田舎ならではのパワフルエピソード! “共存”に近い、のびのびした猫との暮らしーー『夜は猫といっしょ』アニメ第3期配信記念インタビュー:江口拓也さん
猫・キュルガといっしょに暮らすことになったフータが、何気ない日々の中で猫の生態を知っていく姿が描かれた『夜は猫といっしょ』。2度のアニメ化を経て、12月4日より待望のアニメ第3期の配信が開始しました。
今回、第3期より新たに登場するフータくんの先輩役・江口拓也さんにインタビュー! 作品の魅力はもちろん、物心ついた頃から猫に囲まれていたという当時のエピソードの数々を伺いました。
“共存”に近い、のびのびした猫との暮らし
──『夜は猫といっしょ』に触れられた感想をお聞かせください。
江口拓也さん(以下、江口):平和ですよね。みんな日常的に疲れを感じているこの世界、猫は必要とされている存在なんだなと感じさせられました(笑)。それだけ心に残りましたし、癖にもなる作品です。
──江口さんご自身、猫は飼われていましたか?
江口:実家で飼っていて、物心ついた頃から一緒に暮らしていました。ただ、めちゃくちゃ田舎なので、家で飼っているのではなく、放し飼いに近いのかもしれないです。だからたまに違う猫を連れてきたりするんですよ。婆ちゃんが世話好きということもあって、その猫が住み着いたりもしていました。
──お家が猫の集会所みたいな。田舎ならではの光景が想像できます。
江口:そうなんですよ。東京だと家の中で飼っている人が多いですが、田舎だと“共存”に近く、必要以上に可愛がらない、だけど、そこには信頼関係がある。そんな不思議な関係性です。癒やされるというよりは「お前も一生懸命生きてるな」と言い合うような感覚ですかね(笑)。だから僕も必要以上には構わなかったです。なにより、ご飯が食べたくなったら向こうから来るので(笑)。
──(笑)。猫は顔を覚えないと聞きますが、覚えてくれていたり?
江口:いや〜、どうでしょう。結局、餌をくれる人だとわかったら近づいて来るんですよね(笑)。裏表がないところは猫の良いところでもあります。
──ご実家には今も猫がたくさんいるのですか?
江口:そうですね。実家に帰ると世代を重ねた猫たちが今もたくさんいます。
──フータくんの先輩が飼っているチクワは三毛猫、コンブは黒猫ですが、その中にいましたか?
江口:黒はいたんですけど、三毛はいなかったですね。三毛は近所にもいなかったので意外と珍しいのかもしれませんね。
──チクワは人間が大好きですが、一緒に暮らしていた猫にも人間好きはいましたか?
江口:いました。ただ、こればっかりは個々の性格ですよね。誰にでも突撃していく猫もいましたし、逆に一生近寄ってこない猫もいました。
──こんぶは爪切りが嫌いと紹介されていますが、ご実家の猫はどうでしたか?
江口:実家は田舎の古民家なので、木の柱で勝手に爪とぎをしているんですよ。どこでもOK状態だったので、家中跡だらけです(笑)。
──都会の猫とは大違いですね(笑)。
江口:そうなんです(笑)。田舎には自然のキャットタワーがありますし、庭の柿の木に登ったり、竹藪で遊んだりできますから。
── 一緒に遊んだり?
江口:遊んだというほどではないですが、自然と生えている猫じゃらしで戯れたり。あと、田舎の屋根裏にはいろいろな生物が潜んでいるわけですよ。だから普通に野生のネズミを献上してくれたりして(笑)。あれはやめてほしかったですね〜。たまに蛇のときもありました。
──えぇ!?
江口:屋根裏もそうですし、普通に家の中に蛇が入ってくるサバイバル環境でしたので。そういう意味では東京の猫と比べて屈強さが違うんじゃないかなと思います(笑)。
──本当に献上することがあるのですね。
江口:そうですね。猫なりに餌との等価交換という考えがあるのかもしれませんね。