「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)」特別編集版 安達清役・小林千晃さん×黒沢優一役・鈴木崚汰さんインタビュー|ベストシーンを詰め込んだ糖度の高い二人の関係をスクリーンで
2024年12月13日(金)より、「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」特別編集版が全国劇場公開! 累計部数300万部突破、実写ドラマ&映画に続きTVアニメも大反響を呼んだ“チェリまほ”の物語が、ついにスクリーンで見られます。
今作は安達と黒沢のナレーションとともに新たな視点で振り返る、2人の軌跡にフィーチャーした特別編集版。TVアニメでは描かれなかったエピソードも新規映像化されています。
アニメイトタイムズでは、劇場公開を記念して安達清役の小林千晃さんと黒沢優一役の鈴木崚汰さんにインタビュー! 今作の見どころやTVアニメシリーズを振り返り、当時のエピソードなどをお話いただきました。
嬉しくもあり恥ずかしくもある――二人の物語をスクリーンで
──まずは「特別総集編」の見どころをお聞かせください。
安達清役・小林千晃さん(以下、小林):特別編集版はテレビシリーズの安達と黒沢にフォーカスして作られていて、二人の濃密な時間が劇場の良い音響で楽しめるのですが、僕ら的には嬉しいような恥ずかしいような……(笑)。
黒沢優一役・鈴木崚汰さん(以下、鈴木):ちょっと恥ずかしいですね。あくまで(安達と黒沢の)秘め事なので、電波に乗せているのも恥ずかしい(笑)。
小林:さらに劇場で多くの人に観られるなんて……! 安達と黒沢の気持ちになるとそう思うのですが……(笑)、少しずつ育まれていく二人の愛が丁寧に描かれているので、この作品を初めて観る方にもおすすめできる内容になっていると思います。
鈴木:この特別編集版だけでも安達と黒沢の関係は十分追えるし、ラブコメディとしての要素もしっかり含まれています。あと劇場音響で「デート」が聞けるのも楽しみですね。
──黒沢の作詞・作曲による「デート」、とても印象的でした。
鈴木:「デート」は、曲の資料もいただいてしっかり準備してレコーディングしました。まさかレコーディングするとは思っていませんでしたね(笑)。トレンディで“昭和”っぽい曲でしたよね。
小林:デート自体もバラの花束やヘリコプターが出てきたりと昭和感があるので、デートの内容と歌が合っている気がしたね。
鈴木:確かに。そしてまさかの自分でMV出演! ミュージカル風の歌い方もしていて面白い仕上がりになっていますが、彼は至って真剣なので僕も真剣にやらせていただきました(笑)。それをぜひ劇場で!
──今作は、安達と黒沢のナレーション付きで物語を振り返れるんですよね。
小林:物語を俯瞰するようなナレーションになっているので、序盤は懐かしむように「こういう時もあったね」と二人で振り返っています。まるでアルバムを見ているようなエモさがある。
鈴木:まさに「ラブキャンドル」(エンディング主題歌)の歌詞!
小林:そう! そして終盤になるにつれて(ナレーションの安達と黒沢が)「俺たちこれからも仲良くやっていこうな」みたいな気持ちになっていくので、“今”の二人の物語を耳で楽しめるのも見どころのひとつだと思います。
鈴木:「当時こんなことを思っていた」という視聴者が気になっていた気持ちを、安達・黒沢として解説してくれている。ファンの方々にとって作品の解像度をさらに上げてくれると思います。
──先ほど話にも出ましたエンディング主題歌「ラブキャンドル」の印象や聞きどころを教えてください。
小林:「マジカルラブ」は安達と黒沢のデュエットでしたが、今回は柘植と湊も加わった4人で歌っています。レコーディングでは1曲まるっと録っていたので、歌詞の振り分けがどうなるんだろうと思っていたのですが、納得のいくパート分けになっていました。
サビにいくにつれて4人で重なっていくところはメロディアスですし、劇場で見た後だとさらにエモーショナルな気持ちになれるので、「マジカルラブ」とは違う感情を沸き立たせる、よりエンディングっぽい雰囲気になっています。
鈴木:柘植と湊の関係も表現されていて、お互いのペアそのものを感じさせる曲になっています。あと、とにかくメロディが良くて!
──キラキラしていて、ハッピーな曲ですよね。
鈴木:冬の曲って感じです。僕、冬のラブソングが好きなので(笑)。好きなメロディだったので自然と気持ちが入りました。
小林:「マジカルラブ」と同じ作詞・作曲の方が手掛けているのも大事なポイントだと思います。作品への理解度が深く、僕らのナレーションの原稿を見る前から歌詞に落とし込んでくれていたんじゃないかなと思うくらいの圧倒的信頼感がありました。だから歌だけど、役を演じることに集中できたところもありますね。
──それぞれのソロver.はいかがですか?
鈴木:(柘植将人役の)古川さんは元々すごく歌の上手な方なんですが、キャラで歌うのも上手なんです。今回はわざと柘植の不器用な感じを残して歌っていて、(綿矢湊役の)佐藤元は爽やかで“湊らしい若さ”が伝わる歌い方をしていて。
黒沢は“歌が上手い”と言われているので、そのプレッシャーもありました(笑)。そして千晃は千晃でね、もう……素敵でした!!(笑)
小林:同じ曲を歌っているけど、全く違って聞こえるんですよ。歌う人が変わると歌詞の意味や見える景色が変わってみえるので、どのバージョンもたくさん聞いてもらえると嬉しいですね。