
今年もアニソンへの熱い想いが溢れた「令和6年アニソン大賞」受賞楽曲まとめ|さらに冨田明宏さん・吉田尚記さん・齋藤Pさん・前田 久さん・DJ和さん5名の選考員インタビューも!それぞれがアニソンへの想いを語る!
齋藤Pさん(ライブ/音楽プロデューサー)
世界最大のアニソンフェスにて統括&総合演出を務める名物プロデューサー。 レコーディングや映像ディレクションも行っている。
作品やアーティストに対する類稀なるリサーチ力と愛情に加え、ジャンルを超えて広く音楽に精通し、「さいとーぴー」として多くのアーティストやクリエイターからも慕われている。ラジオ番組等へのゲスト出演も多数。
──「アニソン大賞」も7回目の開催となりましたが、今回の「アニソン大賞」のご感想をお聞かせください。また、今回特に印象的だったノミネート楽曲を、理由と併せてお教えください。
齋藤Pさん(以下、齋藤P):今回は年始での開催ということで、しっかりと2024年の総括も出来た上で臨めたのが良かったですね。登壇者の皆様と有意義なお話を出来て楽しかったですし、現地のお客様の熱気も嬉しかったです。配信やユーザー投票で参加された皆様にも感謝致します!
印象的というか圧倒的なノミネート楽曲という意味で「Bling-Bang-Bang-Born」をあげたいです。素晴らしい才能がアニメ作品を触媒にして強い楽曲が生み出され世界まで届くようなヒットになる、という傾向はコロナ禍以降の顕著な流れだと思います。
──イベントでは語り尽くせなかった今回の「アニソン大賞」におけるポイントなどありますでしょうか。もしくはイベントを終えて、改めて気付いたポイントなどありましたら、お教えください。
齋藤P:当日も言及しましたが、もっと沢山ノミネートしたかった楽曲がありました。選考基準にある「大衆に支持された」という部分は大事だと思う反面、データベースには直接表れてこない作品・楽曲・アーティストの想いなどを掘り下げるようなトークを我々も限られた時間ではありますが、少しは出来たのでは、と思います。作詞賞で唐沢美帆さん&ZAQさんのダブル受賞というのは、ナイスアイデアでした!
あと、ユーザー投票賞においては、ファンの皆さんが実際に入力したコメントの熱量を紹介して伝えられたら良かったですね。
──イベント前からイベントを終えた後まで含め、裏話などありましたらお聞かせください。
齋藤P:楽屋ではよっぴーさんを初めガンダムSEEDのコアな話を面白く聴いてましたw
裏じゃないですが、、、前Qさんがガルクラ好きすぎて脱退Tシャツを着てきたのに、熱く主張するときに仁菜の喋りになり切れてなかったのは減点ですねw 冨田さんの「Qちゃんは黙ってて!」はナイス!DJ和さんがインドでトゲナシトゲアリをかけた話がツボでした。
──DAM2024年アニメ主題歌カラオケランキングについて気になるポイントはありますでしょうか。理由も併せてお教えください。
齋藤P:とても面白いランキングで勉強になりました。やっぱり歌いたくなる、歌って楽しい、というのが大事なんですね。「双炎の肖像」が入ってたのが非常に嬉しかったですw このED曲きっかけで筋トレを始めた人は少なからずいると思いますし、実際のカラオケでも上裸ペアで歌ったりするのか興味が尽きないです。
──今年度より新設された賞に「アニカラ賞」がありますが、今回のノミネート楽曲をご覧になった感想はいかがでしょうか。また、ご自身がカラオケで歌ったら盛り上がる楽曲などありましたらお教えください。
「勇気爆発バーンブレイバーン」は是非カラオケで歌ってみたいですね、楽しそう! どんなメンバーを募るかも重要そうですねw
──アニソンイベントの統括プロデューサー、総合演出を務められている齋藤様から見て、令和6年は“アニソン”にとってどのような年だったと思われますか。また、昨年のアニソンシーンを踏まえ、アニソンとライブパフォーマンスの関係や展望などがありましたらお聞かせください。
齋藤P:アニソンはOP/EDで89秒というフォーマットの中で掴む楽曲が多いのですが、昨今のヒット曲の傾向としてSNSでフックになるキャッチーな歌詞やリズムが重要になっていると感じます。実際に流行っている楽曲をフルできちんと聴いたことがない、という人も多いのではないでしょうか。
そんな中、やはりフェスといった現場では、往年の名曲や、皆んなが一緒に歌えたり参加できる楽曲が、力を発揮して盛り上がる景色を体感しています。ちゃんと生きた音楽としてパフォーマンスを最後まで聴いて楽しんでもらえるような環境作りは大事にしていきたいです。
アニメのタイアップ曲だから披露される、だけではない、アニソンらしい個性や文脈でファンと一緒に楽しめるような文化を守って行ければいいなと強く思います。





























