2024年春アニメ『戦隊大失格』桜間日々輝の人となりや家族・姉の存在、大戦隊に入隊するまでの過去などをまとめてご紹介!
2024年4月からTBS系列で放送中のアニメ『戦隊大失格』。市民の平和をかけて繰り広げられる、竜神戦隊ドラゴンキーパーと悪の怪人との「日曜決戦」は茶番だった──アンチヒーロー作品として今後の展開が注目されている本作は、「週刊少年マガジン」で連載中の春場ねぎ先生の漫画を原作とするアニメ化作品です。
本稿では、地上に降りた主人公・戦闘員Dが最初に出会った「地上人」である桜間日々輝について、その人となりや家族・姉の存在、大戦隊を目指すきっかけとなった過去の事件、そして今後の展開などをまとめてご紹介します。
なお、本稿はネタバレを大いに含んでいますので、ご注意ください。
大戦隊の正隊員を目指す「無色」の候補生
ゆくゆくは竜神戦隊ドラゴンキーパーの正隊員となるべく、「無色」と呼ばれる候補生として毎週末の「日曜決戦」で市民の安全を守る1人として活躍する桜間日々輝。不思議な色の瞳が印象的な青年です。
一見、爽やかな立ち居振る舞いで人類の「正義」を貫いている様子の日々輝ですが、実は大戦隊の実態をマスコミにリークしようしていたり、戦闘員Dに手を貸そうとするなど、不可解な行動を取っています。
怪人討伐を目的とする「大戦隊」に所属し、正隊員になるべく候補生として活動しながらも、影でこのような隠密行動に出る日々輝の本当の目的は一体なんなのでしょうか。
ブルーキーパーに救われた過去
暴力を嫌うゆえ、怪人を討伐するドラゴンキーパーたちに対し、強烈な抗議やデモをする両親の元に育った日々輝。テレビで見るレッドキーパーの活躍に心惹かれながらも、そんな両親の教えが絶対的「正義」であると信じていました。
日々輝4歳の時、両親が心酔する宗教に「神」と名乗る怪人幹部ペルトロラが降臨。そこに集っていた人々とともに両親は惨殺され、日々輝をかばった姉も両足の機能を失うほどの負傷をしてしまいます。
そんな窮地を救ったのが、当時のブルーキーパー(青嶋理久人)でした。以降、日々輝たちはブルーキーパーがプライベートで経営する、身寄りのない子どもたちが暮らす孤児施設で育つことに。また、ブルーキーパーに救われたことがきっかけとなり、日々輝は大戦隊への入隊を希望するようになります。
姉は現・ピンクキーパーの桜間世々良
怪人幹部ペルトロラによる施設襲撃での負傷により、立つことも歩くことも出来なくなった日々輝の姉・世々良。実は、世々良は現在大戦隊の紅一点でもあるピンクキーパーを務めています。
ドラゴンキーパーへ変身することで大活躍を見せている世々良ですが、普段は車椅子を余儀なくされる生活。そんな彼女の心の拠り所は弟の日々輝一択。重度のブラコンをこじらせており、その身を案じた姉から日々輝は大戦隊からの離脱を勧められています。
世々良にとって大戦隊に身を置く理由はただひとつ、弟・日々輝を守るため。そんな世々良は日々輝にとっても唯一の家族であり、自慢の姉でもあるようです。
大戦隊のメンバーたちとの意外な関係性
当時のブルーキーパーが経営する施設で幼少期を過ごした日々輝と姉・世々良。施設には彼らと同じように、両親を失った多くの子どもたちが生活をともにしていました。
その孤児たちの中に実は、現在のレッド部隊・正三位の朱鷺田隼の姿も……! 日々輝に初めて擬態した戦闘員Dが朱鷺田に出会った際、「いつもみたいに呼べよ」と絡まれた理由は、彼らが幼なじみだったからなのです。
また、戦闘員Dが日々輝として潜入し出会ったブルーキーパー・青嶋庄吾も、この施設の卒業生でした。同じ大戦隊の一員として、日々輝とブルーキーパーが言葉を交わす場面は特にありませんが、2人は元々顔見知りであり、現在の大戦隊メンバーの多くはこの施設の関係者ということになります。
「怪人とともにある世界を」日々輝の本当の目的
日々輝が当初から掲げているのは、「怪人とも話せばわかる」。人と怪人が共存する世界を理想としています。
怪人討伐を目的とする大戦隊において、異色といえる日々輝のそんな思想は、正隊員を目指す「無色」の仲間たちからも疎まれている様子。
実際日々輝は、青年に擬態していた戦闘員Dをかばってみせたり、部屋では戦闘員XXを匿っているなど、怪人たちに理解を示す態度を見せています。そんな日々輝が大戦隊を目指す本当の理由はどこにあるのでしょうか。
両親の命と姉の歩行機能を一方的に怪人幹部に奪われた日々輝にとって、最終目的は「悲劇を生むだけの戦いを終わらせる」こと。そして、姉・世々良が弟を想うように、日々輝もまた姉を想い、世々良を争いの日常から救い出そうとしていました。
当初は幼少期の憧れから入隊を希望していた日々輝でしたが、現在は大戦隊の正隊員になった上で内側から「正す」ことを目標としていたようです。
「大戦隊を正す」ために日々輝が取った行動とは
大戦隊の内側から「正す」ことを目的に行動していた日々輝は、不審な動きをする錫切夢子を監視するために行動をともにしたり、マスコミへのリークを試みたり。しかしそんな内部での行動にも限界が……
そんな頃、ひょんなことで出会った戦闘員Dの擬態能力に目をつけた日々輝。大戦隊から離れて行動をするため、Dに自身との入れ替わりを提案します。Dに迫り来る追っ手を振り払うため、そしてDと日々輝との入れ替わりをカモフラージュするため、日々輝は思い切った行動に出ます。
それはなんと、自らの片腕を切り落とすこと……!! 一時的に腕がなくなってもすぐに再生する、という不死身能力を持つ怪人を装うために、片腕を切って見せた日々輝の「本気」は、結果的に戦闘員Dの気持ちを動かし、自身の作戦に引き入れることに成功しました。
戦隊を離脱した日々輝は、戦闘員Dと競争するかのように、自身の「正義」である「大戦隊を正し」「戦いを終わらせる」ため、動き始めます。
桜間日々輝を演じるのは「梶田大嗣」さん
桜間日々輝を演じるのは梶田大嗣さん。9月26日生まれ、広島県出身。出演作品は『ブルーロック』成早朝日役、『NOBLESSE -ノブレス-』ラエル・ケルティア役など。
『戦隊大失格』作品情報
あらすじ
13年前、突如始まった怪人と大戦隊との存亡をかけた戦い。だがこの戦い、実は茶番劇?!
とうの昔にアジトは陥落、怪人幹部も全滅、残った下っ端戦闘員ダスターズは、大戦隊と結ばされた秘密の協定<毎週末、地上侵攻し敗れ散る>を繰りかえす日々。
この敗け続けの人生に、やさぐれた戦闘員Dは遂に立ち上がる!
キャスト
戦闘員D:小林裕介
桜間日々輝:梶田大嗣
錫切夢子:矢野優美華
レッドキーパー:中村悠一
ブルーキーパー:井上剛
イエローキーパー:小野賢章
グリーンキーパー:鳥海浩輔
ピンクキーパー:M・A・O
朱鷺田隼:吉野裕行
藍染小町:長江里加
翡翠かのん:和氣あず未
撫子益荒男:立木文彦
獅音海:小野友樹
浦部永玄:山下誠一郎
雪野アンジェリカ:鬼頭明里
石川宗次郎:濱野大輝
明林恋蓮:黒沢ともよ
薄久保天使:三上枝織
来栖大和:逢坂良太
七宝司:清水優譲
小熊蘭丸:野津山幸宏
戦闘員XX:羊宮妃那
(C)春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」製作委員会
アニメ『戦隊大失格』公式サイト