『英雄教室』川島零士さん（ブレイド役）×内田彩さん（イオナ役）インタビュー｜イオナは「ロボット喋り」ではなく「カーナビ喋り」!?　ブレイド以外のキャラとのやり取りにも注目【連載第6回】

内田さんのハートにはブレイドはあまり刺さらない!?

――では、おふたりが第8話で特に印象的だったシーンやセリフはどこでしょうか？

内田：私はブレイドとのシーンも良いのですが、ほかの子たちとのシーンが好きなんですよ。食堂とかでみんなが話しかけてくれて、ちょっとずつ仲良くしてくれるところが。あとやっぱり、最後に爆発する（予定の）手前で「本当は、怖いです。消えたくない……」と言うシーンですね。そこで自分の中にある消えたくない理由、ここにいたい理由に気づいて、気持ちが通じ合って自我のようなものが芽生える瞬間が一番好きです。

――「私を、忘れないでください」など、人の感情のようなものがにじみ出ていましたからね。

内田：そこまで持っていかせてくれたのは、周りの子たちの友情なんですよね。

川島：イオナが爆発していなくなっちゃう前に楽しい思い出を作ろうって。

内田：恋愛とかブレイドに対する気持ちだけではない、友情、教室感があってすごく素敵だなって思いました。

――川島さんはいかがですか？

川島：僕は、ブレイドの部屋でソフィとイオナが膝を抱えている絵の破壊力ですね。ここは原作から好きで。

――可愛いですよね。ちなみに、この2人はいろいろやる中で動物の耳をつけていましたが、ネコ耳とウサ耳だったらどっちが好きですか？

川島：え!?　悩ましいですね……。

――ソフィとイオナのどっちが好きですか？とも言えますが（笑）。

川島：それで言うとイオナなんですが、アニマルコスチュームで言うとソフィ（ネコ耳）の方が好きです（笑）。

――魅力的なキャラクターたちの中で、イオナが一番？

川島：いや、クーちゃんです（笑）。うちの娘は譲れないですね。

内田：私もクーちゃん好きなんですよね。

――クーが好きなのは一貫していますね（笑）。ただ、クーはやっぱり娘のような可愛さですから、同年代のキャラクターの中でいうと？

川島：キャラクターとしてのデザインだとイオナがめっちゃ好きなんです。色味もいいなぁと思います。でも、性格とかも含めたらイェシカですかね。現実世界にいたとしたら、イェシカがいいかなぁ。ちょっぴり嬉しいハプニングを持ってきてくれそうだし。

――逆に、内田さんはブレイドのことをどう思いますか？

内田：イオナ的には憎き敵、討伐対象として執着していたんですが、それがどう彼女の中で作用をして、こうなっていったのかすごく気になります。ほかの子たちと友情を育んでいった上で、運命から開放してくれた相手がブレイドだからキュンとしちゃったのかな。いちから育んだ恋愛感情みたいなものとは別だろうなとは思うんです。

川島：主従関係ですかね。

内田：そっちに近い気がしますね。（マザーに）どうにか話をつけてくれたから、親分！マスター！みたいな感じで。そこは温かく見守りたいな、可愛いなと思うんですが、私から見たら……ブレイドはいいやつですし、嫌いではないですよ？（笑）

川島：その言い方だと、脈はないですね（笑）。

――「いいやつ」って恋愛対象じゃないと言われているようなものですからね。

川島：髪型かっこいいよね、みたいな。

内田：ブレイドはすごく強いじゃないですか。なのに爽やかで、あっけらかんとした感じが逆に怖いというか。いい意味で、あまり人間味がないですよね。

川島：人間味を感じないからこそ、本性ではなにを思っているんだ？と。

内田：そうそう。だから、（恋愛対象ではなく）お兄ちゃんでいてくれて、甘えられたらいいなって存在だと思います。この人に頼っても負担になりそうだな、と思わずにいられるじゃないですか。

川島：確かに。

内田：ブレイドにはお兄ちゃんとか親になって欲しいです。個人的にはちょっと影のあるタイプのキャラクターが好みなので（笑）。

――それだとブレイドじゃないですね（笑）。物語のことに話を戻しまして、第9話以降の見どころもお聞かせ下さい。イオナとほかのメンバーとのやり取りも注目されますが。

内田：そうですね。イオナもみんなの一員になったのが個人的にすごく嬉しかったです。みんなで言う「おー！」って掛け声も、「これ、イオナも言った方がいいですかね？」と心配しながら聞いてみたら、言って大丈夫だったので安心しました。