映画
『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』内山昂輝(月島 蛍役)インタビュー

内山昂輝さんの新たな発見「月島 蛍が今までにないセリフを言ったり、表情を見せたりする」|『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』インタビュー

 

内山さんが感じる『ハイキュー!!』の魅力

――多くの人から愛される『ハイキュー!!』という作品ですが、内山さんから見て作品の魅力はどんなところだと思われますか。

内山:まず、バレーボールというスポーツの面白さというのが存分に表現され描かれているところです。烏野のメンバーたちが成長していくのに合わせて、バレーボールのより深い部分が描かれています。最初はバレーボールの基本的なところから始まり、試合でキーになってくる部分や、説明されている戦術的な部分も、巻数を追うごとに複雑になっていると思うんですよね。

作品を通して、「バレーボールはこんなに奥深いよ」ということがわかるし、バレーボールに限らず、スポーツの楽しさや面白さが伝わってきます。いろいろな角度から表現されているのが魅力の一つかなと思っています。

 

 

――確かに『ハイキュー!!』は、バレーボールの初歩的なところからスタートしていますね。

内山:攻撃一辺倒だった日向がレシーブも大事であることに気づくとか、リベロである西谷 夕(CV:岡本信彦)が攻撃にも参加できるようになるとか、どんどんバレーボールの奥深いところに踏み込んでいって、それは各選手の成長ともリンクしていますし、そこが面白ところかなと思います。

また、各キャラクターにそれぞれ物語があり、背景があるので、それが組み合わさって、魅力的な物語が描かれていると思います。

――これまでの『ハイキュー!!』シリーズの中で、印象に残っているシーンを教えてください。

内山:月島のところでいえば、印象的なのは、白鳥沢学園高校との試合の中で、牛島若利(CV:竹内良太)のアタックを止めるところです。あのシーンはもちろんですが、同時にそこに至るまでの流れも印象的です。

 

 
月島が、白鳥沢がやろうとしていることと、烏野ができることを天秤にかけながら、自分の最適なプレーを選んでいく。そういった思考の流れをモノローグで表現するシーンがあるんですけど、最後に月島の目のアップになって「(ほんの僅かないらだちと焦りを含んだ綻びを)まってたよ」という流れがあります。あそこのシーンは印象に残っていますね。

「月島らしいなぁ」という感じもするし、冷静な分析とレベルアップしたブロックで、絶対に止められるわけがないと言っていた牛島のスパイクをブロックする。それによって、クレバーで冷静な部分と、ブロックを決めて雄叫びを上げる熱い部分をあわせもっているところに、月島の成長が現れていると思います。

 

 

――内山さんが月島というキャラクターを演じ始めてから10年程経ちますが、ご自身の中で何か変化はありますか。

内山:月島は心情がゆっくりと変わっていくキャラクターなので、それに合わせて見方も変化していっているかなと思います。

作品と関係ない部分ではありますけど、長く演じているということもあって、最初に『ハイキュー!!』が始まった頃は、僕も20代前半だったので、高校生の時の気持ちに近いものもあったし、身体的にもあまりキャラクターと離れていないというところもありました。

そこから劇中はまだ1年も経っていないですけど、外の時間は進んで、高校生が遠くなったなと……。変化といえるかはわからないですが、自分自身の環境や立場という変化はあったかなと思います。

――烏野高校の武田一鉄監督(CV:神谷浩史)や烏養繋心(CV:江川央生)コーチたちの年齢や立場に近くなってきましたか。

内山:そうですね。大人側の目線で見るようになったかなという気がしますね。

 

 

――最後の映画の公開を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

内山:アニメ『ハイキュー!!』のイベントに出演するなかで、みなさんと一緒に大きな画面でアニメの映像を観る機会も多かったんですけど、その度に良い音と大画面で観るのに適した作品だと思っていました。

今回の劇場版は、映画館の大きなスクリーンで観るのに本当にピッタリな作品だなと思いますので、ぜひぜひ映画館で味わい尽くしてほしいです。スピード感もすごい作品になっているので、繰り返し観てほしいです。

――ありがとうございました!

 
[インタビュー/宋 莉淑 撮影/佐藤ポン]

作品情報

2024年2月16日(金)全国公開/IMAX(R)同時公開

 

STORY

小学生の時に、春高バレーのテレビ中継で見た“小さな巨人”に憧れ、烏野高校バレー部に入部した日向翔陽。だがそこには中学最初で最後の公式戦で惨敗した相手・影山飛雄の姿が!? 反目しあうも、日向の抜群の運動能力と影山の正確なトスは、奇跡のようなクイック攻撃、通称“変人速攻”を生み、烏野復活の力となる。

東京の音駒高校との合同合宿で、日向は因縁のライバルとなる孤爪研磨と出会う。超攻撃的なプレースタイルの烏野高校に対し、“繋ぐ”をモットーにした超守備的なプレースタイルの音駒高校。音駒高校との試合を経て新たな可能性を見つけ出していく烏野高校のメンバーたち―――

春の高校バレー宮城県代表決定戦、春高初戦と、強敵を次々と倒す中で進化を遂げた烏野高校は、春高2回戦で優勝候補・稲荷崎高校を下す。そして、遂に3回戦で、因縁のライバル校・音駒高校と対戦することとなる。

幾度となく練習試合を重ねても、公式の舞台で兵刃を交えることが一度もなかった両雄。烏野高校対音駒高校の通称“ゴミ捨て場の決戦”。約束の地で、「もう一回」が無い戦いがいよいよ始まる―――。

 

スタッフ

原作:「ハイキュー‼」古舘春一(集英社 ジャンプ コミックス刊)
監督・脚本:満仲勧
主題歌:SPYAIR「オレンジ」
アニメーション制作:Production I.G

 

キャスト

村瀬 歩
石川界人
日野 聡
入野自由
林 勇  
細谷佳正
岡本信彦
内山昂輝
斉藤壮馬
増田俊樹
名塚佳織
諸星すみれ
神谷浩史
江川央生
梶 裕貴
中村悠一
立花慎之介
石井マーク
ほか

公式サイト
公式ツイッター(@animehaikyu_com

 

(C)2024「ハイキュー!!」製作委員会 (C)古舘春一/集英社
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