アニメ『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』三日月宗近役・鳥海浩輔さん×山姥切国広役・前野智昭さんインタビュー｜お互いが感じたそれぞれのキャラクターとの共通点

長く演じてきたキャラクターとの共通点とは？

ーーおふたりがこの機会に注目してほしいと思っている刀剣男士はいますか？

鳥海：やはり織田の刀たちです。あまりこれまでのアニメでは、フィーチャーされていなかったと思います。

前野：特に不動は今作のメインキャラクターですね。

鳥海：ストーリーを転がしていく人です。

前野：阪口さんの心に迫るお芝居も印象に残っています。それに振り回される長谷部たちや宗三も大変そうでした。そういう意味では、これまでと毛色の違う刀剣男士たちの活躍が見られると思います。

ーーキャラクターの新たな一面が見られそうですね。ところで、鳥海さん自身も三日月宗近と同じく背中で語るお人柄という印象があります。

前野：本当にそうです。「リアル三日月だな」と常々思っています。
博識だったり、包容力があったり、多くを言わずに気づかせてくれたりとか。本当に三日月そのものですよ。

ーー逆に鳥海さんから見て、前野さんが山姥切国広っぽいと感じることはありますか？

鳥海：出会った頃の前野くんはまさにそんな感じでした。かなり似ていると思います。

前野：あの頃はこじらせていました。

鳥海：ご本人を前にして言って良いのか分かりませんが、若い頃は不安定な面も持ち合わせていたんじゃないでしょうか。基本的に生真面目に物事を考えていますし、仕事上の立ち位置が変わっていく中で、自信もついてくる。そういう意味で、山姥切とリンクしている部分は多いです。（前野さんへ）出会った頃はまだ20代だった？

前野：そうですね。27、28歳くらいです。

鳥海：その時期から共演が増えていきました。今やこんな頼りになる方はいらっしゃいませんから。

前野：いやいや。今も闇の力に引っ張られてしまうことがあります。

鳥海：そういう意味では、繊細な部分も山姥切に似ているなと感じます。

ーーまた、舞台をはじめとした様々な展開に繋がっていったことは、『刀剣乱舞』ならではだったと思いますがいかがでしょう。

鳥海：正直、こんなことになるとは想像していませんでした。サービスが始まったら、あっという間に人気が出ましたね。

前野：その影響で重要文化財が注目されたり、日本の歴史に注目していただけたりするようになったので、様々な面で貢献している作品だなと。

ーー長く続いているからこそ、今作で初めてシリーズに触れる方もいると思います。

前野：ぜひそういう方にも観ていただきたいです。

鳥海：ご自宅でも観られるので、間口は広がりますよね。これまで舞台版だけを追っていた方もいらっしゃると思いますが、ぜひアニメも観ていただきたいです。

ーー最後に、放送を楽しみにしている読者に向けて、おふたりから一言ずついただけますか。

前野：今作もみなさんに楽しんでいただける作品をご提供できる自信があります。今回は舞台版をモチーフにした作品なので、気になった方は、ぜひ舞台版も一緒に楽しんでいただきたいです。舞台作品をアニメーションで扱うという初の試みですが、個人的には、アニメーションで動く彼らを今後も見られる機会があると良いなと思っています。引き続き、『刀剣乱舞』を応援していただけると嬉しいです。

鳥海：これだけで成立するお話なので、舞台をご覧になってる方も、まだご覧になってない方も、楽しめる作りになっていると思います。前野くんが仰ったように、「こちらに興味を持ったらこちらも」という形で広がっていけば、さらに次の展開といいますか……舞台作品はいっぱいありますからね。新たな可能性も広がっていく気がしますので、引き続き応援していただければと思います。まずは、純粋に『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』を楽しんでください。

[インタビュー・編集：逆井マリ　文：小川いなり]

『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』作品情報

あらすじ

魔王・織田信長を元主にもつ4振りの刀剣男士たち。彼らは信長が暗殺される本能寺の変へと出陣することに。葛藤の先に彼らが守る歴史とは。これは、廻る歴史の始まりの物語―

キャスト

三日月宗近：鳥海浩輔
山姥切国広：前野智昭
宗三左文字：泰勇気
不動行光：阪口大助
へし切長谷部：新垣樽助
薬研藤四郎：山下誠一郎
江雪左文字：佐藤拓也
小夜左文字：村瀬歩
鶴丸国永：斉藤壮馬
燭台切光忠：佐藤拓也
一期一振：田丸篤志
鯰尾藤四郎：斉藤壮馬
小狐丸：近藤隆
長曽祢虎徹：新垣樽助
浦島虎徹：福島潤

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