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小林裕介・市ノ瀬加那が『まどめ』に感じた初々しさ【インタビュー】

思わずニヤニヤしてしまう“ラブコメ”と作品に秘められた“冒険の予感”――『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』ザガン役・小林裕介さん×ネフィ役・市ノ瀬加那さんインタビュー

春アニメ『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』が、2024年4月4日(木)より放送中!

悪の魔術師として人々に恐れられるザガンは、闇のオークション会場で、エルフの少女・ネフィと運命的な出会いを果たします。 全財産を費やして、城へと連れ帰ったものの、人付き合いの経験がないザガンは、ネフィの愛らしい姿に狼狽えるばかり。斯くして、口下手な魔術師と美少女エルフによる初めてだらけの共同生活が幕を開けるのでした。

アニメイトタイムズでは、今作の放送開始を記念して、ザガン役・小林裕介さん、ネフィ役・市ノ瀬加那さんにインタビューを実施! 作品の注目ポイントや演じるキャラクターの魅力、アフレコ時のエピソードなどを伺いました。

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「もしかして、これが恋ってやつなのかっ!!!」 孤独な魔術師は一人の少女に恋をした悪の魔術師として人々に恐れられているザガン。不器用で口の悪い彼は、今日も魔術の研究をしながら領内の賊をぶちのめしていた。ザガンは、悪友のバルバロスに誘われて参加した闇のオークション会場で、魔王の遺品として出品された白い髪のエルフの少女ネフィと運命的な出会いを果たす。全財産をはたいて、ネフィを自身の城へ連れ帰ったが、これまで人付き合いをすることのなかった口下手なザガンは、ネフィにどう接していいかわからないまま、まともな会話も出来ず狼狽えるばかり。これからはじまる二人の共同生活の行方は如何に―。口下手な魔術師と美少女エルフのじわキュンラブコメディ。作品名魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?放送形態TVアニメスケジュール2024年4月4日(木)~TOKYOMX・MBS・BS朝日にてキャストザガン:小林裕介ネフェリア(ネフィ):市ノ瀬加那シャスティル・リルクヴィスト:菱川花菜バルバロス:谷山紀章フォル:美坂朱音ラーファエル・ヒュランデル:稲田徹マニュエラ:伊藤彩沙ナレーション:森川智之スタッフ原作:手島史詞「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にし...

ザガンのモノローグは本来あるべき彼の姿

ーーまずは、おふたりが感じた作品の魅力をお聞かせください。

ザガン役・小林裕介さん(以下、小林):オーディションにあたって、原作を読ませていただいたのですが、最初にタイトルを見たときは「ラブコメかな?」と。ただ、実際に読んでみると、それ以上に「色々な問題を抱えた世界で、壮大な冒険をする」という匂わせが面白く感じて。そのあいだに、ザガンとネフィがラブコメや家族愛的な感情を育んでいくストーリーも展開されていって、とても広がりのある作品だと感じました。

ネフェリア役・市ノ瀬加那さん(以下、市ノ瀬):ザガンはモノローグとセリフがちぐはぐで、本当に思っていることを上手く言えない不器用な一面が愛らしいキャラクターです。ネフィとのやり取りは、キュンとする要素や初々しさ全開で描かれているので、見ていて甘酸っぱい気持ちになりました。

第1話のアフレコで、音響監督さんや監督さんから「ギャグとシリアスの切り替えが大事な作品」というお話をしていただいたんです。シリアスなシーンはもちろん、ラブコメやコメディ的な要素も多く、とても見応えのある内容だと思います。

ーー序盤は、謎に包まれている部分も多い世界観ですよね。

小林:「そもそも魔王とはどういう存在なのか」とか。ファンタジー作品の王道的な設定に加えて、事細かな設定も考えられていて。原作者さんにとって「こういうことをやってみよう」という遊び心を付け加えやすい世界観なんじゃないでしょうか。

市ノ瀬:個人的には、ひとつひとつの気持ちのやり取りがとても丁寧な印象を受けました。それゆえに温かいキャラクターが多いのかなと思っています。「こういう子たちが周りにいたら楽しいだろうな」と思わせてくれるので、重たい設定やシリアスな展開がありつつ、どこか和むような空気感があります。

ーー市ノ瀬さんが仰ったように、ザガンはモノローグとセリフの落差が凄まじいキャラクターです。役作りはどのように?

小林:ザガンが表で見せる顔は、人付き合いの経験がないからこその不器用な一面です。逆にモノローグは、そういったものを全て取っ払った本来あるべき彼の姿だと捉えています。演じるうえでは、人見知りがゆえに戸惑う様子がモノローグとして出るので、敢えて何も考えずにやってみようかなと。

文字通り、言葉で心情を全て説明しているので、そのまま言うだけでもギャグになるんです。その代わり、表に出るキリッとしたセリフとの区別をつける。そうすればコントラストができて面白くなるはずです。ただ、モノローグとセリフはほぼひとつの流れで録っていたので、本当に大変でした……。

市ノ瀬:(笑)。どうしても被る場面以外は流れで収録でしたね。

小林:今作の音響監督である山田さん(山田陽氏)とは、初めてお仕事をさせていただいたので、役者力が試されるというか。自分なりにミッションを課されているような気分だったので、面白くアフレコさせていただきました。

ーー市ノ瀬さんは、小林さんの声がついたザガンに触れたとき、どんな印象を受けましたか?

市ノ瀬:低い声でキャラクターを演じる小林さんがとても新鮮で、「こういう小林さんのお芝居も良いな」と。コミカルさや格好良さなど、ザガンの魅力がお芝居に乗っているので、ネフィちゃんを演じるうえでも、「この人と歩んでいきたい」という安心感があったんです。今回は自分の中で固めすぎず、小林さんが演じたザガンに影響を受けながら、お芝居をしたいと思いました。

ーーネフィはザガンとの出会いを経て、内に秘めた感情を少しずつ見せるようになっていきますよね。キャラクター像を作り上げるうえで意識したことはありますか?

市ノ瀬:「奴隷として、オークションで売られていた」という重い過去を持った子なのですが、ザガンの側にいることで、彼女本来の素直な感情が育っていくんです。なので、ザガンとの会話やひとつひとつの行動に対する新鮮さを意識して演じていました。

あとは、「鈴を転がすような声」というザガンのセリフがあって、ハードルが上がってしまって! 最初の頃は「“鈴を転がす”ってどういう声なんだろう?」と思っていたのですが、ネフィちゃんの可愛らしい部分を徐々に知っていく中で、自然と出た声が“鈴”の音になっていたら良いなと。

ーー第1話のネフィは「いずれ殺される」という前提が頭から離れない様子でした。

市ノ瀬:顔の上に影が差していて、かなり危うい精神状態だったんじゃないでしょうか。ザガンと出会うことができて本当に良かったです。ちなみに、ネフィちゃんはそのときの感情によって、身体のある部分が動くんですよ。それが本当に可愛くて……さあどこが動くでしょうか?(笑)

ーーエルフと聞いて、ピンと来る人も多そうですね(笑)。小林さんはネフィというキャラクターにどんな印象がありますか?

小林:話に挙がっていた一節を見て、「市ノ瀬さんにピッタリだ」と感じました。声の柔らかさや透明感がずば抜けている方なので、心を閉ざしたか弱いキャラクターとの相性が抜群なんですよね。僕自身、徐々に心を開いていくネフィを見て、「守ってあげなくちゃ」という庇護欲が生まれました。とにかくネフィの弱々しさをわかりやすく表現してくださったので、耳が幸せでしたし、演じていても楽しかったです。

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