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『終遠のヴィルシュ』朗読劇「絶望エンド」への結末を辿る昼公演レポート

ゲーム本編だけでなく、その先も語られた絶望エンド──天﨑滉平さんや八代 拓さんらキャスト陣による朗読劇「オトメイトドラマティックシアター vol.03『終遠のヴィルシュ -RequieM:memory-』」昼公演レポート

長編朗読劇を通して、作品の世界へ再び降り立ち、心に残る特別な時間を過ごすことをコンセプトに行われる朗読イベント「オトメイトドラマティックシアター」。その第3弾となる公演「オトメイトドラマティックシアター vol.03『終遠のヴィルシュ -RequieM:memory-』」が、2023年7月2日(日)に開催されました。

本公演では、『終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-』で描かれていない彼らのまだ見ぬ素顔や本音が描かれます。

9月7日(木)にファンディスク『終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-』の発売が予定されており、ファンからの期待も高まるなか行われた朗読劇では、ハンカチやタオルを大いに濡らしたという方も多いはず。

天﨑滉平さん(マティス・クロード役)、八代 拓さん(アドルフ役)、興津和幸さん(アンクゥ役)、桑島法子さん(サロメ役)、土岐隼一さん(ダハト役)、沢城千春さん(カプシーヌ役)、高塚智人さん(ジャン役)の7名と、声による出演の斉藤壮馬さん(イヴ役)、平川大輔さん(リュカ・プルースト役)、細谷佳正さん(シアン・ブロフィワーズ役)、計10名によって再び色鮮やかに紡がれた『終遠のヴィルシュ』の世界。

本稿では、絶望エンドとなる昼公演のレポートをお届けします。

※ここからはゲーム本編のネタバレが含まれるため,未プレイの人はご注意ください。

 

死神に魅入られた国・アルペシェール

本作の舞台は、西ヨーロッパの小国・アルペシェール。周りをリコリス・ノワージュに囲まれたこの国は、23歳までに必ず死んでしまうという「死の呪い」に脅かされています。

その国で、関わる者全てが不幸になることから「死神」と呼ばれた少女(主人公)が、自らの生を終わらせようとした時に現れた「死の番人」ととある契約をすることをきっかけにはじまる物語。

 

 

にじり寄る絶望を感じる前半

「──さようなら」

物語は、主人公・セレスの独白がスクリーンに映し出されたところから始まります。自害したセレスを抱えるアドルフのシーンが映し出され、ステージ上にはアドルフ役の八代 拓さんが登場。強い決意が込められた台詞と共に暗転し、興津和幸さんによるナレーションからオープニング映像へ。

映像が終わると、物語の裏でそれぞれの願いを叶えようと密かに行動を起こす3人が登場します。自身の遺伝子愛を満たそうとするカプシーヌを演じる沢城千春さんと、最愛の恋人との再会を望むジャンを演じる高塚智人さん。

さらに、自身の願いを叶えるために暗躍するダハトを演じる土岐隼一さん。その笑みは、愛らしさを残す声とは裏腹に無気味さを感じます。

物語はそれぞれのキャラクターたちによって、彼らが胸に抱える想いや願いを語るシーンが続きます。イヴ役の斉藤壮馬さんやアンクゥ役の興津さん、サロメ役の桑島法子さんが幸せな未来を想い語る声は、穏やかでありつつもどこか憂いを帯びているようでした。

 

 
その後は、庶民区(クーネ)のマルシェで会話を交わすジャンとカプシーヌや、国立研究所のダハト(土岐さん)とシアン・ブロフィワーズ(細谷佳正さん)など、それぞれの関係性が垣間見えるシーンも。

リコリス・ノワージュが点在する海辺で、彼女を守る決意を口にするアドルフ役・八代さん。そんな姿を見て「騎士気取り」と蔑むアンクゥ役の興津さんは、どこか苦い思いを滲ませるようでした。

そして、2人と同じく彼女の幸せを願うサロメ役の桑島さんの強い決意を見せる姿に、「絶望エンド」と明言されている本公演でも希望を願いつつも切ない思いにかられた方も多いのではないでしょうか。

 

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