声優
「謎の新ユニットSTA☆MEN」の歴史を振り返る

無期限活動休止から10年──復活を望む声多数! 声優・諏訪部順一さん、鈴村健一さんら男性声優7名が立ち上げた「謎の新ユニットSTA☆MEN」ヒストリーを振り返り

みなさんは「謎の新ユニットSTA☆MEN」(以下、「スター☆メン」)という男性声優ユニットをご存じでしょうか。

今から10年前、2013年10月6日にファイナルイベントを行って以降、無期限活動休止となった「スター☆メン」とは、声優の岸尾だいすけさん、鈴村健一さん、諏訪部順一さん、高橋広樹さん、鳥海浩輔さん、保村真さん、吉野裕行さんの計7名が立ち上げた自主制作エンタテインメントユニットです。

活動休止以降もそれぞれ着実にキャリアを重ね、群雄割拠の声優業界においても常に第一線を駆け続けている彼らですが、2002年のユニット結成時は「若手」。自分たちの手でゼロから築き上げた「スター☆メン」活動の中で得たものは、現在の彼らの輝かしい活躍のベースとなっているようにも見受けられます。

無期限活動休止から10年という月日を重ねてもなお、彼らの再集結を待ち望んでいるファンも多数おり、筆者もそのうちの1人。「10年後もまたここで会おう」──いつの日かその言葉が叶う日を待ちつつ、その節目を機に「スター☆メン」ヒストリーを、映像作品やGoogleストリートビューを使用したゆかりの地バーチャル訪問で振り返って行きます。

「謎の新ユニットSTA☆MEN」とは

結成は2002年。最年長であるリーダー・諏訪部さんが当時唯一の30代(30歳)で、そのほかのメンバーは20代という「若手声優」の時代。ドラマCDの打ち上げの席にて、鈴村さんの「ユニットやろうよ」の一声が「スター☆メン」の歴史の始まりとなったそう。

2004年8月からは毎月1回、その日都合のよいメンバーが出演するという、柔軟かつ斬新な発想のイベント「ヘロー!スター☆メン。」を1年間開催。また、イベントになかなか足を運べないファンのために映像作品として世に送り出すなど、多彩なエンタメを生み出し多くのファンを楽しませていました。

2012年4月から、同じく1年間毎月開催した結成10周年記念イベント「ヘロー!スター☆メン。」最終公演にて、メンバー全員の意思のもと「無期限活動休止」を発表。2013年10月のファイナルイベント「謎の新ユニットSTA☆MENアワー さらば青春のスター☆メン」をもって活動を休止しました。

イベントにおいて都合のつくメンバーが参加する、というスタイルから、複数のユニット内ユニットも派生。中でも諏訪部さん、鳥海さんの2人からなる「フェロ☆メン」ではCDリリースなども積極的に行われたり、鳥海さん、保村さん、吉野さん3人のユニット「ガッツ」ではラジオ番組やイベントなども開催されるなど、自由度の高さを誇る活動を繰り広げていました。

なお、他には「三本の矢」(鈴村さん、諏訪部さん、高橋さん)、「ケンシン」(鈴村さん、保村さん)というユニット内ユニットも。

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 実力派人気声優・諏訪部順一、鳥海浩輔からなるユニット「フェロ☆メン」。 彼らが3枚目のシングル『MIDNIGHT☆BUTTERFLY/絶愛パラノイア』を2011年6月29日にリリースする。 2009年発売『禁忌の薔薇~Aphrodisiac~』ではタイトルになっている「禁忌の薔薇~Aphrodisiac~」を、2010年発売『いろは唄』ではカップリング「失楽園~LamentforEros~」の作詞を諏訪部順一が担当。そして、第3弾となる今作では、鳥海浩輔が「MIDNIGHT☆BUTTERFLY」の作詞に初挑戦している。また、「絶愛パラノイア」は諏訪部順一が作詞を担当。艶めかしいタイトルだけに、どのような詞になっているのか期待したい。 完全生産限定盤には「MIDNIGHT☆BUTTERFLY」のPVを収録。完全生産限定盤・通常盤に収録されている「絶愛パラノイア」は2人の歌うパートを変えた別バージョンを収録。また、初回生産分には、プレミアムイベント応募ハガキが封入されている。『MIDNIGHT☆BUTTERFLY/絶愛パラノイア』<TypeA>【完全生産限定盤 DVD付】 COZA-507-8[CD+DVD]1,890円(税込)『MIDNIGHT☆BUTTERFLY/絶愛パラノイア』<TypeB>【通常盤】 COCA-164591,260円(税込)>>フェロ☆メン/日本コロムビア

本稿では都合上、7名を「メンバー」と表記していますが、正確には彼らは自らを「フロントメンバー」と呼んでいます。”一緒に楽しむファンも、企画等を支えてくれるスタッフも全員が「スター☆メン」であり、自分たちはそのフロントメンバーである”ことから、このような表現を使っているとのこと。あくまでもファンやスタッフに近い存在でいるかのようなメンバーの心意気が窺えるワードですね。

またフロントメンバーとは別に、マスコットボーイ「ZAI」もスター☆メンには欠かせない存在です。「ZAI」の”中の人”には諸説ある(笑)ようですが、イベントごとに体格等が異なるZAIにもぜひご注目あれ。

「謎の新ユニットSTA☆MEN」フロントメンバー

当初はそれぞれのイメージ等から「○○担当」の設定がありましたが、次第にメンバー自身ですら自分が何担当だったのか失念するようになり、自然消滅したようです。

岸尾だいすけさん

代表作として『ゾイド -ZOIDS-』バン・フライハイト役や『神様はじめました』の鞍馬役、『弱虫ペダル』の手嶋純太役など。
結成初期のみ「岸尾大輔」名義で、当初は「キュート」担当。メンバーの中で唯一、どのユニット内ユニットにも属していないファンタジスタ。「ろっくんろ~る!!」という雄叫びはもはや伝説。

鈴村健一さん

代表作として『機動戦士ガンダム SEED DESTINY』シン・アスカ役や『うたの☆プリンスさまっ♪』聖川真斗役、『銀河英雄伝説 Die Neue These』ヤン・ウェンリー役など。
当初「癒やし」担当。諏訪部さんとともにメンバーから飛び出す奇抜なアイデアをまとめるブレーン的存在の1人。企画会議で出るアイデアのほとんどを自身の番組で経験していたそうで、アイデア出しに他メンバーが苦労していたようである。

諏訪部順一さん

代表作として『テニスの王子様』跡部景吾役、『うたの☆プリンスさまっ♪』神宮寺レン役、『呪術廻戦』両面宿儺役など。
スター‪☆メンのリーダー。声優業界に入る前のサラリーマン経験から、自主制作であるスター‪☆メンイベントの企画から立ち上げ、開催に漕ぎ着けるキーマン。Wikipediaをリアルタイムで編集するなどパソコンスキルも高い。頼れる存在でありながら、横文字を頻繁に使うことでメンバーに愛のあるいじりをされる一面もあり。

高橋広樹さん

代表作として『テニスの王子様』菊丸英二役や『ヘタリア』の日本役、『あんさんぶるスターズ!』斎宮宗役など。
当初「さわやか」担当、のちに「筋肉」担当となる。しかしながら実は「さわやか」担当の時の方が「筋肉があった」そう。実家の屋号から「肉のたかはし」(肉たか)とも呼ばれていた。

鳥海浩輔さん

代表作として『うたの☆プリンスさまっ♪』愛島セシル役や『薄桜鬼』斎藤一役、『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』玉壺役など。
当初「エロ」担当。メンバーから「楽屋番長」と言われるほど、楽屋が一番おもしろいともっぱらの噂。大映ドラマや『湘南爆走族』等を好むところからか、ヤンキー衣装でキャラを演じる場面も多いように見受けられる。

保村真さん

代表作として『半妖の夜叉姫』弥勒役や『スカルマン』御子神隼人役、『アイカツ!』ジョニー別府役など。
当初は「汚れ」担当だったものの、のちに「毛」ネタでいじられることなどから「薄毛」担当に。結成間もない頃はスター☆メンイベントのチケット販売の電話番をしていたという驚きのエピソードも。

吉野裕行さん

代表作として『機動戦士ガンダム00』アレルヤ・ハプティズム役や『弱虫ペダル』荒北靖友役、『SPY×FAMILY』フランキー・フランクリン役など。
当初「ヤンキー」担当。「ガッツ1」。斜め上を行くアイデアを放ち、メンバーすら驚かせることも。実はスター☆メンメンバー内の会計を担当していた。

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