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『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』森田成一&杉山紀彰 対談インタビュー

『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』黒崎一護役・森田成一さん、石田雨竜役・杉山紀彰さんインタビュー 「絶望に次ぐ絶望がやってきます。もののあはれの“あはれ”さの成分の深みをさらに知っていく期間になるのかなと」

黒崎一護の、最後の戦いが始まる――最終章『千年血戦篇』のTVアニメ第2クールとなる『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』の放送が、7月8日から毎週土曜23時よりテレビ東京系列ほかにてスタートしている。

「週刊少年ジャンプ」で連載され、シリーズ累計発行部数は1億3000万部を超えるなど、完結後も世界中で根強い人気を誇る剣戟バトルアクションコミック『BLEACH』。2004年10月より放送を開始したTVアニメはこれまでに360話以上が制作され、長編劇場アニメも4作を数える。10年の時を経て、シリーズ最終章となるTVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』第1クールが2022年10月から2022年12月まで放送された。

ついに幕が開けた第2クール『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』。黒崎一護役・森田成一さん、石田雨竜役・杉山紀彰さんに話を聞いた。

※『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』のネタバレに関する内容があるためご注意ください

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BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-
偶然か、あるいは必然か――とある出会いから死神の力を手にし《死神代行》となった黒崎一護は、現世で死した魂魄が集う場所・尸魂界(ソウル・ソサエティ)の動乱に巻き込まれ、熾烈な戦いの中、仲間と共に大きく成長を遂げてきた。そんな一護の暮らす空座町(からくらちょう)で異変が起こる。新たなる死神と、新たなる敵の出現。そして救いを求める声。一護は再び斬魄刀を取り、戦場へと旅立つ。一方、尸魂界では、現世における突然の虚(ホロウ)の連続消失が観測され、この地へ導かれた魂が暮らす流魂街での住民達の失踪が発生、さらには死神たちの住む霊屋・瀞霊廷が賊軍に襲撃される。賊軍の正体は、滅却師(クインシー)の始祖・ユーハバッハが率いる《見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)》。《見えざる帝国》は、死神たちに宣戦布告する。「5日後、尸魂界は"見えざる帝国"により殲滅される」千年の長きにわたり死神たちが背負っていた因縁。その宿業と秘められた真実がついに紐解かれる。全ては終焉へ。黒崎一護の、最後の戦いが始まる――。作品名BLEACH千年血戦篇-訣別譚-放送形態TVアニメシリーズBLEACH千年血戦篇スケジュール2023年7月8日(土)〜2023年9月30日(土)テレビ東京...

今の自分自身でできることを

――ついに第2クールがスタートしました。第1クールを終え、第2クールに入った心境をまずは教えてください。

森田成一さん(以下、森田):第1クールがものすごい大反響で。日本のみならず、世界中から声が寄せられたことは、驚きとともに非常に嬉しかったです。それを受けての第2クールなので、ある種の緊張感があったのですが……久保(帯人)先生筆頭に、田口(智久)監督の手腕、スタッフの気合いの入れようというのは比類なきものなので、安心して臨んだというのが僕の感想です。

杉山紀彰さん(以下、杉山):久保先生ががっつり監修に入ってくださり、かなり気合いの入ったものになるというお話は『BLEACH 千年血戦篇』の当初からあったのですが、出来上がってきた映像が凄まじくて。「これ、このまま劇場でできるんじゃないの?」というくらいのもので。オープニングからそれを予感させるクオリティでした。僕と森田さんは第14話、15話を見せていただきましたが、第2クールも皆さんの期待にお応えできるテンポ感、内容、クオリティになっています。ぜひ楽しみにしていただけたらと思っていますね。

――第1クールはテレビアニメとしては10年ぶりの放送となりました。アフレコに臨むにあたって、当初は緊張感などあったのでしょうか?

森田:そこに関してはまったく緊張感はなかったです。アプリゲーム『BLEACH Brave Souls』で定期的にキャラクターを演じていたので、すんなり入ることができました。それは僕だけじゃなくて、キャストみんなも同じ状況なので、本当に良かったなと思っています。

ただ、『BLEACH 千年血戦篇』が放送されるまでに、作品としても時間が経っていて。僕たち自身も人間として歳を重ねていて、そういった違いを自分でどう消化していけるのか、というところがひとつ超えるべき問題だったんですけど……それも結果、歳を取って全てを受け入れるようになってくるというか。今の自分自身でできること、今の森田成一だからできる黒崎一護が新たに生まれてきたので、演技の仕方、声の出し方ひとつとっても、変わっていったことは大きかったかなと思っています。

杉山:森田さんがおっしゃる通り、ゲームで定期的に録っていたので、ものすごく久しぶりだとか、「どんなだっけ?」って感覚は全然なくて。『BLEACH』の石田雨竜をいつも通りやらせてもらったような感覚です。

前のTVシリーズもかなり長いこと同じメンバーでやらせていただいていたので、久しぶりに会って第1クールの第1話を録ったときも……コロナ禍だったので、ブースを分けて、インカムで声を返していただきながら、という形で何名かずつで収録したんですけども、スッと昔のTVシリーズの時と同じ感覚でできました。声の印象って作品の世界の記憶として、色濃くつながっているんだなと改めて感じましたね。

――杉山さんから劇場版のようなクオリティというお話がありました。私も第15話まで拝見させてもらったのですが、さらにパワーアップしたような印象がありました。映像もそうなんですが、音も含めて。

杉山:音もすごいですね。本当にすごいクオリティです。

森田:鷺巣詩郎先生の劇伴が第1クールからさらにパワーアップして、よりオーケストラがバンバン入ってきて、耳に残る旋律になっています。今までの劇伴をさらにアレンジしたものもさらに耳に入ってくる。そういった音も、集中して見ていなくても勝手に耳に入ってくる、というような出来になっています。

――第2クールの序盤の見どころについても教えてください。

森田:『BLEACH 千年血戦篇』の第1クールはド派手な展開から始まって。「おめでたいことですから」と言わんばかりに、一護のすごい卍解ではじまり、月牙天衝をやって。そして第2クールは静かに始まっていく。そのコントラストが非常に良かったなと思いますし、じわじわと迫りくる恐怖感、とでも言うのかな。それらが淡々と語られるように感じています。『BLEACH』の世界で、今どんな恐ろしいことが起こりつつあるのか、というところが大きな見どころではないかなと思っています。自分自身があの場にいるような臨場感を持ってご覧いただけると思うので、そこを注視していただければと思います。

杉山:第1クールの終わりに、一護の出生の秘密が明かされて。第2クールはどういう形で始まるんだろう?と思ったら、荘厳に、淡々と粛々と、でも……何て言うのでしょうか、迫りくるものが表現されていて。特に《見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)》側で掛かる音楽はものすごく荘厳で。

僕、その映像をヘッドフォンをつけた状態で観ていたんですけど、これは本当に、良いヘッドフォンか、ちゃんとした音響環境で見てもらいたいなと。(零番隊の)兵主部さんが出てくるシーンに顕著ですが、上空の風の音、ちょっと離れたところの音の響きとか……音の面も緻密に作り込まれています。映像がスタイリッシュで、スピーディーでカッコ良いのはもちろんなんですけども、音楽や音の面にも注目して見てもらえたらより楽しめるんじゃないかなと思っています。

 

(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ
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