストーリーなので、僕らは監督を信じてリアルタイムで演技も変化させています。

――完成したアニメを見た感想はいかがですか？

豊永：CGと2Dの融合感がすごく自然だなと思いました。SE(効果音)など音楽の入り方が良いですよね。僕が思い切って演じた一騎のコミカル度合いに合わせて、表情も描かれていたり……あと、やっぱりミリちゃん可愛い。絵がつき動いて話すと可愛いなと親バカのように思います（笑）。

内山：第2話まで見ましたが、とにかくテンポが気持ちいいなと感じました。物語がいい具合に進んでいくので、とても見やすくて。

殺し屋の物語から始まり、ミリと遭遇してからコメディ要素も多くなり、話の振れ幅が広くなるので面白かったですね。アニメならではのギャグもありつつ、子育てのリアルな描写も入っていて……アフレコは毎回、先が読めず新鮮で楽しかったです。

――アニメを楽しみにしている方へ、映像や脚本などの注目ポイントをお願いします。

豊永：脚本には、お子さんがいる方の心に刺さる要素がたくさん盛り込まれてるなと思います。僕も父親なのでわかりますが、子育てで悩む点など共感できるはずです。

内山：映像は、空の色がパキッとしていて色使いが独特で。

――はっきりとしたビビットカラーが特徴的ですね。

内山：そうですね、あとは音楽にも注目していただきたいです。とってもゴージャスな音になっていて……サウンドトラックを聴きたくなると思います。

豊永：サントラ欲しいね。全体的にジャズテイストでコーラスが入ってたり、お洒落なので渋さの中にある美しさを感じていただけたらと思います！

［インタビュー・杉村美奈］

TVアニメ『Buddy Daddies』作品情報

殺し屋バディの子育て奮闘記！？狙ったターゲットは逃さない。そんな男２人の殺し屋バディが、4歳の女の子を引き取るハメに。新たに始まったのは、ホット＆クールな男２人組と天真爛漫な女児との家族生活。どんな仕事もこなす２人でも、１人の娘に悪戦苦闘。食事の世話から遊びの相手、保育園の送迎などに大慌て。それでも仕事の依頼は断れない。さらに、女の子は2人が始末した極悪マフィアボスの隠し子だったのだ…！果たして、仕事と育児の両立は可能なのか？そして、仮初めの家族に幸せは訪れるのか？オリジナルアニメーションを数多く制作してきたP.A.WORKSと、練り込まれたシナリオで定評のあるニトロプラスがタッグを組んだ新作オリジナルアニメーション。痛快アクション＆ホームコメディ！

作品名	Buddy Daddies
放送形態	TVアニメ
スケジュール	2023年1月6日（金）〜2023年3月31日（金） TOKYO MXほか
話数	全12話
キャスト	来栖一騎：豊永利行諏訪零：内山昂輝海坂ミリ：木野日菜九棋久太郎：森川智之
スタッフ	原作：KRM’s HOME 監督：浅井義之ストーリー原案：下倉バイオ（ニトロプラス）シリーズ構成：柿原優子、下倉バイオ（ニトロプラス）キャラクター原案：エナミカツミキャラクターデザイン/総作画監督：佐古宗一郎総作画監督：さとう沙名栄衣装設定：石井かおりプロップ設定：鍋田香代子銃器設定：秋篠 Denforword 日和美術設定：竹内志保、牧野博美美術監督：杉浦美穂色彩設計：中野尚美撮影監督：川瀬輝之 3D監督：鈴木晴輝 2Dworks：向井吉秀(J.C.STAFF) 特殊効果：村上正博編集：髙橋歩音楽：北川勝利（ROUND TABLE）音響監督：飯田里樹音響効果：小山恭正音響制作：ビットグルーヴプロモーション制作：P.A.WORKS
主題歌	OP：「SHOCK!」Ayase ED：「My Plan」DURDN
公開開始年＆季節	2023冬アニメ