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アニメ『てんぷる』芹澤 優インタビュー【連載第3回】

月夜は実らない恋が似合う!? 今はまだ“ゆづ姉が笑顔でいること”が大事──アニメ『てんぷる』蒼葉月夜役・芹澤 優さんインタビュー【連載第3回】

『ぐらんぶる』(原作:井上堅二)などで知られる吉岡公威先生の漫画『てんぷる』がTVアニメ化! 2023年7月より放送中です。

とある尼寺を舞台に、赤神明光とヒロインたちのドタバタな日々がセクシー描写満載に描かれる本作。アニメイトタイムズでは放送を記念した連載インタビューをお届け!

第3回は蒼葉月夜役・芹澤 優さんに作品の魅力はもちろん、放送されたばかりの第5話の印象的なシーン、演じるにあたってのポイントなどを伺いました!

 

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そうだ、出家しよう!女たらしの家系として知られる赤神家を疎んじて勉強とバイトに明け暮れる日々を過ごしていた赤神明光は、ある日偶然出会った少女、蒼葉結月に一目惚れしてしまう。以来すっかり煩悩の波に飲み込まれてしまった明光は、自らの血に抗い、ストイックに生きるため寺へ入るが、なんとそこは美少女だらけの尼寺だった!!キュートな三姉妹&W居候美女との青春お寺ラブコメ、開幕!作品名てんぷる放送形態TVアニメスケジュール2023年7月8日(土)~2023年9月23日(土)TOKYOMX・BS11ほか話数全12話キャスト赤神明光:赤坂柾之蒼葉結月:愛美蒼葉月夜:芹澤優蒼葉海月:山下七海ミア・クリストフ:朝日奈丸佳カグラ・ボールドウィン:上坂すみれ嬉々:たかはし智秋にゃごすけ:安済知佳スタッフ原作:吉岡公威(講談社「コミックDAYS」連載)監督:古賀一臣キャラクターデザイン:勝又聖人シリーズ構成:香椎葉平プロップデザイン:高橋渚 小倉典子色彩設計:長岡柚衣美術監督:小島俊彦撮影監督:堀川和人編集:渡辺直樹音響監督:阿部信行音響効果:鈴木潤一朗音楽:印南俊太朗アニメーション制作:月虹主題歌OP:「煩悩☆パラダイス」愛美アニメイト通販での購入はこちらED:「おい...

 

月夜は実らない恋が似合う!?

──早速ですが、第5話を振り返った感想を教えてください。

芹澤:月夜がメインのお話ということでしたが……結局お姉ちゃん大好きじゃん!と(笑)。それに加えて月夜の妹としての可愛らしさがいっぱい描かれていたと思います。良いですよね〜。

──可愛かったです。

芹澤:でも結月が下手だったという。コミックを読んだときもびっくりしました(笑)。

──好きすぎるがゆえ……でしたね。

芹澤:私もお姉ちゃんに対する憧れであったり、大好きな気持ちが強いのは共感できるんですよ。すごく良いお話でした。あと個人的に、クラスメイトの声優がi☆Risのメンバーだったことにじわじわきてしまって(笑)。香盤表を見たときはびっくりしました!

全然知らなかったので、「あれ? ゆうき役を友希ちゃんがやってる」と思って。一緒に録れたのですごく楽しかったです! (実際に)掛け合えたので、より友達感が出せているのではないでしょうか。

 

 

──物語としては、赤神と月夜はかなり打ち解けましたね。

芹澤:そうですね。赤神が心の中に入ってくるのを許すようになりましたし、まだ自分の中で認めていないものの、すっかり思っていますよね。

後半、結月が月夜に嫉妬するときがあるんです。でも客観的に見たら「結局、結月じゃん!」と思って(笑)。

──演じる身としてやはり月夜を応援してますか?

芹澤:そこは複雑なんですよ。月夜は実らない恋が似合うといいますか……(笑)。結月と赤神がくっついたのを陰から見ているところに「大丈夫だよ」って声をかけに行きたいです(笑)。

──(笑)。

芹澤:はい……失恋してほしいです(笑)。

──はっきりと(笑)。

芹澤:ひどいですね(笑)。

──先日、赤坂柾之さん(赤神明光役)と朝日奈丸佳さん(ミア・クリストフ役)にインタビューさせていただいたとき、月夜が一番人気になるんじゃないか?という話がありました。

芹澤:おー! キャストが発表されたときも、現場で会った『てんぷる』ファンに「月夜推しです!」と言われて。だから視聴者的にも「実らない恋」は推す理由になるんじゃないかなと思いました。

──わかります。

芹澤:赤神ではなく俺が幸せにする、という気持ちを掻き立てるんじゃないですかね。だから良いポジションですよね(笑)。

──月夜の人気はほかのヒロインが尖りすぎてるのも理由にありそうですが(笑)。

芹澤:たしかに(笑)。ヒロインたちの中だと普通ですよね、月夜って。だからリアルな感じに捉えてもらえているのかもしれませんね。

 

 

──ミアが実在したら……。

芹澤:やばいです(笑)。

──全体を通してお気に入りのキャラクターはいますか?

芹澤:メインヒロインの良さは第5話まででお届けできたんじゃないかな。そんな中で私はにゃごすけがめっちゃ好きで。猫を飼っているんですけど、安済(知佳)さんの演技がすごくて! 「猫ってこうやって鳴くよね」と思わせつつ、アニメっぽいわかりやすい感情を表現されているんです。

──朝日奈さんもにゃごすけを挙げられていました。

芹澤:猫を飼ってる人は感動するレベルなんですよ! 器用でいらっしゃるな〜って。アフレコはご一緒できなかったので、第1話を見てびっくりしました。

 

蒼葉姉妹なら幸せな未来に進める

──第5話では学校のシーンがありましたが、『てんぷる』で学校が舞台なのは珍しいですよね。

芹澤:保健室で足が長くなっちゃうところとか面白かったです(笑)。王道中の王道な展開ですが、ただのエッチなシーンにするのではなく、同じくらいギャグを入れているところがすごく良いです! 吉岡先生の力だと思いました。

──ほかにも、第5話までに印象的なシーンはありましたか?

芹澤:第2話のお風呂場のシーンです。早く脱ぎすぎてしまう月夜が可愛かったですし、赤神が良いヤツだからこそちゃんと謝っていて。

──自爆してましたね(笑)。

芹澤:月夜はちょっと失敗してるくらいが良いんですよ!(笑) 結局、結月に避けられてしまい、「なんで?」って追いかけているところとかすごく可愛いです。ここは妹心がわかっているなと思いました。

──妹心ですか?

芹澤:月夜の中ではまだ赤神への思いより、結月への思いのほうが大事なんだなって。それは最終回まで通して思いました。もちろん赤神のことが大好きなのは間違いないですけど、多分、ゆず姉が笑顔でいることのほうが今の月夜には大切なんじゃないかなと感じています。

 

 

──姉妹エピソードは前回のインタビューでも伺いましたが、結月がお姉ちゃんだとしたらどんな関係になっていると思いますか?

芹澤:どうでしょう……。でも、ちょっと隙が多すぎますね〜。私自身、結月は大好きですし、最強ヒロインとしては正解だと思うんですけど、自分の姉だとしたら「もうちょっとしっかりしてくれ……」と(笑)。そんな簡単にはだけないで!って。

──(笑)。

芹澤:もはや着物をやめてほしいです(笑)。

──ご自身のお姉さんがしっかりされているからこそですね。前回、困ったときはお姉さんに相談されているとお話していましたが、それは今でも?

芹澤:今はお姉ちゃん自身子育てをしていたりするので逐一相談はできなくて。でも本当に困ったときは連絡しています。そうすると「幸せとは?」みたいな話になります(笑)。

──悟りを開くんですね(笑)。月夜たちは大人になったらどういう関係になっているんでしょうね。

芹澤:そもそもお姉ちゃんと好きな人が同じですからね……。これは結構な家族問題ですよ。

──数年後は海月が参戦するかもしれませんからね。

芹澤:恐ろしい! 海月はチョロいですから(笑)。でも、「お姉ちゃんが好きな人を好き」ということを自覚してしまってからは大変だと思うんですけど、この3人なら赤神を取り合ってギスギスすることはなく、幸せな未来に進めると思います。それだけ信頼しあっていますよね。

 

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