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『カウボーイビバップ 天国の扉』スペシャル上映会公式レポ

『カウボーイビバップ 天国の扉』スペシャル上映会の公式レポートが到着|山寺宏一さん、林原めぐみさんらが登壇

1998年にTV放送された渡辺信一郎監督によるオリジナルアニメ『カウボーイビバップ』。テレビ放送25周年と、EMOTIONレーベル40周年を記念し、本作の映画『COWBOY BEBOP 天国の扉』が新宿ピカデリーにてトークショー付きで上映されました。

イベントには、渡辺信一郎監督、山寺宏一さん、林原めぐみさん、多田葵さんらが登壇し、作品に関するトークを繰り広げました。

このたび、本イベントの公式レポートが公開されました。

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カウボーイビバップ 天国の扉
2071年、ハロウィンを目前にした火星のクレーター都市アルバシティー。その高速道路でタンクローリーが突如爆発炎上した。事故発生現場周辺に居合わせた人々は原因不明の症状を訴えて次々と倒れていき、事件の死傷者は400人を上まわる大惨事になった。苦しみながら次々と死んでいく被害者を見た警察は、正体不明の生物兵器を使用したテロの可能性を示唆する。火星政府はこれを受け、犯人に史上最高の3億ウーロンという巨額の懸賞金をかけることを発表した。別件で盗難カードの使用情報からハッカー、リー・サムソンを追っていたフェイが偶然この事件に出くわして現場を撮影すると、そこには手の甲に入れ墨がある男が映っていた。3億ウーロンを手に入れるため、「ビバップ」の乗組員たちはその男を探し始める。作品名カウボーイビバップ天国の扉放送形態劇場版アニメシリーズカウボーイビバップスケジュール2001年9月1日(土)キャストスパイク・スピーゲル:山寺宏一ジェット・ブラック:石塚運昇フェイ・ヴァレンタイン:林原めぐみエド:多田葵ヴィンセント・ボラージュ:磯部勉リー・サムソン:上田祐司エレクトラ・オヴィロゥ:小林愛ラシード:ミッキー・カーチスレンジィ:石橋蓮司スタッフ原...

『COWBOY BEBOP 天国の扉』スペシャル上映会公式レポート

2023年9月23日(土)、オリジナルアニメ『カウボーイビバップ』のテレビ放送25周年と、EMOTIONレーベル40周年を記念して、新宿ピカデリーにて映画『COWBOY BEBOP 天国の扉』のトークショー付き上映会が開催された。

ステージには監督の渡辺信一郎さん、スパイク役の山寺宏一さん、フェイ役の林原めぐみさん、エド役の多田葵さんが登壇。そして、アニメ『カウボーイビバップ』で舞台設定と脚本を担当した佐藤大さんが司会を務めた。

久しぶりにキャストと監督が揃ったイベントながら、時間が空いていたとは思えない息の合った楽しいやり取りが繰り広げられた。そのトークショーの様子をレポートしていこう。

司会を務める佐藤さんが呼び込む形で、渡辺監督、多田さん、林原さん、山寺さんがステージに登場。順番に登壇の挨拶をする中で、山寺さんが「今日の出演はこのメンバーですが、きっと石塚運昇のオヤジが、信本さんと一緒に上の方に来ていると思うので。運昇さんはいじられるのが大好きだから、滅茶苦茶面白い話をして明るく過ごしたいと思います」と語った。

2018年に亡くなられたジェット・ブラック役の石塚運昇さん、2021年に亡くなられたシリーズ構成と脚本を担当した信本敬子さんという『カウボーイビバップ』にとって無くてはならないふたりを偲び、みんなで天に向かって手を振りつつ、それでいて明るい雰囲気でトークショーがスタート。

まずは佐藤さんが、「25年経ったことに対して、改めて感じた気持ちをお願いします」と渡辺監督に振ると、「歳を取ったなと。大体アニメって放送が終わったら忘れられてしまうと思うんですが、25年経ってもイベントに来てもらえるというのは本当に嬉しいですね」と感想を述べた。

そうした冒頭のやり取りを経て、トークショーのメイン企画となる、事前にウェブサイトを通してファンから寄せられた質問に対して、登壇者が答えていくコーナーへ。

最初の質問は、「アフレコ収録や制作現場など、当時の様子で今も印象に残っていることはありますか?」というもの。この質問では、収録当時は高校生だった多田さんがルーズソックスにミニスカートという制服姿でアフレコの収録に来ていたこと、収録の後は毎週飲みに行っており、キャスト・スタッフともに仲が良かったことなどが語られた。

収録現場の雰囲気の良さに対して林原さんは「毎週飲みに行っていた影響は大きかったですね。ご飯食べて、話をしてその場で出る話し方の癖が収録にフィードバックされたりして」と関係者同士のコミュニケーションが作品の雰囲気に影響していたことを思い出していた。

さらに飲みの席では石塚さんと信本さんが仲良く話していたこと、音楽を担当した菅野よう子さんも度々飲みの席に参加したことなど、スタッフとキャスト間の中の良さが改めて語られた。

続いては「制作していて、または演じていて皆さんの中で思い入れの強い話数、個人的に好きな話数はありますか?」という質問。

これに対して多田さんはエドが初登場し、佐藤さんの脚本デビュー作でもある第9話「ジャミング・ウィズ・エドワード」、林原さんはマッドピエロ・東風が登場した怪奇色の強い第20話「道化師の鎮魂歌」とお気に入りの話数を語った。

一方山寺さんは、トークショーでこの質問があるだろうと予想し、そのために全話を見直し、スマートフォンに各話の感想をメモしていたと語り、本イベントへの気合いの入りっぷりが明かされた。

山寺さんは、なかなか気に入ったエピソードを絞りきれない中で、スパイクの過去の話が絡むエピソードから最終話の第25話、第26話の「ザ・リアル・フォークブルース」をチョイス。さらに付け加える形で、スパイクの宿命の相手であるアンディが登場する第22話「カウボーイ・ファンク」も挙げると、佐藤さんから信本さんの書く脚本の幅の広さが指摘され、みんなで驚くひと幕もあった。

渡辺監督は、自身が意味のないB級映画が大好きだったからこそ、自分でもB級映画のようなエピソードを作ろうと臨んだ謎の宇宙生物が登場する第11話「闇夜のヘヴィ・ロック」を挙げた。ちなみに、劇中に登場する“開かずの冷蔵庫”のモデルはプロデューサーの南雅彦さんの引っ越しに立ち会った際に体験したことがヒントになっているという話も披露された。

その他には、「ビバップを制作していた、またはキャラクターを演じていた当時(25年前)の自分に今、声をかけるとしたら何と声をかけますか?」といった質問が寄せられた。

長いつきあいである登壇者同士の息の合ったやり取りで約1時間にわたるトークは大いに盛り上がりをみせ、あっという間に終了の時間に。最後は登壇者ひとりずつ、ファンのみなさんへ挨拶を行った。

「こうして見ると、本当に様々な年齢層、性別の方に見ていただいているんだなと実感して、やっぱりすごい作品に関わっているんだなと思いました。毎回イベントに呼んでいただいて、こうして皆さんと直に会う機会を設けていただけてすごく嬉しいです。これからもずっとずっとずっと、孫、ひ孫の代までずっと“いい作品だよ”って言い続けて、ファンの分母をどんどんどんどん広めていっていただけたら嬉しいです」(多田)

「こういう“いい作品”っていつ見ても楽しめる。25年前の自分に戻る人もいるだろうし、今ここから見始めてこの作品から何かをもらう人もいるだろうと。そういう感じで、本当に『ビバップ』の見方には正解も不正解もないと思います。この作品には「〇〇みたい」もないし、「〇〇すべき」もない。この作品の緩いけど骨太なところを、末長く味わっていただければいいなと思います。またどこかでお会いしましょう」(林原)

「今回、改めて第1話から見直してみて、やっぱり最高に面白いなと思ったんです。本当にいろんな要素が詰まっていて、渡辺監督を中心にこの奇蹟のような作品ができたと思います。今は配信でいつでも作品を楽しめるし、サブスクで菅野さんの音楽も聴くことができる。いろいろな楽しみ方ができるので、これからもずっとこの作品を愛し続けていただければと思います。さらに監督をはじめこの作品に関わったスタッフの皆さん、キャストの皆さん、そして信本さんに運昇さん、皆さんに感謝しています。そして、何よりもずっと『ビバップ』を愛し続けている皆さんに一番感謝しております」(山寺)

最後は渡辺監督が、「『カウボーイビバップ』は本当にいいスタッフやキャストに出会えた作品で、一緒にやった人たちは戦友みたいな感じなんです。戦友の何人かは亡くなってしまった方もいるんですが、信本敬子脚本で「ちょっと久々に一緒にやろうぜ」と言って始めた『ラザロ』という作品を今は制作しています。初期の企画段階は信本と一緒にやっていて、途中で亡くなってしまったんですが、これを引き継いでちゃんとした作品として残したいなと。それがこの『ビバップ』から繋がることの、ひとつの供養になるのかなと思っています」と語り、25周年を記念したトークショーは大盛況のまま幕を閉じた。

上映会概要

EMOTION 40th Anniversary Program『COWBOY BEBOP 天国の扉』スペシャル上映会

日程:2023年9月23日(土)
会場:新宿ピカデリー(スクリーン1)
登壇者:渡辺信一郎(監督)、山寺宏一(スパイク・スピーゲル 役)、林原めぐみ(フェイ・ヴァレンタイン 役)、多田 葵(エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世 役)/司会:佐藤 大

 

カウボーイビバップ25周年記念展「COWBOY BEBOP Exhibition ~The 25th Anniversary Special Session~」開催!

前売り券の販売は 2023年10月26日(木)23:59まで!

主要キャラクターたちの【過去】と【未来】に焦点を当て、『カウボーイビバップ』の世界を追体験することができます。貴重なセル画や設定資料に加えて、作品の世界観をお楽しみいただけるフォトスポットなど、ファン必見のイベントです!

会期:2023年10月27日(金)~2023年11月19日(日)
会場:西武渋谷店モヴィーダ館=特設会場(東京都渋谷区宇田川町21-1)
入場料:[前売り]1,600円(税込)/ [当日]1,800円(税込)※混雑時は整理券対応となる場合がございます
受付URL

 

テレビ放送25周年を記念した設定集「THE BOOK OF COWBOY BEBOP」

A-on STORE ほかにて 予約受付中! ※受注生産商品

予約受付締切りは 2023年11月24日(金)23:59まで!

『カウボーイビバップ』『COWBOY BEBOP 天国の扉』よりキャラクター・メカ設定画や、美術設定、モニター画面の設定、版権イラストなどを収録。さらに、渡辺信一郎(監督)と南雅彦(プロデューサー)による対談、川元利浩(キャラクターデザイン)と山根公利(メカニカルデザイン)による対談、菅野よう子(音楽)のインタビュー、OP・ED などの絵コンテを一部掲載した読み応えのある構成!

各冊子の表紙・裏表紙には、川元利浩(キャラクターデザイン)の新規描き下ろしイラストを使用。三方背BOXは本作のアイキャッチ等を手掛けたグラフィックデザイナー上杉季明(マッハ55号)によるデザインを使用。

発売予定日:2024年3月15日(金)
価格:12,100円(税込)
商品仕様:カラー冊子&モノクロ冊子[各250ページ以上予定]、三方背BOXケース付き

 

『COWBOY BEBOP 天国の扉』作品概要

カウボーイビバップ 天国の扉

あらすじ

2071年、ハロウィンを目前にした火星のクレーター都市アルバシティー。その高速道路でタンクローリーが突如爆発炎上した。事故発生現場周辺に居合わせた人々は原因不明の症状を訴えて次々と倒れていき、事件の死傷者は400人を上まわる大惨事になった。苦しみながら次々と死んでいく被害者を見た警察は、正体不明の生物兵器を使用したテロの可能性を示唆する。火星政府はこれを受け、犯人に史上最高の3億ウーロンという巨額の懸賞金をかけることを発表した。別件で盗難カードの使用情報からハッカー、リー・サムソンを追っていたフェイが偶然この事件に出くわして現場を撮影すると、そこには手の甲に入れ墨がある男が映っていた。3億ウーロンを手に入れるため、「ビバップ」の乗組員たちはその男を探し始める。

キャスト

スパイク・スピーゲル:山寺宏一
ジェット・ブラック:石塚運昇
フェイ・ヴァレンタイン:林原めぐみ
エド:多田葵
ヴィンセント・ボラージュ:磯部勉
リー・サムソン:上田祐司
エレクトラ・オヴィロゥ:小林愛
ラシード:ミッキー・カーチス
レンジィ:石橋蓮司

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