音楽
立石凛&林鼓子が考える、MyGO!!!!!の現在地【インタビュー】

「MyGO!!!!!」千早愛音役・立石凛さん、椎名立希役・林鼓子さんが2023年の軌跡を辿る。「MyGO!!!!!は“大切以上の大切”な存在」【前編】

9話放送後のライブには、それぞれの葛藤がにじむ

――その後、8月12日にはKT Zepp Yokohamaにて5th LIVE「迷うことに迷わない」の開催や「Animelo Summer Live 2023 -AXEL-」(以下、アニサマ)出演などがあり、2023年の夏は怒涛の日々だったと思います。

立石:本当に怒涛でした。アニメの放送も夏だったのですが、その中でも頻繁に色々なイベントやライブがあって。強く記憶に残っているのは、5th LIVEですね。アニメの凄い回を終えたばかりで、「みんなどういう気持ちで来てくれるんだろう?」と思っていたんです。もちろん、アニメとライブは別物ではあるんですけど、やはりアニメの中の彼女たちに引っ張られる部分があって。「どういう気持ちでステージに立とう?」という話し合いをしたライブだったなと。

林:全員で長時間話し合ったんです。アニメの第9話放送直後だったよね。なにせタイトルが「解散」でしたから。

一同:(笑)。

林:本当に「どうする!?」って(笑)。

立石:その直後に仲良しなライブを観たら「お客さんはどういう気持ちになるんだろう? 楽しんでくれるとは思うけど……」と。

林:メンバーの中でも「ただ楽しくやりたい」という子もいれば、「アニメを踏襲して、しんみりいきたい」と言う子もいて。そのすり合わせやお互いの一番良いポジションを探すのが、難しかったです。加えて、個人的な話なのですが、仕事の関係でかなりバタバタしていて。色々な役を同時にやっていたので、私自身の感情がそれこそ“迷子”だったんです。「今日は誰だ?」って(笑)。

でも、メンバーと改めて話す機会は、良い経験になりました。乗り越えなきゃいけないものがあったからこそ、5th LIVEはすごく良いものになったと思っています。会場がライブハウスだったこともあって、メンバーとの絆を感じたというか。リハーサルに行くと、どれだけ疲れていても、「頑張るか!」という気持ちになったんです。MyGO!!!!!はほんわかした子が多いので、疲れていても毒気が抜かれて、癒やされるんですよ。そういうメンバーの雰囲気や「みんなでライブを作っていこうね」というスタイルに助けられた8月でした。ライブハウスだからこそ、お客さんとのやり取りも今まで以上に熱かった気がしています。

立石:その後の「アニサマ」も凄かった。あれだけ大きな会場に立つ経験は、人生で中々できることではないと思います。中央のステージを使わせていただいたので、ペンライトの壮大な景色が360度広がっている状態で演奏するというのが夢のような時間でした。

林:アニサマは声優で音楽活動をやっている立場からすると、絶対に立ちたい舞台ではあるので。(立石さんに対して)海みたいだったよね。

立石:本当に!

林:MyGO!!!!!メンバー全員の気合の入り方が違ったと思います。研ぎ澄まされてましたよね。お客さんが温かくて、青のペンライトを振ってくれたんです。「この景色はずっと忘れないだろうな」と思いました。

――2023年の前半だけでも、いろいろな会場でライブをしていますね。

林:すごいですよね! 自分でも信じられないし、心と身体が追いついていないです(笑)。

――そして、次の単独ライブは11月4日に東京ガーデンシアターで開催された「BanG Dream! 12th☆LIVE DAY2 : MyGO!!!!!『ちいさな一瞬』」。

林:そうですね。9月16日(土)に、Roseliaさんのライブ「Farbe」のオープニングアクトを務めさせてもらいつつ、11月に単独ライブがあって。そこで、ようやくアニメの世界観を取り入れたライブができたんです。

立石:アニメで初めてMyGO!!!!!を知った人たちはもちろん、「アニサマ」でMyGO!!!!!を知って曲を聴くようになったという声もたくさんいただきました。元々、MyGO!!!!!を知っている人も初めましての人も来てくれるライブだったので、アニメが終わったことも相まって、かなり気合いが入っていましたね。

林:MyGO!!!!!の単独ライブとして、東京ガーデンシアターは最大規模のステージでした。全体的に縦に長いというか。上の方まで客席があるんです。だから、お客さんの圧も凄くて! 圧倒されそうでした。MyGO!!!!!を知った場所はそれぞれ違っても、そのみんなが一同に会していると考えると本当に感動的です。中でも「詩超絆」「迷路日々」の流れは、我ながらとても良かったと思います。

立石:演出も含めて、アニメ放送後初のライブだからできた内容だったなと。

林:あれをもう一回はできないですね。

立石:感情的にもね。

林:あれを8月にやっていたら絶対違ったんだろうなと。タイトルの『ちいさな一瞬』の通り、まさにライブって一瞬のきらめきだなと。“その時にしかないもの”だって、実感できました。11月はある種の解放感があって、楽しかったです。

――林さんはこれまでのキャリアでもさまざまな現場を重ねていますが、改めて「ライブって一瞬のきらめきだな」と感じたんですね。

林:そうですね。MyGO!!!!!ってかなり特殊で、ステージ上にいるときはバンドマンなんです。他のコンテンツとはスタイルが違うと思いますし、これだけの短いスパンで沢山のライブをやらせてもらって。尚且つ、それが全て大きな会場だったので、新たに勉強させていただく瞬間も多く、本当にありがたいと思います。

ライブをできること自体が当たり前ではないし、「アニサマ」などのフェスも昨年呼んでもらえたからといって、今年呼ばれるとは限らないじゃないですか。色々やっているからこそ、思うところも色々あって。言い方が難しいですけど、MyGO!!!!!では、有り難みを実感させてもらっているというか。バンドマンとしてはゼロからのスタートなので、新人バンドのつもりでやらせてもらっています。

加えて、MyGO!!!!!には、これが初めて参加するコンテンツという子もいるので、少しでもサポートできたらなという気持ちもあります。

(C)BanG Dream! Project
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