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『すずめの戸締まり』BD&DVD発売記念、原菜乃華インタビュー

映画『すずめの戸締まり』Blu-ray&DVD発売記念! 主人公・岩戸鈴芽役の原菜乃華さんインタビュー!

すずめの表情の移り変わりに注目して観てほしい

――原さんが思うすずめの魅力は? どんな子だと感じていらっしゃいますか。

原:やっぱりすごくよく走る子だなと思いますね。アクションもたくさんありましたし、アフレコ中もそういった息遣いの声が多かったです。
 
周りを見ずに突っ走ってしまうまっすぐなところがあって、いろいろな意味ですごくよく走る子なんですけど、そのまっすぐさやひたむきな性格がすずめの魅力かなと。アフレコでは私もすずめと一緒に走り抜けた感覚が強かったです。

――『すずめの戸締まり』は、そんなすずめの成長ストーリーでもありますが、原さん自身がこの作品を経て成長を感じている部分はありますか。

原:自分のコンプレックスを認められるようになりました。そもそもあまり自分の声が好きじゃなかったんですけど、新海監督が毎回アフレコが終わるたびに「すごくすてきな声だったよ。ありがとう」と言ってくださるので、どんどん自信が付いてきて。
 
セリフを発することに対する恐怖心みたいなものがなくなりました。もっと自信を持ってお芝居してもいいのかな、と思えるようになったので、本当に感謝してもしきれないです。

――キャラクターに対して印象が変わった部分はありましたか。

原:すずめは最初から最後まで変わらなかったですけど、やっぱり草太さんが1番変わりますよね。最初は神秘的で話しかけにくいようなオーラ、人間離れした美しさがあるようなキャラクターなのに、それが椅子になってからはちょっとした冗談を言い合えるような関係になって、おもしろい部分がどんどん見えてきて。
 
最後にはみんな草太さんのことが大好きになっている。私もすずめと草太さんが新幹線に乗るシーンとかコミカルなやり取りがすごく好きなので、すずめの表情の移り変わりに注目して観てもらいたいです。
 
特にルミさんの車の中で草太さんが動いてしまって双子が怪しむ、というシーンのすずめの表情が大好きです。周りからも椅子になった草太さんとすずめの関係性がよかった、という感想をたくさんもらいました。

――劇中では、周囲の注目を浴びていた動く椅子ですが、原さんが実際に動く椅子に出会ったら、どうします?

原:見なかったことにします(笑)。だって、怖いじゃないですか。動いている椅子ですよ(笑)。見て見ぬふりして通りすぎたいです。

『すずめの戸締まり』は私にとって宝物のような作品

――草太役の松村北斗さんとのビジュアルコメンタリーも、Blu-ray コレクターズ・エディションの特典ディスクに収録されています。アフレコやプロモーション秘話が次々と飛び出した、とお聞きしました。

原:感想を言い合いながら観ることができて、すごく楽しかったです。アフレコ中は目の前のことにいっぱいいっぱいで、振り返る時間もなかったんですけど、お話ししながら「最初の頃に録ったシーンだな」「一緒にラジオ体操したな」とか。アフレコでの出来事をいろいろと思い出しました。

――特典ディスクには、初日舞台挨拶やベルリン国際映画祭での様子なども入っています。

原:ベルリン国際映画祭に参加できるなんて思ってなかったので、すごく貴重な経験をさせていただきました。映画館で皆さんと一緒に観させていただいたんですけど、ベルリンの方々の反応がすごくおもしろかったんです。ダイジン(謎の猫)が出てくるだけで笑いが起きたり、手を叩いたり。
 
リアクションが大きいので、会場全体で同じ映画を楽しんでいるという空気感があって。それがすごく新鮮でした。
 
舞台挨拶では、やっぱり観に来てくださった皆さんの顔を直接見られたのが毎回嬉しかったです。ここまで全国各地、いろんな場所をまわらせていただくことも滅多にないですし、ちゃんと届いているんだなと実感できました。
 
美味しいものもたくさん食べさせていただいて(笑)。大阪で新海監督や皆さんと一緒に焼き肉を食べて、いろいろとお話しさせていただいたのもすてきな思い出です。
 
そういえば、舞台挨拶では新海監督が毎回衣装や髪型を褒めてくださるので、それも楽しみでした。「今日は髪を巻いているんだね」とか「お姫様みたいなドレスだね」とか。いっぱい褒めてくださるので、今日はなんて言ってもらえるかな、と思いながら衣装を選んだりしていました。

――原さんにとって『すずめの戸締まり』は、どんな存在になりましたか。

原:13歳の時に『君の名は。』を映画館で観て、それがどんどんアニメにハマっていくきっかけだったので、新海監督の作品に関われたこの期間は夢のような時間でした。キャストとしても、観客としても、大好きな作品だし、私にとっては宝物のような作品になりました。

――また声優の仕事にチャレンジしたいという想いもありますか。

原:できるかなぁ。新海監督やスタッフさんに1から100まで教えてもらってすずめになりきった、という感じなので、大丈夫かな……という想いが強いですね。
 
でも、もし挑戦できるなら次はダイジンとか猫とか動物のキャラクターをやってみたいです。難しいと思いますけど、動物の動き方にあわせた声とか、その動物のイメージにあわせて声を使い分けたりするのも楽しそうだなと思います。
 

(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会
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